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モラハラ夫の心理とは?特徴と対処法

モラルハラスメント、通称「モラハラ」に悩んでいる女性は少なくありません。世間での認知は進んでいる反面、加害者も被害者もそれに気づきにくいという問題もあります。モラハラをする夫とはどのような心理なのでしょうか。今回はモラハラ夫の心理や特徴、対処法についてご紹介します。

どうすればいいの?モラハラ夫の心理とは?特徴と対処法

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目次

01モラハラ夫とは?

言葉を聞くことは多くなったモラハラ。しかし、実際の定義についてはよく知らないという方も多いかもしれません。モラハラの定義とはどのようなものなのでしょうか。

1-1モラハラはモラルハラスメントの略

モラハラはモラルハラスメントの略語で、「モラル」は「道徳」や「倫理」を表し、「ハラスメント」は「嫌がらせ」という意味です。
つまり、相手が道徳や倫理に反しているということによって行われる嫌がらせやいじめがモラルハラスメントということになります。

1-2肉体ではなく言葉や態度で精神的ダメージを与える

モラルハラスメントは、殴る蹴るといった暴力ではなく、言葉や態度で精神的にダメージを与える行為です。そのため精神的DVと呼ばれることもあります。
肉体的な暴力ではないため、以前はそれほど重大な問題だと考えられることはありませんでしたが、最近では人の心や人権を傷つける行為だということが浸透するようになりました。
また、言葉による嫌がらせだけではなく、相手を無視する、お金を渡さないなど経済的に縛り付けるといった行動もモラハラに分類されます。

1-3結婚後に夫のモラハラに気付くことも多い

モラハラ夫を持つ妻に対して「そんな男と結婚するのが悪い」「自己責任」と考える人も少なからず存在しますが、実は結婚後に夫のモラハラに気づくこともあります。
また、妊娠や出産を期に夫が豹変、モラハラ夫になってしまうというケースもあります。
さらにモラハラを受ける妻の中には、自分がモラハラをされているのに気づいていないということもあります。

02モラハラ夫の特徴

それではモラハラ夫にはどのような特徴があるのでしょうか。

2-1家の中と外で態度が変わる

モラハラ夫の特徴として、家の外と中で態度が変わるというものが挙げられます。会社や友人、ご近所などの間では、「優しそう」「穏やか」という評価を受けている男性でも、家の中では態度が一変することがあります。
モラハラと似た行動としてパワハラが挙げられますが、パワハラは周囲に人がいるところで行われるのに対して、モラハラは夫婦や家族の間だけで行われるため、なかなか外には理解されないという問題もあります。

2-2トラブルを責任転嫁する

モラハラを行う夫は、自分が失敗してもそれを認めようとしません。それどころか「こんなことになったのはお前が悪い」という形で、すべてを妻の責任だと考えます。
また、トラブルが起きた場合、「自分がまちがった」ではなく「相手が悪い」と考えるのもモラハラ夫の特徴です。

2-3同情を誘う言動をする

モラハラ夫は、ときには自分が被害者のように振舞います。自分の過去の経験や辛い体験などを大げさに話して同情を誘います。そのたびに妻は、夫をかわいそうだと感じ、「少しぐらいのことは我慢しなければ」と間違った考えに陥ってしまいます。

2-4無視をする

モラハラというと、言葉による暴力だと考えがちですが、相手の発言を無視するというのも立派なモラハラです。
また、「なぜ無視するのか」と質問しても「自分で考えろ」「そんなことも分からないのか」といった対応を行うという特徴があります。

2-5コンプレックスが強い

実はコンプレックスが強いというのも、モラハラ夫の特徴です。モラハラを行う人の場合、常に誰かに攻撃されるのではないかとびくびくしているもの。そのため、先に自分が攻撃して相手より上の立場に立つことでコンプレックスを解消しようとしています。

2-6打たれ弱い

モラハラをする男性の中には打たれ弱いという人も少なくありません。この態度に同情して、妻が我慢してしまうと、さらにモラハラが進行することになります。

03モラハラ夫の心理

誰が考えてもモラハラをするのは悪いこと。それなのになぜ夫はモラハラをしてしまうのでしょうか。

3-1常に自分が正しいと思っている

モラハラをする人は、常に自分が正しいと思い込んでいるものです。そのため、モラハラをしていてもそれが悪いことだとは思っていません。モラハラをする夫は「これも妻のため」「妻を教育している」と思い込んでいることも少なくありません。

3-2自分への愛情を試している

モラハラをする夫の中には、対人関係やコミュニケーションが苦手という人が多いもの。そのため、自分の妻とどのように接していいのか分からないと考え、自分への愛情を試す意味でモラハラを行うことがあります。

3-3本当は自分に自信がない

自分に対して自信がない人は、他人に対して攻撃的になりがち。これは自覚している場合と無自覚な場合の両方がありますが、相手を攻撃することで、自分が上の立場になり、安心感を得ようとしているモラハラ夫も珍しくありません。

04モラハラを受けたら?

考えたくないことですが、夫がある日突然モラハラ夫になってしまうこともあります。ではモラハラを受けたらどうすればよいのでしょうか。

4-1まずはモラハラを受けていることを自覚する

モラハラを受けている妻の中には「自分が悪かった」「だから仕方がない」と考えている人も驚くほど多いもの。そのため、モラハラを受けていても自覚できないことがあります。その場合、まずは自分だけが悪いと思わず、しっかりとモラハラを受けていることを自覚しましょう。

4-2夫と話し合う

モラハラを受けた妻が自覚していないように、夫もその発言がモラハラだということを理解していないことがあります。
その場合、それを夫に指摘することが必要です。
もし面と向かって話せない場合には、手紙やメールなどを活用するとよいでしょう。

4-3解決しなかった場合対策をとる

モラハラを指摘して夫に自覚を促すことは非常に大事なことですが、しかしそれはあくまでも軽度の場合です。
重度のモラハラになると、そこからさらにひどいモラハラや肉体的な暴力に発展する可能性もあります。
その場合はさらにきちんとした対策を取る必要があります。

05モラハラ夫の対処法

モラハラは人の心を傷つける精神的な暴力。もしモラハラを受けた場合や、それが改善しない場合、きちんと対処する必要があります。

5-1自分に非がない場合は謝らない

モラハラを受けると、それから逃れるためについ謝ってしまう人もいますが、これはよい対処ではありません。
謝っても、夫は反省をしないだけでなく、よりひどいモラハラに発展しがち。そのため、自分に非がない場合、決して謝らず、毅然とした態度を取りましょう。
また、可能であれば気にせず受け流すという方法もあります。

5-2第三者に相談する

モラハラは家庭内の問題なので、つい一人で抱え込みがち。しかし、そうしても決して問題の解決にはなりません。
周囲の友人など、第三者に相談して少しでも味方を作っておきましょう。

5-3別居、離婚を視野にいれる

どうしてもモラハラが収まらないという場合には、別居や離婚も視野に入れることが必要です。その場合、証拠を集めておくことが必要。相手の言動を録音する、メールの文面を保存しておく以外にも、いつどんなことを言われたなどをメモしておくのも、十分な証拠になります。

06まとめ

モラハラはどんな理由があろうと決して許されない行為です。自分が悪いと考えることなく、毅然とした対応を行い、自分の心と身体を守ることが必要です。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
古山あかり 先生
夫婦心理・家族心理講師
千葉県出身。東北大学大学院博士前期課程修了。臨床心理士と公認心理師の資格を持ち、首都圏公立学校のスクールカウンセラーや不妊カウンセリング、司法関係に携わる。神奈川県緊急支援対策チームスーパーバイザー。東京都千代田区でカウンセリングルーム「Hanacel」を運営。

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