心理カウンセラーになるには?資格の種類や仕事内容、将来性を解説
ストレス社会の今、心理カウンセラーに関する資格は、仕事でもプライベートでも役立つため、とても人気があります。資格の種類も豊富で、受験資格も特になく比較的取りやすい資格から、大学院を卒業しなければ取得できない資格までさまざまです。
心理カウンセラーは、特に資格を持っていなくても名乗ることができます。しかし、医療機関や公的機関などでの従事には、資格を持っていることが前提となることも多く、信頼度も違います。
ここでは、心理カウンセラーに関する主な資格や、取得方法のほか、難度について紹介します。
- 目次
- 1. 心理カウンセラーに関する資格とは?
- 1-1. 心理カウンセラーの仕事内容
- 1-2. 心理カウンセラーが求められている場所
- 2. 心理カウンセラーになるために大事なスキル
- 2-1. 専門的な知識
- 2-2. 傾聴力
- 2-3. コミュニケーション能力
- 2-4. 精神力の強さ
- 2-5. 論理的思考
- 3. 心理カウンセラーに関するおすすめの資格
- 3-1. 公認心理師
- 3-2. 臨床心理士
- 3-3. メンタル士心理カウンセラー®
- 3-4. メンタル心理インストラクター
- 3-5. プロフェッショナル心理カウンセラー
- 4. 心理カウンセラーの将来性は?
- 4-1. これからも活躍の場は広がっていく
- 4-2. 抱える悩みが多様化している
- 4-3. 企業内のカウンセリングルームも増えている
- 5. 通信講座で効率的に資格を取得して心理カウンセラーを目指そう
01心理カウンセラーに関する資格とは?
心理カウンセラーになるために必須の資格はありませんが、実際には、カウンセリングを行う人の多くが資格を取得して活動しています。まずは、心理カウンセラーに関する資格保有者がどのような活動をしているのかを知っておきましょう。
1-1心理カウンセラーの仕事内容
心理カウンセラーは、人々が抱える悩みや心理的な問題の解決を支える専門家です。心理学の知識やカウンセリングの技法を活かして相談者の悩みに向き合い、傾聴と対話を通して問題解決へと導いていきます。なお、カウンセリングでは、悩みに対して解決策を提示するようなことはしません。相手の心に寄り添いながら、相談者自身が問題解決の糸口に気付けるようにサポートしていきます。
1-2心理カウンセラーが求められている場所
心理カウンセラーは、医療や教育、産業、福祉など、多くの現場で求められている存在です。カウンセリングの対象は、病院やクリニックなどの医療現場では患者やその家族、学校などの教育現場では児童やその保護者といったように、世代や性別を問いません。また、民間のカウンセリングサロンや、一般企業において社員のメンタルヘルス対策に携わる心理カウンセラーもいます。
02心理カウンセラーになるために大事なスキル
2-1専門的な知識
心理カウンセラーとして活動する上で必須とされるのが、専門的な心理学の知識とカウンセリングスキルです。心理カウンセラーが行うカウンセリングは、単なる悩み相談ではありません。専門知識がない状態でカウンセリングを行うと、相談者に対して適切な対応ができないばかりか、かえって相手の心理状況を悪化させてしまう可能性があります。
2-2傾聴力
カウンセリングの基本は、傾聴です。傾聴とは、相手の気持ちに共感しながら、話に深く丁寧に耳を傾けること。相談者の中には、悩みを打ち明けるまで時間がかかったり、言葉に詰まってしまったりする人も少なくありません。相手の話し方や表情、仕草などにも気を配り、じっくり話を聞く傾聴力が求められます。
2-3コミュニケーション能力
心理カウンセラーにはコミュニケーション能力も重要です。といっても話が上手でなければならないというわけではありません。心理カウンセラーは相手の気持ちを引き出す職業ですので、話しやすい雰囲気づくりや態度と言った点も大切です。
2-4精神力の強さ
カウンセリングに訪れるのは、多くが心にストレスや悩みを抱えた人たちです。場合によっては、聞いているだけでつらい気持ちになるような、重い内容の話もあるかもしれません。しかし、そのたびに感情移入したり動揺したりしていては、心理カウンセラーとして冷静な判断は難しいものです。相手の話に共感しつつも同時に冷静さを保つ、精神力の強さが求められます。
2-5論理的思考
心理カウンセラーは論理的な思考の持ち主である必要があります。単なる思い付きや感情論ではなく、どうすれば相手の問題を解決できるかといった論理的な考え方が求められます。ほかにも、心理カウンセラーには誠実さや包容力、観察力なども必要です。
03心理カウンセラーに関するおすすめの資格
3-1公認心理師
受験資格 | ・大学および大学院において規定の科目を修めた者 ・大学において規定の科目を修め、2年間の実務経験のある者 ・外国の大学および大学院において心理科目を履修した者 など |
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受験料 | 2万8,700円(税込) |
受験申し込み方法 | 受付期間中にオンライン、または郵送 |
受験方法 | 全問マークシート方式。東京都または大阪府どちらかの受験地における指定の受験会場にて、1日間で実施 |
合格基準 | 正答率60%程度を基準とする |
公認心理師は、心理カウンセラーの中で唯一の国家資格です。更新の必要はなく、一度取得すれば一生保有できる資格です。
実施は、一般財団法人日本心理研修センターで、合格後に登録を申請し、完了した時点で公認心理師に認定されます。なお公認心理師は、民間資格と区別するために公認心理師の資格保有者以外は、心理師と名乗ることはできません。
大学院卒業が受験資格となるなど、ハードルは高く、2022年度の合格率は48.3%でした。
3-2臨床心理士
受験資格 | ・指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者 ・臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者 ・諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者 ・医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など |
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受験料 | 資格審査料:3万円(税込) 認定料:5万円(税込) |
受験申し込み方法 | 日本臨床心理士資格認定協会に申請書類を請求後、必要書類を郵送 |
受験方法 | 一次試験:筆記試験 二次試験:口述面接試験 |
合格基準 | 非公表 |
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する資格です。5年ごとの更新が義務付けられています。臨床心理士は、カウンセリングや心理テストなどのスキルを身に付けた心理学のスペシャリストとも呼ばれ、地域社会での人的援助に関するコーディネーション能力やコンサルティング能力も求められます。
資格を取得するには、協会指定の大学院を修了する、臨床心理士の要請を行う専門職大学院を修了する、医師免許を取得し二年以上の心理臨床経験が必要など、非常に高いハードルが設けられていますが、臨床心理士を取得することで活躍の場は広がりでしょう。
なお合格基準は公表されていませんが、多くの心理カウンセラー資格の中でも認知度が高いため、挑戦しておきたい資格のひとつです。
3-3メンタル士心理カウンセラー®
受験資格 | 特になし |
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受験料(税込) | 1万円 |
受験申し込み方法 | ウェブから申し込み |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の正答率 |
メンタル士心理カウンセラー®は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)の認定資格です。心理学の基礎知識や症状別の治療方法を十分に理解し、カウンセラーとして活動するレベルに至っているとされた人へ認定されます。
メンタル士心理カウンセラー®の認定試験は、誰でも受験可能。受験料は1万円で、在宅受験形式です。合格基準は70%以上の正答率と定められています。
なお、メンタル士心理カウンセラー®は、諒設計アーキテクトラーニングの通信講座で学ぶことができ、資格取得後はカウンセラーとして活躍したり、カルチャースクールなどで講師活動を行ったりすることも可能です。
3-4メンタル心理インストラクター
受験資格 | 特になし |
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受験料(税込) | 1万円 |
受験申し込み方法 | ウェブから申し込み |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の正答率 |
メンタル心理インストラクターは、日本インストラクター技術協会の認定資格です。
カウンセリングという相談援助知識やカウンセリングに関わる倫理などを十分に理解し、規定のレベルまで達した人へ認定されます。
メンタル心理インストラクターの認定試験は、誰でも受験可能。受験料は1万円で、在宅受験形式です。合格基準は70%以上の正答率と定められています。
なお、メンタル心理インストラクターは、諒設計アーキテクトラーニングの通信講座で学ぶことができ、資格取得後は心理カウンセラーとしてさまざまな場所で活躍することができます。
3-5プロフェッショナル心理カウンセラー
受験資格 | 認定教育機関で指定のカリキュラムを終了し、推薦を受けた者 |
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受験料(税込) | 3万8,500円(税込) |
受験申し込み方法 | ウェブから |
受験方法 | 一次試験:筆記試験 二次試験:ロールプレイおよび口頭試問 |
合格基準 | 非公表 |
プロフェッショナル心理カウンセラーは、一般社団法人全国心理業連合会の認定資格です。国家資格レベルの上級、心理カウンセラーのベースラインである一般の2種類があります。
高い技術を要していることを証明できる資格として、「カウンセリングスキル」「カウンセリング実習」「プロフェッショナル適性」の3つの分野の専門性を、身につけているかどうかが問われます。認定教育機関において、上級の場合は合計1,280時間、一般は246時間の履修が必要です。
04心理カウンセラーの将来性は?
4-1これからも活躍の場は広がっていく
現代社会では、ストレスやメンタルヘルスの問題が深刻化していることから、心の健康への関心が高まっており、心理カウンセリングを受ける人も増加しています。医療・福祉現場や教育現場でも、心理カウンセラーの専門知識や技術が求められるケースが増えているのが現状です。
また、近年はオンラインカウンセリングが普及しつつあり、場所や時間に縛られることなくカウンセリングを受けられるようになっています。そのため、心理カウンセラーの活躍の場は、これからもますます広がっていくと考えられているのです。
4-1抱える悩みが多様化している
現代はストレス社会と呼ばれるほど、多くの人が心に何らかのストレスを抱えているといわれています。その背景には、高度な情報化やグローバル化、仕事における競争やプレッシャー、家庭や人間関係といった影響が考えられ、抱える悩みも多様化しています。
また、カウンセリング自体もカウンセラーのもとへ足を運ばなくてもできる、ビデオ通話やチャット、メールといったツールを使ったオンラインカウンセリングも登場していることから、昔より抵抗感なくカウンセリングを受けることが可能です。
4-1企業内のカウンセリングルームも増えている
企業にとって、従業員がストレスやメンタルの問題を抱えていると、パフォーマンスや生産性の低下を招きかねないため、従業員のメンタルヘルス対策は重要な課題です。ストレスを放置することでメンタル不調を引き起こし、休職や退職につながるケースもあります。そのため近年では、社内にカウンセリングルームを設ける企業も増加しているのです。今後は、一般企業でカウンセリングを行う心理カウンセラーも増えていくと考えられます。
05通信講座で効率的に資格を取得して心理カウンセラーを目指そう
諒設計アーキテクトラーニングでは、心理カウンセラーに関する資格取得を目指す人のために、「メンタル士心理カウンセラー®W資格取得講座」をご用意しています。隙間時間で資格取得を目指したい人や、心理カウンセラーに興味のある人はぜひ、挑戦してみてください。
この講座は!プロの監修を受けています!
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