マクロビオティックの基本知識 | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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どんなものか詳しく知りたい!マクロビオティックの基本知識

美容や健康に意識の高い人なら、一度はマクロビオティックという言葉を聞いたことがあるはず。しかし、実際にはどういうものか知らないという人は多いのではないでしょうか? 今回階は、マクロビオティックとはどのようなものか、基本的な部分から解説します。

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目次

01マクロビオティックとは

マクロビオティックを簡単に説明すると、穀物や野菜、海藻といった食事を食べることで、健康的な身体と生活を目指すライフスタイルのことです。マクロビオティックのほか、マクロビ、マクロ、玄米菜食、正食などと呼ばれることもあります。
マクロビオティックの語源は古代ギリシアにあると言われています。マクロビオティックを分解すると、それぞれ「マクロ=大きい、長い」「ビオ=生命」「ティック=術、学」という意味となり、つまり自然に即した命の在り方と解釈することができます。
日本におけるマクロビオティックは、明治の思想家である桜沢如一が提唱したのが始まりと言われています。桜沢如一は若いころは病弱でしたが、石塚左玄の「食物養生法」によって健康を回復、その「食物養生法」と東洋思想である中国の「易」の陰陽を組み合わせ、玄米菜食という自然の法則に適した食事方法を提唱、それがマクロビオティックとして広まるようになりました。
よく勘違いされるポイントですが、マクロビオティックとベジタリアンはよく似ていますが、実は異なるものです。マクロビオティックもベジタリアンも肉を食べないという点では同じですが、マクロビオティックの場合には、東洋医学の思想に基づいて、体調に合わせた食の陰陽バランスの調整も行います。この点がベジタリアンの食生活との大きな違いとなります。

02マクロビオティックの意味と考え方

マクロビオティックは二つの基本的な原則によって成り立っています。それが「身土不二」「一物全体」ということ。
このように書くと非常に難しく思えるかもしれませんが、実は非常に簡単なことです。
まず「身土不二」とは、「暮らしている土地の、旬のものを食べる」ということ。これは、人間も植物も、同じ環境に暮らしている点では同様の存在だということを意味しています。たとえば、暑い地域と寒い地域では、収穫される野菜も果物も異なります。それはその野菜や果物が、その土地に適しているから。それは食べる人間にとっても同じことで、暑い季節の食べ物には体温を下げる働きが、寒い時期の食べ物には体温を上げる働きがあります。このように、その土地の旬の食べ物を食べることで、身体のバランスを整えるのがマクロビオティックの基本となります。
一方、「一物全体」とは「自然の恵を残さず丸ごといただく」ということです。食材はそのすべてでバランスが取れている存在。例えばお米なら精白しない玄米、野菜なら葉や茎、皮、根をすべて食べることで、身体の栄養バランスが整うという考え方です。
また、マクロビオティックでは、「陰陽調和」という考え方を重視します。「陰陽調和」とは、すべてのものに陰陽があり、バランスをとることが大切という意味です。
「陰陽」というと、「陰」が悪く、「陽」がいいもののように感じる人がいるかもしれませんが、どちらが良くてどちらかが悪いということではありません。
マクロビオティックでいう「陰」とは、「静かなもの」「冷たいもの」「水分の多いもの」などを指し、「陽」とは、「動きのあるもの」「熱いもの」「水分の少ないもの」を指します。
マクロビオティックは、これらのものをバランスよく食べることで、陰陽のバランスが取れた状態を目指します。
また、食材にもそれぞれの陰陽があります。陰の食材は、「上に伸びるもの」「身体を冷やすもの」、陽の食材は「地中に向かって伸びるもの」「身体を温めるもの」と考えます。たとえば、夏の野菜や果物であるキュウリやゴーヤ、スイカなどはツルを上に伸ばし、水分が多く身体を冷やす陰性の食材。逆に冬の大根やゴボウなどの根菜は、地中に向かって伸び、身体を温めてくれます。
これらはどちらも身体にとって必要なものですが、片方の食材ばかり食べていると病の原因となってしまいます。
そのほかにも、調理法や調味料にも陰陽があり、マクロビオティックでは陰陽のどちらかに身体が傾きすぎないように、調理法や調味料にも気を配りながら、季節の野菜に豆類や穀物などを加えて、身体のバランスを整えていきます。

03マクロビオティック食のメリット

それでは、マクロビオティック食を実践することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず身体的には、健康の維持や体力強化、ダイエットなどが挙げられます。マクロビオティック食は野菜と穀物、豆類などが非常に豊富で栄養バランスも整った食事。必要以上のカロリーを摂取することもないため、糖尿病や高脂血症といった生活習慣病を予防することにも最適です。さらにマクロビオティック食は食物繊維も豊富で、腸内環境を改善することにより、便秘や肌のトラブルといった体質的な問題を解消することにもつながります。
さらに、マクロビオティック食には精神的なメリットもあります。まず体調がよくなることにより、ストレスが軽減、判断力や決断力も向上、様々な問題によりよい対処を行うことができます。
そのほか、マクロビオティック食を継続すると、自然な農業や自分が暮らす土地に対して意識が向くことで、社会的なメリットも生まれます。

04マクロビオティック食の取り入れ方

それでは、実際にマクロビオティック食を取り入れるときにはどのような点に注意すればいいのでしょうか。
マクロビオティックでは、食事のガイドラインが定められています。
食材バランスの目安は、玄米など未精製の穀物が50~60パーセント、野菜が25~30パーセント、豆や海草が10~15パーセント、ナッツや果物などその他の食材が5~10パーセントとなっています。
全体のパーセントを見ると、穀物の割合が多いように感じますが、マクロビオティックの基本となるのは玄米食。精製された穀物にはない栄養素も含まれているだけでなく、しっかり噛んで食べなければいけないため、身体に必要な栄養素を摂取するだけでなく、食べ過ぎを防ぐことにもつながります。
また、野菜を使用するときには、「一物全体」の考え方に従って、まるごと食べることが必要になります。。葉や茎、皮なども食べるため、安全で新鮮な食材を使用しましょう。その場合、生産者と直接触れ合い、気になったことを質問できるマーケットなどを利用するのも良い方法です。
野菜同様、調味料や甘味料も信頼できるものを選びましょう。たとえば、塩はミネラルが豊富な自然塩、しょうゆや味噌などは添加物や化学調味料の含まないものなどがよいでしょう。甘味料は生成されていないメイプルシロップなどがおすすめです。
一方、マクロビオティック食では避けるべき食材もあります。それが肉類と白砂糖です。
肉類が日本の食生活に加わったのはごく最近のことで、日本人にとって、肉類をはじめとする動物性のたんぱく質は消化吸収が難しく、身体に負担がかかりがちと言われています。
また、白砂糖は精製されているため、血糖値が上がりやすくこちらも身体に負担が大きな食品。また、サトウキビは身体を冷やす陰性の食材なので、陰陽のバランスの観点からも望ましくありません。
もちろん、食べていい食材でも食べ過ぎや早食いは厳禁。食べ物への感謝を忘れず、よく噛んで食事をいただきましょう。

05まとめ

健康な食生活を送りたい人にとっては気になるマクロビオティック。いきなり徹底するのが難しくても、少しずつなら毎日の生活に取り入れられそうです。興味が出てきたという方は、この機会に本格的にマクロビオティックを学んでみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
アトリエクレマ川名美穂 先生
1967年生まれ、静岡市出身。
年齢と共に体型の変化に悩み、まず食事から整えようとマクロビオティック×オーガニックを学ぶ。
運動だけで整えるより、食事のとり方、食べる物の質を見直すことで自身の味覚や体型も整えられることに気付き、この素晴らしい日本の食習慣をたくさんの方に知っていただきたく活動を始める。
アトリエクレマ川名美穂

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