幼児期に使用する食器の選び方や注意点 | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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幼児期に使用する食器の選び方や注意点

幼児期の食事では、量や栄養だけでなく、食器も重要になります。食べにくい食器で食事を続けていると、食べることそのものが苦手となってしまうこともあります。今回は幼児期に使用する食器の選び方や注意点などをご紹介します。

これを選べばばっちり!幼児期に使用する食器の選び方や注意点

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目次

01幼児食にふさわしい食器とは

子ども用の食器は数多く販売されていますが、本当に幼児食にふさわしい食器とは、どのようなものなのでしょうか。

1-1スプーン

子どもの食器として、まずおなじみなのはスプーンです。最初は手づかみで食事を取る子どもたちも、お箸を使えるようになるまでのステップとして必ず一度はスプーンを使うものです。そのため子どもが最初に手に取る食器として使うスプーン選びには、心を配りたいものです。
まずスプーンを選ぶときには、先がしゃもじ型で深さがある物を選びましょう。浅めのもので深さがないスプーンは、少し傾けただけでも食べ物がこぼれてしまいます。また、スプーンを選ぶときには持ちやすさも重要。実は子どもは成長の段階によって、スプーンの持ち方が変わります。特に1歳半から2歳の頃は、大人のような鉛筆持ちではなく、上からスプーンの柄を握る持ち方が一般的。そのため、持ち手に滑り止めがついていたり、持ち手にくぼみが付けてあったりすると、子どもの手でも持ちやすいでしょう。
スプーンの素材に関しては、シリコンを使ったものが安全。柔らかく、口に入っても違和感がないだけでなく、熱にも強いことから熱湯や電子レンジを使った消毒も可能で、いつも清潔な状態で食事をすることができます。

1-2フォーク

スプーンと同じぐらい子どもの食事に登場することが多いのがフォークです。フォークの基本は、とがりすぎていない安全なものを選ぶこと。特に食べることに集中できない間は、フォークを振り回すこともあるため、けがをしないことが一番。
しかし、そうはいっても先が丸すぎるものだと食べ物に刺さらず、食べにくくなってしまいます。安全性とともに、食べやすいものを選ぶとよいでしょう。また、子ども用のフォークには、先に溝やぎざぎざが刻んであるものもあり、こういったタイプのものはうどんやスパゲティなどを食べる時に重宝します。
フォークを選ぶときは、子どもの口のサイズに合ったものを選ぶと、自分から進んで食べ物を口に入れてくれます。

1-3食器

子ども用の食器を選ぶときには、底や縁の角度に注意しましょう。底から縁までがなめらかな曲線となっているものもありますが、そういった食器では、子どもがフォークやスプーンでおかずを持ち上げようとしたとき、引っ掛かりがなく、なかなかフォークやスプーンに乗ってくれません。そのため、一部が直角になったものなど、子どもがおかずを持ち上げやすいものを選びましょう。また、食器は軽すぎるとすぐに転倒してしまったり、子どもが遊んだりということもあり、ある程度の重さがあるものを選ぶとよいでしょう。

02食器の材質と特徴

大人用のものと同じように、子どもの食器にも様々な材質が使われています。それぞれの特徴やメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

2-1陶器

食器の中で一般的なのが陶器。陶器は土をこねて形を作り、焼き上げたもので、柔らかみがあると同時に、厚みと重みがあるため、食事には重宝です。熱に強く、冷めにくいというメリットがありますが、しっかり乾かさないとカビが生えることもあります。

2-2磁器

磁器も陶器と同じように、土を固めて焼き上げたものですが、原材料や焼き方に違いがあります。磁器は陶器よりも壊れにくい反面、熱に弱い、冷めやすいという特徴もあります。

2-3強化ガラス素材

強化ガラスの素材は見た目にも美しく、扱いやすく落としても割れにくいというメリットがあります。電子レンジや食洗器にも使用できるため、大変便利ですが、使い続けていると細かい傷がつき、温度変化によって急に割れることもあります。

2-4プラスチックメラミン製

プラスチックメラミン素材の食器は軽く壊れにくい、外出先にも持って行けるため、幼児期の食器としてはかなりポピュラーなものです。様々なメリットもありますが、においが移りやすく、軽すぎるため食器が安定しないという欠点もあります。

2-5木製

ナチュラル志向のママさんに人気なのが木製の食器。軽く、壊れにくい、熱い料理でも食器が熱くならないといったメリットのほか、見た目にも優しい印象なので木製の食器には根強い人気があります。ただし、電子レンジや食洗器で使えないものもあるため、使用するときはしっかりと確認する必要があります。

03幼児食に陶磁器食器を使うメリットとデメリット

幼児食の食器には様々なものがありますが、中でも陶磁器の食器はもっとも多く使用されます。陶器や磁器を使うメリットとデメリットを紹介します。

3-1メリット

陶磁器を使う大きなメリットは使いやすさです。適度な重さがあるため、安定感があり、スプーンやフォークでおかずを持ち上げようとしても器が滑って上手くいかないということも少なくなります。また、手触りがよいというのも大きなポイント。子どもの頃の食事は、味覚だけでなく嗅覚や視覚、触覚など五感をフルに働かせているもの。そのため、手触りがよい食器を使わせることは子どもの成長のためにもよい影響を与えることにつながります。さらに陶磁器の場合、臭い移りの心配もなく、非常に便利です。

3-2デメリット

メリットの多い陶磁器の食器ですが、デメリットもあります。一番大きなものは、やはり「落とすと割れる」ということ。製法の違いから、磁器のほうが陶器よりも割れにくくなっていますが、それでも強度は強いとはいえません。陶磁器の食器は一度割れてしまうと鋭角の破片になるため、子どもにとっては非常に危険です。
そのため、幼児期には敬遠する人も少なくありませんが、「食器を乱暴に扱ってはいけない」と教えるいい機会だととらえる親御さんもいらっしゃいます。

04幼児食の食器を選ぶ時の注意点

幼児食のための食器選びには、素材だけではなくほかの注意点もあります。

4-1キャラクターものは避けたほうがよい

子どもの食器には、キャラクターものを使う家庭も多くありますが、できればそういったものは避けたほうが無難です。キャラクターものの食器は子どもにとってはうれしいこともありますが、どうしても食事よりも食器の柄に気を取られがちになってしまいます。そのため、食事に集中できないということも考えられます。また、キャラクターものは流行りすたりが激しく、子どもがすぐに飽きてしまい、すぐに買い替えなければならなくなるといったデメリットもあります。

4-2ワンプレートであれば仕切りがあるものがおすすめ

子どもの幼児食では、ワンプレートのメニューを提供することも少なくありません。そういった場合、ちょっとした仕切りがあるものがおすすめです。仕切りがあれば、味が混ざってしまうことを防げるだけでなく、仕切りを使うことでスプーンやフォークでおかずやご飯を持ち上げやすくなります。子どもはまだまだ食器の扱いに慣れていないもの。せっかく食べたいという気持ちがあっても、食べたいものを食べられないというのは大きなストレスになります。そのため、ワンプレートの食器の場合は、食事を持ち上げる助けになってくれる仕切りがあるものを選びましょう。

05まとめ

幼児食は子どもの身体づくりはもちろん、食の楽しみを教えるためにも重要です。素材や形など、様々なものがあるため、食器選びのときには参考にしてみてくださいね。

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むろいのりこ 先生
フードコーディネーター
病院・福祉施設の栄養士・大手食品メーカーの経験を経て、出産を機に独立。 15年以上給食業界に携わった経験を活かし、現在はレシピ提案の他、不定期の料理教室や、食品メーカーのアドバイザーまで幅広く行っています。

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