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紅茶

紅茶の持つ健康効果とは

世界中で愛されている紅茶。リラックスしたいときや気分転換したいときにはぴったりの飲み物です。現在では、紅茶は気分の問題だけではなく、様々な健康効果が期待できるとして注目を集めています。それでは、紅茶にはどのような効果があるのでしょうか。今回は紅茶がもたらす効果についてご紹介します。

こんなにあった!紅茶の持つ健康効果とは

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目次

01紅茶の成分とは

様々な効果・効能がある紅茶ですが、それでは、紅茶には具体的にはどのような成分が含まれているのでしょうか。

1-1紅茶は緑茶、ウーロン茶と同じ葉から作られている

紅茶の成分について解説する前に、まず紅茶の基本的な情報を確認しておきましょう。
紅茶は、緑茶やウーロン茶などとは異なる茶葉だと考えがちですが、実は紅茶、緑茶、ウーロン茶は同じ茶葉から作られているものです。でも、紅茶と緑茶、ウーロン茶はお茶の色や風味もまったく異なる飲み物。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。
その違いの原因となるのが「発酵」。同じ茶葉でも、紅茶は茶葉を酵素によって酸化発酵させたもの。緑茶は発酵を行わず、ウーロン茶は発酵が浅いお茶という違いがあり、その違いが風味や色などの差異につながります。

1-2「発酵茶」のため緑茶にない成分が含まれる

漬物や納豆、味噌など、発酵させたものには身体によいものというイメージがありますが、それは紅茶でも同じこと。紅茶は発酵を行うことで茶葉にはない成分が含まれています。これら発酵によって生まれる成分が、紅茶の健康効果を支えています。
そのひとつが「紅茶フラボノイド」と呼ばれるもの。紅茶フラボノイドは、紅茶の主成分であるタンニンニ含まれているもので、抗酸化作用やコレステロール抑制作用といった、生活習慣病予防に効果があるといわれています。
また、紅茶といえば色が特徴的ですが、この紅茶の色素成分の中には、茶葉が発酵することで緑茶のカテキンが変化したテアフラビンヤテアルビジン、紅茶カテキンといった有効成分が含まれています。

02紅茶に期待できる効果

それでは、紅茶を飲んでいるとどのような効果が期待できるのでしょうか。

2-1美肌のサポート

まず、紅茶による効果で女性にとってうれしいのが美肌効果。実は紅茶に含まれるポリフェノールの一種である、テアフラビンやテアルビジンには、抗酸化作用があり、体内の活性酸素が増殖するのを防いでくれます。
実は肌が老化してシワやシミが増えるのは、活性酸素が大きく影響しています。活性酸素は酸素が体内で変化した物質で、細菌を排除するなどの役割がありますが、活性酸素が増えすぎると、正常な細胞に対しても攻撃を開始、その結果、肌にシワやシミが生まれてしまいます。そのため、肌の老化を抑えるためには、活性酸素を取り除く抗酸化作用が重要。紅茶に含まれるテアフラビンやテアルビジンは強い抗酸化作用によって肌や身体の老化を防いでくれるのです。
緑茶の場合、お茶の葉を収穫するとすぐに蒸すまたは炒めるという工程に入りますが、こうすることで緑茶の発酵はストップ、しかし紅茶の場合、お茶の収穫を行うときに、収穫後すぐに茶葉を揉むという工程が加わります。このとき、茶葉の細胞では細胞に傷がつき、茶葉が酸化、そうすることでテアフラビンやテアルビジンが生まれます。このことが紅茶が赤くなる理由ですが、このことで緑茶よりも強い抗酸化作用が期待できると言われています。
また、紅茶には粘膜や皮膚の調子を整えてくれるビタミンAの原料となるカロテンや、利尿作用によってデトックスに役立ってくれるカリウムも含まれています。そのため、肌のきめを整えたり、むくみを解消したりといった効果も期待できます。

2-2リラックス効果

紅茶を楽しむティータイムはリラックスには最適ですが、これにも紅茶の成分が役立っています。それが「テアニン」と呼ばれるもの。テアニンはアミノ酸の一種で、グルタミン酸に似た構造を持っていることから、紅茶のうまみ成分のもととなっています。また、高温で揮発するため、紅茶の香りの中心的な成分でもあります。
このテアニンの特徴は、紅茶のカフェインに対する効果を抑えてくれること。
カフェインと言えば、コーヒーというイメージですが、実は紅茶にもかなりのカフェインが含まれています。カフェインには脳を覚醒する作用があり、目覚ましや血行の促進、肝臓や腎臓の機能アップなど様々な効果がありますが、反対に興奮作用が強すぎるといったデメリットが問題になることもあります。
しかし、テアニンはカフェインに対して作用すると、通常の場合に比べてカフェインの覚醒作用や興奮作用が穏やかになるという特徴があります。それがコーヒーに比べて、紅茶がリラックスできる秘密。テアニンが含まれているおかげで、コーヒーよりもはるかに穏やかにリラックスタイムを楽しむことができるのです。
また、テアニン自体にもリラックス効果があり、テアニンを摂取した場合、リラックスしているときにしか現れないアルファ波が確認されたという研究結果もあり、今後さらなる研究が期待されています。

2-3ビタミン・ミネラルの栄養補給

紅茶の健康成分として見逃せないのはビタミンやミネラルの含有量です。紅茶にはビタミンB1・B2、ナイアシンなどが含まれ、身体の調子を整え、免疫力をアップ、病気を予防し、回復をサポートしてくれます。これらのビタミンやミネラルは通常の食生活ではどうしても不足しがち。特に忙しい現代人の場合、ついつい外食やコンビニ弁当、スーパーのお惣菜などに頼ってしまうことも増えますが、そんなときでも紅茶によってビタミンやミネラルを補給することは、健康な生活に役だってくれます。

03注意したい紅茶の飲み方

美容と健康、精神面でのリラックスなど、毎日の生活に役だってくれる紅茶ですが、紅茶を飲むときには注意したいこともあります。

3-1砂糖の入れすぎに注意

紅茶というと、飲むときに砂糖を入れる人もいますが、砂糖の入れすぎには注意が必要です。砂糖は脳のエネルギー源となってくれるなど、人間の身体には非常に有効なものですが、取りすぎると血糖値が急激に上昇することがあります。またカロリーも豊富に含まれているため、ダイエット中の人の場合や、血糖値が気になるという方は注意したほうがよいかもしれません。
また、砂糖の入った紅茶を就寝前に飲むと、虫歯の原因になることも。そのため、どうしても紅茶には甘いものが必要という場合には、人工甘味料と言ったノンカロリーの甘味料を活用することをおすすめします。
なお、市販されているペットボトルの紅茶には、非常に多くの砂糖が含まれていることがあるため、利用するときには注意が必要です。

3-2寝る前は避ける

すでに説明したように、紅茶にはカフェインの作用を抑えるテアニンという物質が含まれています。コーヒーに比べると興奮作用も覚醒作用もマイルドになっていますが、カフェイン自体を無効にするわけではありません。そのため、就寝前に飲みすぎると、カフェインの作用によって眠れなくなる、眠りの質が悪くなるという可能性もあります。
カフェインは長い場合であれば六時間以上作用することもあるので、就寝前の紅茶の飲みすぎは避けたほうがよいでしょう。

04まとめ

様々な健康効果に期待できる成分が含まれている紅茶。香りや味を楽しむことでメンタル面にもプラスの効果を発揮します。もっと紅茶のことを勉強すれば、自分にとってベストな結果を引き出すことができるかもしれませんね。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
片野圭子 先生
紅茶のけいこ運営
1979年生まれ。茨城県つくば市出身。紅茶専門店のスタッフを経験。その後紅茶メインの小さなお茶会を開催。 現在は日本ティーコンシェルジュ協会つくば校を開校。ティーコンシェルジュとしてお稽古教室や資格講座、お茶会を開催。

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