自分のサロンも夢じゃない!リンパケアセラピストの開業について
女性の職業としても人気のリンパケアセラピスト。セラピストとして働いている人の中には将来自分で開業することを目指している方も多いかもしれません。では、実際にリンパケアセラピストとして開業する場合、どのようなことが必要なのでしょうか。また、費用はどの程度かかるのでしょうか。今回はリンパケアセラピストの開業についてご紹介します。
- 目次
- 1. リンパケアセラピストとして独立・開業するには?
- 1-1. 開業するのに資格は必要ない
- 1-2. サロン勤務などで知識と技術を磨いてから開業したほうがよい
- 1-3. 経営ノウハウも必要となる
- 2. リンパケアサロン開業の手順
- 2-1. 開業スタイルを決める
- 2-2. 必要な設備・備品を揃える
- 2-3. 集客
- 2-4. 法的手続き
- 3. リンパケアサロンの開業スタイルと初期費用
- 3-1. 共通して初期広告宣伝費が必要
- 3-2. 自宅開業(おうちサロン)
- 3-3. 出張、訪問専門
- 3-4. マンションやアパートを借りて開業
- 3-5. 店舗用物件を借りて開業
- 4. リンパケアサロンを自宅で開業する場合の注意点
- 4-1. 営業が許可されているかどうか
- 4-2. 薬事法にも注意
- 4-3. 資格をとってすぐ開業するのは危険
- 5. まとめ
01リンパケアセラピストとして独立・開業するには?
1-1開業するのに資格は必要ない
自分のお店を開業する場合、まず心配になるのが資格です。リンパケアセラピストとして働く場合には資格は必ず必要なわけではありません。では、お店を開業するためにはどうなのでしょうか。
結論から言えば、リンパケアセラピストとして開業する場合でも特別な資格は必要ありません。
ただし注意したいことは、お店のメニューや広告に「リンパマッサージ」という言葉はつかえないということ。
お店のメニューや広告、看板などに「マッサージ」という言葉を使うためには、「あん摩マッサージ指圧師」という資格を取得する必要があります。
あん摩マッサージ指圧師は国家資格で、国家試験に合格しなければ取得することはできません。法律では、あん摩やマッサージ、指圧を行うためにはこの資格を取得することが必要。
そのため、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得していない場合には、「マッサージ」という言葉を使用することはできません。
1-2サロン勤務などで知識と技術を磨いてから開業したほうがよい
リンパケアセラピストとして働く場合でも、開業する場合でも、資格は必要ありません。そのため、初心者でもいきなり開業を行うことは可能です。
ただし、知識も技術も未熟な人が開業してもお客様を集めるのは難しいもの。そのため、まずはサロン勤務などで知識と技術などを身につけて開業したほうが無難です。
特にサロン勤務を経験しておくと、知識や技術だけでなく、お客様とのコミュニケーションの方法なども身につけられるもの。
勤務している間に人脈が生まれることもあるため、開業してからも有利になります。
また、リンパケアセラピストに関する資格を取得しておくと、お客様が信頼を抱きやすくなります。
しっかり準備を行ってから開業することがおすすめです。
1-3経営ノウハウも必要となる
リンパケアセラピストとして働く場合には、施術の知識や技術、お客様とのコミュニケーションが必要ですが、自分のサロンを開業する場合、さらにプラスアルファの知識が必要になります。
たとえば、どのような場所でお店をオープンして、どのような客層をターゲットにするのか。価格はどの程度なのか、必要経費と人件費にはどれぐらいの金額を当てるのかなど、経営ノウハウも非常に重要です。
もしリンパケアの知識と技術に自信があっても、経営ノウハウが不足している場合には、せっかく開業しても経営を続けられないという事態にも陥ってしまいます。そのため、リンパケアの施術に関する知識と技術だけでなく、経営に関する知識もしっかり身につける必要があります。
02リンパケアサロン開業の手順
2-1開業スタイルを決める
自分でサロンを始めようと思ったとき、まず決める必要があるのが開業のスタイルです。
特に大切なのが、立地。どのような場所で開業するのかという点は、集客に関して大きく影響します。
また、同じエリアにリンパケアのサロンがあるという場合には、差別化を考える必要があります。競合相手がどのようなスタイルで開業しているのかを分析したうえで、自分のサロンの個性を出すための工夫を考えることが大切です。
2-2必要な設備・備品を揃える
サロンを始めるときには、様々な設備や備品が必要なもの。基本となるのは施術ベッドやタオル、シーツなどですが、欲しいと思ったものをなんでも揃えてしまうとあっという間に予算が不足することにもなってしまいます。
自分のお店がどのようなサービスを提供するのか、予想しているお客様の数はどの程度か、洗濯はどこで行うのかなどを考えた上で、必要なものを揃えていきましょう。
また、サロンの規模を大きくする場合には、スタッフも必要。施術を行うスタッフや事務、受付など、必要に応じて人材を確保することも必要です。
2-3集客
新規サロンをオープンするときにもっとも重要なのが集客です。集客には、サロンの立地やコンセプト、宣伝、広告など様々な工夫が必要になります。
もちろん、人とのつながりも重要なポイント。どれだけ優れた施術を提供しても、お客様に知られていなければお店を続けることはできません。あらかじめ、集客の準備についてもしっかり進めておきましょう。
2-4法的手続き
お店を始めるときには法的な手続きも重要です。リンパケアのサロンを始めるときには資格は必要ありませんが、税務署への開業届けは必要です。開業届けの提出を怠ると、納税のときに損をしてしまう可能性もあります。
また、自宅で行う個人サロンの場合や、所得が低い場合には開業届けは必要ありません。自分がどれに当てはまるのかもしっかり確認しておきましょう。
03リンパケアサロンの開業スタイルと初期費用
3-1共通して初期広告宣伝費が必要
どのようなスタイルで開業する場合でも、集客のための広告宣伝費は必ず必要になります。もし広告や宣伝を行わない場合、新規のお客さんを獲得するのはかなり難しくなります。
これからサロンを始めようとしている人の中には、「開業すれば勝手にお客様が集まってくれる」と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、実際には広告や宣伝なしに集客を行うことは非常にハードルが高いもの。
広告や宣伝の規模にもよりますが、ある程度の予算は確保しておきましょう。
3-2自宅開業(おうちサロン)
もし自宅のスペースに余裕がある場合、自宅で開業する「おうちサロン」という方法がおすすめです。自宅でサロンを開業する場合にもタオルやシーツなどの備品は必要ですが、物件の賃料などは不要。そのため、かなり初期費用を抑えて開業することができます。
3-3出張、訪問専門
もし可能な限り初期費用を減らしたいという場合には、出張や訪問専門のサロンがおすすめです。出張や訪問専門の場合、ベッドやタオルなどはお客様のものを利用できるため、移動のための車があれば10万円を切る初期費用での開業が可能。
ただし、店舗がないためなかなかお客様に認知されにくいというのがデメリットです。
3-4マンションやアパートを借りて開業
もし自宅のスペースがない場合、マンションやアパートを借りて開業することがあります。
この場合、敷金や礼金、家賃などが必要で、物件や状態によるものの、家賃10万円ぐらいなら100万円程度の費用を考えておく必要があります。
また、設備や備品、内装、引っ越し費用なども必要です。
3-5店舗用物件を借りて開業
本格的な開業を行いたいという場合、店舗用の物件を借りて開業することになります。
店舗用の物件の場合、マンションやアパートよりも賃料(テナント料)は高め。さらに、保証金や敷金も割高です。物件によっては、家賃の10から15ヵ月分の保証金や敷金が必要となるケースも。たとえばテナント料が10万円程度の場合には200万円程度の費用が必要です。
もちろん、設備や備品、内装、広告宣伝などの費用も必要なので、かなりの初期費用が必要になります。
ただし、店舗用物件は立地がよい場合が多く、お客様にも信頼されやすいというのもメリット。
どのようなスタイルの開業を行うかは予算や希望と相談しながら無理をせず決めていくことが必要です。
04リンパケアサロンを自宅で開業する場合の注意点
4-1営業が許可されているかどうか
自宅マンションでサロンを開業する場合、マンションの利用規約などでマンションでの営業が許可されているかどうかを確認しましょう。賃貸物件はもちろん、分譲のマンションでも、マンションの部屋を事務所にしたり、そこで開業を行ったりする場合、許可を得ることが重要。もし無許可での営業が発覚すると、周囲の住民とのトラブルに発展してしまうことがあります。
もし自宅マンションで開業する場合には、管理会社や管理組合などに問い合わせてみるとよいでしょう。
4-2薬事法にも注意
自宅で開業を行うとき、サロンで商品を販売することがあります。その場合には薬事法に関する知識も必要です。
もし海外から輸入した商品などを販売する場合、国内の薬事法に抵触すると、処罰される可能性もあります。
4-3資格をとってすぐ開業するのは危険
自宅開業の場合、店舗を構えるスタイルなどに比べると開業までのハードルは低いもの。ただし、自宅開業ではセラピストとしての知識・技術がダイレクトに集客に響くことがあります。もし施術の知識や技術が不足している場合、まったくお客様が来ないということにもなりかねません。
自宅での開業は低予算で始めることができますが、サロン勤務などで経験を積んでから自宅開業するのが理想的です。