見逃したくない!ストレスのサインについて
ストレス社会と言われる現代社会。ストレスをため込むと、うつ病などの精神的なトラブルに発展してしまうものです。そのため、ストレスはできるだけ早く対処する必要があります。そのときに重要となるのがストレスのサイン。ストレスのサインを見逃さなければ、素早い対処が可能になります。今回はストレスのサインについてご紹介します。
- 目次
01ストレスとは?
1-1外部からの刺激
意外に感じるかもしれませんが、ストレスとはもともとは物理学の専門用語として使用されていた言葉です。
物理学の世界では、外部からの刺激のことをストレッサーと呼びますが、これが転じて、自分の心や身体に負荷がかかった状態のことを「ストレスを感じる」というようになりました。
また、ストレスは外部からの刺激だけではなく、そのストレスによって心や身体に歪みが生じた状態のことを指すこともあります。
1-2悪いストレスは体や心に悪影響を及ぼす
もともとは単なる外部からの刺激を意味するストレス。そのため、ストレス自体がすべて悪いというはありません。
たとえば、ストレスは何か行動を起こすときの原動力となったり、モチベーションとなったりすることもあります。
また、それらのストレスを乗り越えることは人間的な成長には欠かせないもの。
アスリートの場合などは、自分に適度のプレッシャーをかけることで集中力やパフォーマンスをアップさせるという方法も使われていますが、このときのプレッシャーもプラスの方向に働くストレスということができます。
しかし、ストレスの中には、嫌なことを続けなければならなかったり、追い詰められてしまったりといった悪いストレスも存在します。
このように悪いストレスを恒常的に受け続けていると、心や身体が大きなダメージを受けてしまうのです。
02心にあらわれるストレスサイン
それらはストレスサインと呼ばれるものですが、そのストレスサインは心と身体の双方に現れます。
心に現れるストレスサインの代表的なものというと、「不安になる」「イライラする」と言ったもの。
特に原因があるわけでもないのに、意味もなく漠然とした不安にとらわれたり、気分が落ち込んで憂鬱になったりするというのは典型的なストレスサインです。
また、普段なら軽く受け流してしまうことに対してイライラするというのも要注意。
ストレスを感じていると、心は大したことがないことも大げさに受け取ってしまうもの。
ストレスを感じているときには怒りや悲しみ、孤独といったマイナスの感情が大きくなります。
そのため、普段よりも怒りや悲しみを感じやすいといった場合には注意したほうがよいでしょう。
その他にも、ストレスを感じていると集中力や注意力が低下することもあります。
03体にあらわれるストレスサイン
身体にあらわれるストレスサインの中で、もっとも多いのが倦怠感。
スポーツをしたわけでもないのに身体がだるいと感じる場合や、普段より疲れやすい、疲れが取れないといった場合には身体が大きなストレスを感じている可能性があります。
ここでしっかり休養を取るなど、ストレス対策を行えば問題はありませんが、多くの人は「気のせい」「年のせい」などと軽く考えてそのまま頑張ってしまいがち。
そうすると、ストレスは解消されることなくさらに悪化してしまいます。
ストレスを感じているサインとしては、睡眠に関するものも少なくありません。
たとえば寝つきが悪い、寝ているのに寝た気がしない、夜中に何度も目を覚ましてしまうといった場合はストレスのサイン。また、朝になっても起きることができないという場合にも注意したほうがよいでしょう。
特に朝が起きれないというのは「血圧のせい」「なまけている」などと判断してしまいがちなものですが、実はそこに強いストレスサインが隠れている場合もあります。
さらにストレスサインには、頭痛や腹痛、胃もたれ、動悸やめまい、便秘や下痢といった、他の病気と間違えやすいものもあります。
その場合、身体の不調を感じて病院などに通院しても原因が分からず「自律神経失調症」などと診断されてしまうことがあります。
女性の場合には、生理不順になるといったケースもあり、このときも注意が必要です。人によっては、生理不順が常態化していることもあり、軽く考えてしまうこともありますが、実はそれが強いストレスのサインとなっているのかもしれません。
なお、これらの身体的な不調が長引くと、底から胃潰瘍をはじめとする内蔵疾患や、心疾患といった病気に発展してしまうこともあります。内臓は特にストレスに弱い期間なので、胃腸の不調などには敏感に反応したほうがよいでしょう。
04ストレスサインを感じたら?
4-1適度な休息
ストレス対策としてもっとも有効なのは休息を取ることです。
現代人の場合、夜中まで働いて帰宅したあとにも、テレビやスマホを見て睡眠時間を削りがちですが、睡眠の不足はストレスを悪化させます。
また、ストレス解消としてお酒を飲む方も少なくありませんが、アルコールは睡眠の質を低下させることもあります。
まず規則正しい生活を行い、しっかりと身体と心を休めましょう。
4-2好きなことをしてストレスを発散する
ストレスは何もしなければ溜まっていく一方です。もし趣味などがある人は、好きなことに没頭しているとストレスを発散することができます。
ストレスは思い悩んでいるだけでは解消できないどころかますます悪化していきます。
その場合、適度に身体を動かす趣味であればさらに効果的にストレスを解消することができます。
4-3湯船につかって体を温める
時間がないために入浴はシャワーだけという方も多いかもしれませんが、ストレス対策として湯船につかって身体を温めることは非常に効果があります。
入浴して身体を温めたあと、しばらくすると体温は低下していきますが、そのときに人間は眠気を感じるもの。そうすると、自然に眠ることができます。
さらに身体を温めると、体内の自律神経の中の副交感神経が優位となります。副交感神経は休息や眠りのときに働く自律神経で、この副交感神経が働くことでリラックスして、より深い睡眠をとることができます。
ただし、熱いお風呂に入ってしまうと、副交感神経ではなく、身体を活発に活動させる交感神経が優位となってしまうため注意が必要です。
4-4早寝早起きをする、朝日を浴びる
規則正しい生活習慣はストレスに効果的ですが、中でも重要なのが早寝早起きをして、起きたあとは朝日を浴びること。
人間の身体の中の体内時計は朝日を浴びることでリセットされ、正しいリズムを取り戻すことができます。
05まとめ
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