動物好きにおすすめ!ペットホテルスタッフの仕事内容について
ペットを飼っているのに、急な出張や旅行で家を留守にしなければならない。そんなときに便利なのがペットホテルです。では、ペットホテルのスタッフは実際にはどのようなお仕事をしているのでしょうか。今回はペットホテルスタッフの仕事内容や収入についてご紹介します。
- 目次
01ペットホテルとは?
1-1遊びの相手や健康管理も
ペットホテルは、基本的には飼い主さんが家を留守にしなければならないときにペットを預かってくれる場所です。
しかし、人間のホテルの場合とは異なり、ペットホテルは食事や宿泊だけでなく、健康管理や遊びといったサービスを提供しています。つまり、ペットホテルは単なる宿泊施設を越えてペットに快適に過ごしてもらうための場所ということができるでしょう。
1-2預かるペットはさまざま
ペットホテルというと、犬や猫だけを預かってくれると考えがちですが、ウサギや小鳥、ホテルによっては魚類や爬虫類なども預かってくれるところもあります。
といっても、動物の種類が増えれば増えるだけ安全に管理するのは難しくなるもの。そのため、店によっては預かるペットを犬と猫だけに限定しているということもあります。
1-3ペットホテルの形態
一昔前まではペットホテルは宿泊が中心でしたが、現在では様々な形態での営業が行われています。
特に人気が高いのが、ペットホテルでトリミングのサービスやしつけを行うお店。宿泊だけでなく、多様なサービスを提供することで多くの飼い主さんの人気を集めています。
逆にペットサロンやペットショップ、動物病院などがペットホテルを併設していることもあり、用途に応じて飼い主さんが使い分けているケースも少なくありません。
02ペットホテルスタッフの仕事内容
2-1食事・トイレ、健康管理
ペットホテルスタッフの仕事の中心になるのは食事やトイレのお世話。さらにペットの健康管理も重要な仕事になります。
慣れない環境ではペットもストレスを感じやすいもの。それが原因で食欲を失くしてしまったり、便秘や下痢といった症状が現れることもあります。
普段のお世話の中で、いち早く以上を発見し、それに対処することもペットホテルスタッフのお仕事です。
2-2散歩と遊び相手など
ペットにとって遊びは非常に大切なもの。遊ぶことで運動不足やストレスを解消し、より健康な身体を保つことができます。
ペットホテルによっては外に散歩に連れ出すだけでなく、専用の遊びスペースが設けられていることもありますが、慣れない遊び場では事故も起きがち。そういった不測の事態を予防する配慮もペットホテルスタッフには求められています。
2-3なるべく普段の環境に近づけるようにする
どれだけ快適な環境でも、普段の場所から離れた場合、ペットは大きなストレスを感じるもの。そのため、なるべく普段の環境に近づけてペットに快適な空間を提供する必要があります。
そのため、与えるエサの種類や散歩の時間、距離などをしっかり飼い主からヒアリングすることもペットホテルスタッフにとっては重要。さらに飼い主さんに安心してもらうため、ペットの動画を撮影して飼い主さんに送るといったサービスを提供することもあります。
03ペットホテルスタッフの一日
8:00 出勤。本日の業務内容の確認。夜勤スタッフから引き継ぎ。
8:30 ペットの食事の支度やホテル内の清掃。散歩や遊びの相手など。
9:30 本日宿泊するペットのチェックイン業務。受付や飼い主さんへの対応。館内の案内など。
10:00 宿泊中のペットの健康チェック。
11:00 宿泊したペットのチェックアウト業務。飼い主さんへの報告書を作成など。
11:30 ペットがチェックアウトした部屋の清掃と消毒。新しいペットを迎えるための準備。宿泊中のペットのための昼食の準備。
12:00 電話での問い合わせやメールなどの対応。手の空いた人からローテーションで昼休憩。
13:00 ペットの昼食のチェック。食べ残しがないかなどを確かめる。
14:00 館内の清掃やペットのトリミングなど。
15:00 ペットの様子をチェックしながら事務作業。かかりつけの獣医さんなどによる健康チェック。
16:00 宿泊中のペットの食事の準備とトイレの清掃。散歩や遊び相手など。
18:30 夜勤のスタッフに申し送り。事務作業ののち業務終了。
04ペットホテルスタッフになるには?
4-1資格は必要ない
ペットホテルスタッフとして働くためには特別な資格は必要ありません。資格を持っていない人や未経験の人でもペットホテルスタッフとして働くことができます。
といっても、資格が役に立たないというわけではありません。動物の飼育に関連した資格を取得していると、動物の飼育に対する知識や技術の証明になり、就職の際に有利になることも。
また、待遇面でもメリットが多いため、できれば資格を取得しておいたほうがよいかもしれいません。
05大切なペットを預かるため動物に関する知識は必要
理想は大学や専門学校などで動物に関する専門的な教育を受けていることですが、もしそういった学歴がない場合などは資格取得などを通じて、しっかりと知識を学びましょう。
また、ペットは飼い主さんにとっては大切な家族。通常のホテルマンと同様に、宿泊するペットと、ペットを預けてくれる飼い主さんに対するホスピタリティも求められます。
5-1トリマーやトレーナーの知識があると就職に有利
動物に関する資格の中でも、特にペットホテルスタッフとして重視される資格があります。それがトリマーなどペットの身だしなみに関するもの。
ペットホテルの中には、宿泊中のトリミングサービスを提供しているお店も多く、トリマーは非常に貴重な人材として就職でも有利に働きます。また、本格的なトリミングでなくても、爪切りや歯みがきなどのサービスを行うことも多いため、これらの知識を身につけておくとペットホテルスタッフとして働くときに非常に便利です。
同時に重宝されるのがトレーナーとしての知識や経験。ペットホテルではしつけサービスを行うこともあるため、ペットに関するしつけについてくわしく学んでおくことはペットホテルのスタッフとして就職する場合も有利になります。
さらに、宿泊するペットが噛み癖や威嚇するクセを持っていることも多いもの。特にストレスを感じやすい動物の場合、知らない環境で生活することでそのクセがひどくなることもあります。周囲のペットやスタッフを傷付けないためにも、ペットのしつけについての知識は重要です。
06ペットホテルスタッフの給料
6-1アルバイトやパートの場合
ペットホテルの中にはスタッフを正社員として募集するお店もありますが、実際には募集人数も少なく、非常に狭き門。そのため、ペットホテルスタッフとして勤務する場合、アルバイトやパートからのスタートが一般的です。
アルバイトやパートの場合、時給は地域によっても異なりますが、約800円から950円程度が一般的。
ただし、これは日勤の場合。ペットホテルは基本的には二十四時間スタッフが必要なので、深夜や早朝に勤務する場合には、平均よりも時給は高くなります。もしアルバイトやパートでも稼ぎたいという場合にはこれらの時間帯での勤務がおすすめです。
また、ペットホテルは年末年始やゴールデンウィーク、夏休みの間は需要が増加。宿泊するペットの数も増加します。普段でも週末になると宿泊するペットの数が増えるため、これらの時期は時給が高くなる可能性もあります。
さらに動物の飼育やしつけ、トリミングに関する資格を持っている場合や、すでにペットホテルスタッフとしての経験があるという人の場合には、より高い時給での勤務が可能になります。
6-2正社員の場合
ペットホテルスタッフの場合、正社員で就職するというのは簡単ではありませんが、正社員の求人も少ないもののゼロではありません。
正社員の場合には、月給は18万円前後、年収は250万円から300万円程度と言われています。こちらもアルバイトやパートと同じく、地域などによっても違いがあり、残業代が別かどうかなどによってもトータルの収入が異なります。
また、勤続年数が長くなり、社内での地位が上がって来ると給与もアップ、ホテルのトップである支配人クラスになると、500万円程度の収入も可能。ただし、経験を積んでも収入はあがりにくい傾向にあり、大幅な収入アップは難しいかもしれません。
ペットホテルの中には、ペットサロンやペットショップに併設されているお店もあり、サロンやショップのスタッフとして就職することも可能です。
その場合には、ペットホテルスタッフとしての仕事だけでなく、サロンやショップの仕事と兼務することになります。
07まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
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動物好きにおすすめ!ペットホテルスタッフの仕事内容について
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ペットのお世話だけじゃない!ペットシッターの仕事内容について
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