薬膳茶とは?基本知識とおすすめの薬膳茶 | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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漢方・薬膳

薬膳茶とは?基本知識とおすすめの薬膳茶

生薬を食材と組み合わせた健康料理、薬膳。試してみたいけどちょっと敷居が高いと考えている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めなのが「薬膳茶」です。今回は薬膳茶の基本的な知識とおすすめの薬膳茶を紹介します。

薬膳茶とは?基本知識とおすすめの薬膳茶

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目次

01薬膳茶とは?

薬膳とは、中国の伝統医学である中医学をベースに、食材や生薬を体質に合った調理法で提供する料理です。では薬膳茶とはどのようなものなのでしょうか。

1-1薬膳の考え方をベースに季節や体質に合わせて作ったお茶

薬膳茶とは、薬膳の考え方をベースにしたお茶のことです。薬膳では、自然の素材の中で薬としての効果が期待できる生薬と食材を組み合わせ、料理として提供しますが、薬膳茶も薬膳と同じように、飲む人の体質や体調、季節に合った素材をお茶の形で提供するものです。

1-2使用する食材は花、草、果実、豆など、茶葉に限らない

中医学の考え方のひとつとして、身体を巡るものを「気」「血」「水」の三種類に分けるというものがあります。気は生命のエネルギー、血は身体に栄養を与えるもの、水は水分といった具合で、これらが足りなくなったり、きちんと循環しなくなると、身体が不調になってしまうという考え方です。
つまり、薬膳はこの気、血、水をスムーズに循環させ、足りないものを補うために身体が必要としているものを提供します。
この考え方は薬膳茶も同様。薬膳茶は気、血、水の流れをよくしたり、補うことができるものをお茶に煮だして提供します。
といっても実は薬膳茶には、薬膳ほどきっちりとしたルールがありません。そのため、薬膳茶に使用される食材も茶葉だけに限らず、花や草、果実、豆など多岐にわたった食材使用されます。
また、薬膳茶の素材は一種類だけの場合もあれば、複数の素材がブレンドされる場合もあります。

1-3効能や用途は薬膳茶によってさまざま

薬膳茶には、風邪予防や体質改善、血行の促進、リフレッシュなど様々な効果があります。ただし薬膳でも使用される素材が異なれば、身体への効果も異なりますが、それは薬膳茶も同様。お茶に使用される素材によって、効能や用途は異なります。また、同じ素材であっても、使い方によって異なる効能が生まれることもあります。
といっても、それほど難しく考える必要はありません。
まずいくつかの素材の効能や用途を覚えて、味のバランスなどを組み合わせていけば、自分の好みや体質に合った薬膳茶を作ることができます。

02おすすめの素材と薬膳茶

それでは、初心者でも簡単に手に入る素材をつかったおすすめの薬膳茶をご紹介します。

2-1マイカイカ…マイカイ黒豆茶

「マイカイカ」はバラやハマナスの花のつぼみを乾燥させたものです。やや苦味があり、お湯に入れるとバラの香りが立ち上るため、女性にとってはおすすめの素材です。
このマイカイカに黒豆を合わせたものが、マイカイ黒豆茶です。マイカイカにも黒豆にも身体を温める効果があるため、冷え性で悩んでいる女性にはぴったり。また、マイカイカにはストレス緩和の効果があるため、毎日の仕事で忙しくストレスが溜まっているという方にもおすすめ。
薬膳茶に慣れていない人にとっても、黒豆の香ばしさが感じられるまろやかな味わいで、
作り方は非常に簡単で、マイカイカと黒豆をひとつまみずつカップに入れてお湯を注ぎ、1分から2分程度蒸らすだけ。
まず薬膳茶を試してみたいという方にはうってつけでしょう。

2-2ナツメ…ナツメ生姜茶

様々な栄養や健康効果があるナツメも薬膳では登場する機会の多い食材です。もし薬膳茶として楽しむなら、ショウガと合わせたナツメ生姜茶がおすすめです。ショウガの身体を温める効果はよく知られていますが、ナツメにも同様の効果があり、さらに精神の安定や消化機能の促進といった効果も期待できるため、ちょっと気分がすぐれない、体調が悪いという場合にはぜひ試したい一杯です。
作り方は刻んだナツメと生姜をカップに入れて、お湯を注いで3分から5分程度蒸らします。さらに効果を高めたい場合、鍋で5分程度に出すとさらに薬効成分が抽出できます。

2-3シソ茶

シ薬膳の素材というと、なかなか普段のスーパーでは手に入らないものばかりと考えている方にお勧めしたいのがシソ茶です。シソには発汗解熱、利尿、食欲増進などの効果があり、冷え性予防にも効能があります。また、スーパーなどでも手に入りやすく、最初の薬膳茶としてはもってこいの素材です。
シソ茶の作り方は、シソ一枚を鍋に入れ三十分ほど放置して薬効成分を抽出します。その後、鍋を火にかけ、ショウガスライス2かけを加えて沸騰、火を止めて五分程度蒸らします。あとはお好みで黒砂糖などを加えれば、香り高く飲みやすいシソ茶が完成します。
甘いものが苦手という方は、黒砂糖を抜いてもよいでしょう。
このほか、薬膳茶ではクコの実や紅花、サンザシといった素材が用いられます。これらの素材を組み合わせることで、自分の好きな香りや味を探すという楽しみもあります。

03自宅で薬膳茶を作るポイントは?

意外に簡単に作れるのが薬膳茶の魅力のひとつ。では、自宅で薬膳茶を作るときには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

3-1旬の物をいれてみる

オリジナルの薬膳茶を作るとき、おすすめなのが旬の素材を加えることです。旬の素材は、冷凍物などとは異なり、その時期にしか味わえないもの。当然、自然のエネルギーをたっぷり含んでいます。また、旬の食材はその時期に起こりがちなトラブルへの効能があることも多いもの。たとえば春の山菜には、冬の間にため込んだ毒素を排出する働きがあり、デトックス効果を求める方には最適。
このほか、夏の野菜には利尿作用によるむくみ防止、秋の食材には乾燥から肌を守る効果、冬は身体を温める効果など、その季節に身体が求めている効能を含んでいるものが多いため、ぜひ積極的に活用してみるとよいでしょう。
なお、ちょっと飲みにくいと感じる場合には、紅茶に素材を加えて薬膳茶を作るのもおすすめ。紅茶をベースにすると、薬膳の素材を使用しても独特の香りや苦味が抑えられるため、飲みやすい薬膳茶を作ることができます。

3-2豆と豆などブレンド素材を同じ大きさや形状にする(抽出時間が均等になる)

複数の素材で薬膳茶を作るときには、同じ大きさの素材を使ったり、同じ大きさに切り分けたりといった作業も重要になります。
もし素材の大きさがまったく異なるという場合、抽出時間が異なるため、きちんと素材の成分を引き出すことができなくなります。そのため、大きさを揃えて、抽出時間が均等になるように注意しましょう。
また、素材によって煮だす時間や入れる順番を変えることも効果的です。たとえば花や香りの強い素材を使う場合、長時間お湯に付けていると香りも揮発して薬効もなくなり、逆に苦味だけが出てしまうことがあります。それを避けるため、花などを使用するときは短時間の抽出を行いましょう。
なお、砕けた茶葉や花、散らばりやすいものなどを使用する場合、お茶のパックに包んでから抽出すると、後でお茶を濾す手間が省けるので非常に便利です。

04まとめ

美容と健康に効能を持っている薬膳茶は思っているよりも簡単に楽しめるものです。ブレンドによってもさらに効果が高まり、続ければ続けるほど効果が高くなっていきます。もし興味が出てきたという方は、まずチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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あい 先生
スピリチュアルカウンセラー
1978年生まれ。札幌市出身。 フードアナリストの資格を持つ占い師として、風水や西洋占星術など占いを活用した「ラッキー〇〇」として有名企業の企画の執筆も手掛ける。

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