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どう違うの?整体とカイロプラクティックの違いについて

「整体」との違いが分かりにくい施術に「カイロプラクティック」があります。整体もカイロプラクティックも同じだと考えている人は非常に多いもの。では整体とカイロプラクティックではどのような違いがあるのでしょうか。今回は整体とカイロプラクティックの違いについてご紹介します。

どう違うの?整体とカイロプラクティックの違いについて

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目次

01カイロプラクティックとは?

カイロプラクティックというと、関節や骨を鳴らしたり、身体を伸ばしたりする療法というイメージを持っている人も少なくないかもしれません。
そもそも、カイロプラクティックとはどのような施術を行うのでしょうか。
カイロプラクティックの語源は、ギリシア語の「技」だと言われています。つまり、カイロプラクティックは基本的には道具などを使わず、手で背骨や骨盤の歪みを整える療法ということ。
カイロプラクティックでは身体の不調を単体でとらえることはなく、背骨や神経、筋肉、じん帯、関節など身体の様々な部分から影響が生まれた結果であると考えます。
そのため、直接の施術だけでなく、運動や睡眠、食事などの日常生活の習慣を改善することも行われます。
カイロプラクティックは欧米で人気の高い施術で、アメリカやイギリスといった国々では国が認定する国家資格も設けられているほど。
ただし、日本の場合には国家資格は設けられておらず、関連する資格はすべて民間の資格です。そのため、整体と同じように施術に保険を適用することはできません。
整体とカイロプラクティックの歴史の違い
整体とカイロプラクティックには似た部分もありますが、実際にはまったく異なる施術です。その大きな違いは、誕生に至る歴史にも表れています。

1-1整体の歴史

整体は日本や中国など、様々な技術がミックスされたもの。そのため、一言で説明するのが非常に難しいのが特徴です。
ただし、はっきりしたルーツとなっているものもいくつか存在します。そのひとつが中国の両方である「推拿(すいな)」と呼ばれるもの。
推拿は漢方や鍼灸と並んで中国三大両方のひとつと呼ばれるもので、身体を揉む、押す、転がす、伸ばすといった技術を用いて体内の気の流れを整える療法です。
やがて推拿は日本に伝わり、独自の発展を遂げていきます。その一部は「あんま」として広く知られるようになりますが、そこに独自の工夫や手法が加わって誕生したのが整体と呼ばれる療法です。
そのため、推拿を「中国式整体」と呼ぶこともあります。

1-2カイロプラクティックの歴史

カイロプラクティックが誕生したのは1895年。アメリカのダニエル・デービッド・パーマーという人物によって生み出されました。
人間の病気について研究していたパーマーは、人間の背骨に着目、背骨を正しい位置に戻すことで病が回復するのではないかと考えていました。
そうして誕生したのがカイロプラクティック。その後パーマーはアメリカにカイロプラクティック専門の学校であるパーマー・スクール・オブ・カイロプラクティックを設立。
そこで学んだ日本人によりカイロプラクティックは日本に伝えられました。
このようなルーツを持っているカイロプラクティックは日本だけでなく、アメリカを中心に高い人気を集めています。また世界保健機関では通常の医療の代わりに治療に用いられる「代替療法」として認められていて、世界100以上の国や地域で施術が行われています。

02整体とカイロプラクティックの施術の違い

整体とカイロプラクティックでは、実際の施術の方法や、施術の時間にも違いがあります。

2-1整体の施術の特徴

整体の施術の大きな特徴は、主に筋肉に対してアプローチを行うという点です。整体の目的は、身体の歪みを文字通り整えることで、慢性的な不調やトラブルを改善したり、人間の身体が本来持っている自然治癒力を高めるということ。
そのときに重視されるのが筋肉です。整体は中国の推拿にルーツを持つ療法ですが、推拿では筋肉を中心に身体の不調を整えることで、全身の骨や関節にアプローチを行います。
さらに整体には様々な流派があることも特徴のひとつ。推拿が日本に輸入され、整体として発展していく中で、多くの流派が生まれるようになりました。
たとえば、推拿の技術に加えて、日本に伝わる骨法など、古武術の技から伝承された伝統的な流派や、アメリカ発祥のカイロプラクティックの考え方を取り入れたものなど、様々な施術内容が存在します。施術を行う整体師によって独自の工夫を加えた施術方法などもあり、整体師の数だけ施術の方法があるといっても過言ではありません。
また、整体は一回の施術時間が約60分から90分と比較的長いもの。
整体は自覚している身体の不調が現れている場所だけでなく、身体全体に施術を行うため、施術時間が長めになる傾向があります。さらに施術を行う場合には、最初は短期間で集中的に通院、不調を改善し、その後は一か月に一度などの定期的な通院に移行するのが一般的。
整体は即効性が高いとも言われていて、身体の状況によっては数回の施術で症状が改善することも珍しくありません。

2-2カイロプラクティックの施術の特徴

一方のカイロプラクティックの場合、整体とは異なり主に骨に対してアプローチを行います。
整体もカイロプラクティックも、背骨や骨盤などを中心に身体の歪みを矯正するという点ではほぼ変わりませんが、整体が筋肉の働きで骨を矯正するのに対して、カイロプラクティックでは骨のずれや歪みに対して直接アプローチ、その結果として歪みによって影響を受ける神経の働きが改善するのことを導いていきます。
そのため、整体に比べてカイロプラクティックの時間は約15分から30分と比較的短め。
整体が不調のある場所だけでなく、全身に施術を行うのに対して、カイロプラクティックでは不調が現れている場所を中心に手技を行います。必要な場所の矯正だけで施術が終了するため、整体ほど時間がかからず、施術後に疲れやだるさを感じにくいというのもカイロプラクティックの大きな特徴ということができるでしょう。
ただし、施術時間が短い反面、全体の通院期間が長くなるという傾向があります。
一般的に、回路プラティックの場合は最初の一か月は週に二日から三日程度、その後は一週間に一度の通院を行い、全体で三か月程度の時間が必要になると言われています。
これはカイロプラクティックが神経に働きかけることで人間本来の自然治癒力を引き出すため。そのため、整体よりも長い期間の通院が重要になります。
また、整体には様々な流派があり、施術内容も整体師の流派や考え方によって異なりますが、カイロプラクティックの方法はひとつだけ。
カイロプラクティックを行うためには、四年制で4200時間以上の教育を受ける必要があるなどの規定があり、これらを満たさない場合には正式なカイロプラクターとして認められることはありません。
日本の場合、カイロプラクティックも整体も国が認める資格はありませんが、カイロプラクティックの場合にはきちんとした教育プログラムが確立されているため、どこに行っても同じ内容の施術を受けられるなどの特徴があります。

03まとめ

似た部分もありながら、まったく異なる考え方で行われるのが整体とカイロプラクティックです。それぞれの施術の特徴をくわしく知っておくことが、施術を選ぶポイントになるかもしれませんね。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
金谷和仁 先生
まどろみの時間を運営
1973年生まれ。30歳で整体業界へ。
東京と福岡のリラクゼーションサロンの店長を10年経験し、その後独立。現在は、リラクゼーションと心理カウンセリングを融合したサロン「まどろみの時間」を運営している。
金谷和仁

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