どうちがう?ハーブとスパイスの違いについて | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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どうちがう?ハーブとスパイスの違いについて

使いこなせば料理の味がぐっと引き立つハーブやスパイス。日常の料理に取り入れたいと思っている方も多いかもしれません。しかし、改めて考えるとハーブやスパイスとはどのような違いがあるものなのでしょうか。今回はハーブとスパイスの違いについてご紹介します。

どうちがう?ハーブとスパイスの違いについて

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目次

01スパイスとは?

カレーやエスニック料理などに欠かせないスパイス。では、スパイスとはどのようなものなのでしょうか。
スパイスとは、簡単に言えば「香りや刺激のある植物由来の食品で、料理に香りや辛みを加えるもの」ということになります。
ただし、この定義はあくまでも簡単なもので、この定義に当てはまらないスパイスもたくさんあります。
たとえば、スパイスといえば辛いもの、刺激的なものというイメージを持っている方も少なくありませんが、実はスパイスの中でも辛みのあるものはごく少数。多くのスパイスは、辛みよりも食材のくさみを消すための香りづけとしての役割が重視されています。
また、スパイスというとインドなどが原産で乾燥したものというイメージがありますが、日本でもサンショウやショウガなどのスパイスがあり、これらは生の状態でも料理などに用いられます。

02ハーブとは?

それでは、一方のハーブとはどのようなものなのでしょうか。ハーブはラテン語で薬草を意味する「ヘルパ」が語源と言われ、もともとはヨーロッパの伝承医療や伝統医学で薬草として治療に使われてきた草木のことを指しています。そのため、薬草、香料植物と訳されることもあります。そういったルーツを持っていることからハーブは料理の香りづけだけでなく、保存料や香料、防虫などに使われることもあります。さらに、乾燥させたハーブを使用した香り袋や、ハーブを漬けたハーブ酢、香りの成分を抽出したエッセンシャルオイルといった形で活用されることもあります。
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03スパイスとハーブの違い

それでは、スパイスとハーブは具体的にどのように異なるのでしょうか。
実は日本ではスパイスとハーブの違いに関する厳密な定義はありません。
また、植物学的にも分類することは非常に困難。というのも、同じ植物でも国によって使用方法が異なる場合があるからです。たとえば、日本でも人気となっているパクチーは、一般的には葉を使用するものと考えがちで、実際にヨーロッパやタイ、ベトナムでは主に葉を生の状態で提供します。しかし、同じタイでもパクチーの根っこを料理に使用するものもあり、さらにインドではパクチーの種を乾燥させたコリアンダーシードなども活用されています。そのため同じ植物であっても、ハーブとスパイスとして使い分けられることが少なくありません。
このように、ハーブとスパイスは国や文化圏によっても分類が異なりますが、ヨーロッパでは大きな区分として、自家栽培できない根、茎、果実、種子類をスパイス、自家栽培できる草花をハーブと呼ぶのが一般的です。
というのも、もともとスパイスは食材のくさみを消し、殺菌や防腐のときに活用したもので、大航海時代にインドを中心に産出されるコショウやシナモンがヨーロッパに伝わったことで一気に人気となったもの。
それに対してハーブは主に自宅などの庭で栽培したり、雑草として生えたものの中から料理や医療などによって使われるものを分別したもの。
そのため、ヨーロッパではスパイスが非常に高価で取引されていたのに比べて、ハーブはごく日常的にありふれた存在で、そういった背景もあることから日本やアジアよりも、ハーブとスパイスによりはっきりした区別が行われているようです。

04代表的なスパイスとハーブ

では、日常の料理などに使われる代表的なスパイスとハーブを見ていきましょう。

4-1【スパイス】こしょう

こしょうはスパイスの王様とも呼ばれる、代表的な存在のひとつです。日本でも海外でも、こしょうは料理などに使われる機会の多いスパイスですが、処理の方法によってブラック、ホワイト、グリーン、ピンクの四種類に分けられています。しかし、実はこのうちピンク以外の三種類は同じもの。ピンクペッパーだけは、「コショウボク」という、別の植物です。

4-2【スパイス】ナツメグ

ナツメグは西洋では料理などに使われる機会の多いスパイスです。ナツメグはニクズクかの樹木の種から取れるスパイスですが、種の周りにある赤い皮の部分は「メース」、種を割った中の部分が「ナツメグ」と、同じ植物であっても別の種類のスパイスとして使用されます。
ナツメグには独特の甘い香りがあり、肉料理の中でもハンバーグやミートローフといったひき肉料理の匂い消しに使われます。ただし、多量にナツメグを摂取した場合には中毒症状が起きるとも言われています。

4-3【スパイス】クローブ

クローブは「チョウジノキ」のつぼみを乾燥させたスパイスで、インドネシアの減産ですが日本でも古くから馴染みがあり、「丁子(チョウジ)」という和名でも知られています。なお、英語名の語源はフランス語で釘を意味する「クロウ」から来ているというのが一般的な説です。
クローブは主に肉料理に使用されますが、鎮静効果や殺菌効果があることから、歯痛の薬としても使われていた歴史があります。

4-4【スパイス】シナモン

シナモンは樹木の内側から取れるスパイスで、漢方の生薬である「桂皮」としても知られています。シナモンは世界最古のスパイスとも言われ、紀元前4000年ごろにはエジプトでミイラの防腐剤としても使用されていました。
シナモンは料理のほかにも、コーヒーや紅茶、お菓子の香り付けなどにも使われています。

4-5【ハーブ】バジル

パスタやピザなどに欠かせないハーブといえばバジルです。今ではイタリア料理のハーブというイメージが強くなったバジルですが、日本では種に目の汚れを取り除く効果があるとされ「メボウキ」という薬として使用されていました。
バジルは生命力が強く育てやすいため、キッチンハーブとして人気を集めています。

4-6【ハーブ】タイム

スープやシチューの香りづけに使われるタイムは、フランス料理のブーケガルニや、ケイジャン料理、カリブ料理などにも多く使われています。また、ハーブティーとしても使われることがあり、かつては神経性の病気に効果があると信じられていました。その他にも、持ち主に勇気をもたらすと言われ、贈りものとしても重宝されていた時代もあります。

4-7【ハーブ】セージ

ヨーロッパでは肉料理に多く使われるセージですが、かつては薬効豊かな薬草として知られていました。実際にセージは、強い抗酸化作用があると言われ、防腐効果も高いことから「ソーセージ」の語源になったという説もあります。

4-8【ハーブ】パセリ

日本では料理の付け合わせとして知られるパセリも立派なハーブの一つです。栄養価も非常に高く、ヨーロッパでは香りづけの他、そのまま食材として使用されるなど、非常に高い人気を誇っています。

4-9【ハーブ】ローズマリー

甘い香りのローズマリーは、かつては鮮度を保つ効果があると信じられ、肉や魚など様々な料理に使用されてきました。また、鶏肉や白身魚など淡泊な食材の香りづけとしても便利な存在で、料理のためのハーブとして非常にポピュラーな存在です。家庭でも育てやすく、冬から春にかけては花を咲かせることから観賞用としても人気があります。

05まとめ

ワンセットとしてとらえられることも多いハーブとスパイスですが、実は様々な違いがあります。もし興味が出てきたという方は、より詳しく勉強してみてはいかがでしょうか。

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