意外に重要!マクロビの飲み物の選び方について
マクロビオティックは陰陽思想などを元にして食生活を通じて健康な身体を作るもの。そんなマクロビオティックでちょっと悩んでしまうのが飲み物選びです。マクロビオティックではどのような飲み物を選べばよいのでしょうか。今回はマクロビオティックの飲みものの選び方についてご紹介します。
- 目次
01マクロビの考え
1-1自然と調和をしながら健康体を目指す
マクロビオティックで重要なのは、自然と調和しながら健康体を目指すということです。
食生活は人間の身体の基本となるものですが、実際には間違った食事や偏った食べ物によって健康をそこなってしまうことも少なくないもの。
また、体質に合わないものなどを食べることは、身体にとってマイナスの影響を与えてしまいます。
マクロビオティックでは、土地や季節などを重視して、自然な食生活の中から健康な身体と長寿を目指す食生活です。
1-2穀物、根菜、豆類などを中心に食す
マクロビオティックの食生活で中心となるのが穀物や根菜、豆類などです。
マクロビオティックには、「身土不二」「一物全体」という考え方があります。
「身土不二」とは、生まれた場所や生活する場所で取れる食物を食べるということ。どのような土地でも、それぞれの特徴があります。また、その土地から取れる旬の食べ物も、季節ごとの特徴を持っています。それらの力を身体の中に取り入れることが「身土不二」の考え方です。
一方の「一物全体」は、自然の恵みをまるごと食べるということ。自然の食材は、皮や根などを丸ごと食べることで、すべての栄養を取り入れ、バランスのよい身体を作ることができます。
これらの考え方を実践できるのが穀物や根菜、豆類など。
そのため、マクロビオティックではこれらの食材が中心となります。
1-3からだを温める食材を陽、冷やす食材を陰とする
マクロビオティックでは「身土不二」「一物全体」とともに、「陰陽」という考え方も重要になります。
マクロビオティックでは、食材にはそれぞれ陰陽の性質があると考えます。たとえばマクロビオティックでは、身体を冷やす食材は陰、身体を温まる食材は陽の性質を持っていると考えます。
この陰陽はどちらが優れているということではありません。あくまでもその食材の性質を指しているのがマクロビオティックの陰陽の考え方です。
1-4陽性タイプの人は陰性の食材をとり、陰性タイプの人は陽性の食材をとってバランスを整える
食材に陰陽があるのと同様に、マクロビオティックではその人それぞれにも陰陽があると考えます。
ここで重要なのは、バランスを取るということ。陽性タイプの人が陽の食材ばかりを取り入れていると、身体が陽に傾きすぎて、不調の原因となってしまいます。
そのため、陽性タイプの人は陰性の食材、陰性タイプの人は陽性の食材を取り入れることでニュートラルな状態を保つことが重要になります。
02陰陽別の飲み物例
2-1陰性の飲み物
マクロビオティックでいう陰性の食材とは、冷たいものや甘味料などを多く使用したものを指しています。
これは飲み物についても同様で、冷たい飲み物はすべて陰の性質を持っていると考えます。
それ以外にも、抹茶や煎茶、紅茶なども陰性の飲み物ということになります。
さらにコーラなど砂糖を多く含んだ清涼飲料水や氷入りの飲み物、コーヒーといった飲み物は強い陰性の性質を持った「極陰」のものと考えています。
この極陰の飲み物は、身体を陰の性質に傾けるため、できるだけ控えたほうがよいものとされています。
2-2陽性の飲み物
一方、陽性の飲み物は身体を温める飲み物ということになります。たとえば、ほうじ茶やよもぎ茶といった飲み物は陽性の飲み物。
これらの飲み物は、ちょうどバランスが取れた食材である「中庸」に分類されることもあり、マクロビオティックの中ではおすすめの飲み物とされています。
ただし、陽性の食材や飲み物には「身体を締める」という性質があるとされているため、成長期の子供が飲みすぎると身体を大きく伸ばすことができないこともあります。飲みすぎには注意したほうがよいでしょう。
03マクロビで飲まれる飲み物
3-1ほうじ茶
マクロビオティックではほうじ茶が愛用されています。ほうじ茶は身体を冷やさないだけでなく、比較的カフェインや苦味のもととなるタンニンが少なく、のみやすいのが特徴。
コーヒーや紅茶など、カフェインが多い飲み物は身体を冷やし、胃を痛めることもありますが、ほうじ茶であればそういった心配をすることなく、日常の飲み物として用いることができます。
また、ほうじ茶と豆乳を合わせたほうじ茶ラテなどもリラックスには最適です。
ただし、その場合には甘味を足すときには白砂糖ではなく、てんさい糖などを使用しましょう。白砂糖は極陰の食材なので、マクロビオティックでは避けることがすすめられています。
3-2麦茶
ほうじ茶はカフェインが少ないとはいうものの、まったく含まれていないわけではありません。
というのも、ほうじ茶の原料となるのは、大きく成長したお茶の葉。緑茶などに比べるとカフェインの含有量は少なめですが、同じお茶の葉なので、カフェインがゼロになることはありません。
もしカフェインが心配な場合、おすすめなのが麦茶です。麦茶にはカフェインが含まれておらず、原料となるのはマクロビオティックでもすすめられている穀類である大麦。
麦茶であれば、子どもやカフェインの気になる人も安心して飲用することが可能です。
3-3ハーブティー
マクロビオティックの飲み物としては、ハーブティーも良く使われます。
ハーブティーはハーブを煮出したお茶の一種で、香りと味だけでなく、様々な効能も発揮します。
ただし、ハーブによってはカフェインを含むものもあるため、気になる人はどのハーブを使うか注意したほうがよいでしょう。
04とくにおすすめの飲み物
4-1三年番茶
三年番茶とは、三年以上育てられた茶葉や茎が原料として使われている番茶のこと。通常の緑茶は新芽が使用されますが、三年以上育てられた茶葉を使用した三年番茶の場合、カフェインやタンニンが非常に少ないのが特徴。
さらに収穫してからも一定の期間熟成されるため、カフェインやタンニンはさらに少なくなります。
この三年番茶は陽性のお茶として知られていて、日常的に飲むことで身体を温める効果があると言われています。
4-2梅醤番茶
梅醤番茶はマクロビオティックではもっとも推奨されている飲み物です。梅醤番茶は三年番茶をベースにしたもので、そこに梅干しや醤油、おろし生姜をブレンドした飲み物。
梅醤番茶は身体を整える万能の飲み物と言われ、身体を温める効果や疲労回復、冷え性、貧血など女性に多いお悩みにも効果が期待できます。
梅醤番茶はシンプルな素材で作られるため、できるだけオーガニックに育てられた、質の高いものを使用するとよいでしょう。
05まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
年齢と共に体型の変化に悩み、まず食事から整えようとマクロビオティック×オーガニックを学ぶ。
運動だけで整えるより、食事のとり方、食べる物の質を見直すことで自身の味覚や体型も整えられることに気付き、この素晴らしい日本の食習慣をたくさんの方に知っていただきたく活動を始める。
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