お部屋の印象が変わる1壁紙についた汚れの落とし方
お部屋の中でも気になるのが壁紙の汚れです。壁紙の汚れは目立つため、早くきれいにしたいものの、その方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は壁紙についた汚れの効果的な落とし方をご紹介します。
- 目次
01基本的な壁紙の掃除方法
1-1ブラシやスポンジ、お湯などで落とせるものは落とす
まず、壁紙を掃除するときには洗剤ではなくお湯を使いましょう。実はお湯を使えばほとんどの汚れを落とすことができます。また、洗剤を使用した場合、思ったように汚れが落ちないだけでなく、その部分がシミになってしまうこともあります。しかし、お湯の場合にはそういった心配も不要。そのため、まずはブラシやスポンジ、ぞうきんなどを使用して、ざっと落とせる汚れを落としてしまうのがよいでしょう。
ただし、ホコリが付着している場合はさらにホコリを広げてしまう可能性もあります。そのため、ホコリで壁紙が汚れているときには、ブラシのついた掃除機などでホコリを取り除いておきましょう。
1-2頑固な汚れには汚れにあった洗剤を使う
もしお湯で落ちない汚れが合った場合、次は洗剤の出番です。ただし、洗剤には酸性やアルカリ性などの成分による違いがあります。酸性の洗剤は金属による汚れ、アルカリ性の洗剤は皮脂汚れなどに効果的なので、汚れに合った洗剤を使用することが大切です。
1-3水拭きをし、水分が残らないようにからぶきをする。
掃除の後は、水分が残らないようにからぶきをすることも重要です。壁紙に水分が残っていると、乾燥した後、その部分がシミになったり、そこから壁紙がはがれてくることもあります。
02らくがき汚れの落とし方
2-1ボールペンの場合
ボールペンのインクによる落書き落としには、メラミンスポンジが便利です。メラミンスポンジとは「メラミンフォーム」という硬い樹脂でできた白いスポンジ。洗剤要らずで、水を含ませるだけで汚れを落とすことができるお掃除グッズです。メラミンスポンジは内部に開いた空洞に水を含ませて汚れを落とす仕組みになっていますが、このメラミンスポンジはボールペンの汚れ落としに実力を発揮してくれます。使い方は水を含ませて軽くこするだけ。ただし、時間が経ってインクが乾燥すると汚れを落としにくくなるため、その場合にはエナメルリムーバーなどでまずした処理して、その後メラミンスポンジを使用するとボールペンの落書きを落とすことができます。
2-2クレヨンの場合
子どもの落書きでもっとも多いのがクレヨン汚れです。クレヨン汚れは下手に掃除すると広がってしまうため注意が必要ですが、そのときに便利なのが「歯ブラシ」です。歯ブラシに歯磨き粉を付けて軽くこするとクレヨン汚れが浮き上がって来るので、絞ったぞうきんで拭き取ると、さっと壁紙をキレイにすることができます。
このとき、あまり力を入れすぎると壁紙が削れてしまうことがあります。また、歯ブラシの毛の固さによっては壁紙を傷つけてしまうこともあるため、まずはできるだけ力を入れずに汚れをこすり、少しずつ力を入れていきましょう。また、壁紙に水分は大敵なので、汚れが落ちた後はからぶきすることも忘れないようにしましょう。
03たばこのヤニや脂などの汚れ
3-1ヤニ汚れ
お部屋の壁紙の汚れの中でも目立つのがヤニ汚れです。黄色くなった壁紙をなんとかきれいにしたい、そんなときはどうすればよいのでしょうか。
まず汚れを落とすときには、汚れの正体を理解することが重要です。タバコのヤニ汚れの場合、原因となるのはタール。タールは植物性の樹脂の一種で、タバコが燃焼するときに大量に発生します。タールは樹脂なので、強い油性と粘着性を持っているのが特徴。それが壁紙にこびりついたのがヤニ汚れです。ではヤニ汚れはどのような方法で落とすことができるのでしょうか。
まずタバコのヤニ汚れを落とすときに便利なのが重曹。重曹はアルカリ性の性質を持っているため、ヤニ汚れを落とすには最適。さらに消臭効果もあるため、においも同時に落とすことができます。
もし重曹でも落ちないほどひどいヤニ汚れがついている場合には、セスキ炭酸ソーダを使用しましょう。セスキ炭酸ソーダは「セスキ炭酸ナトリウム」とも呼ばれるもので、重曹に比べると水煮溶けやすいのが特徴。やはり重曹と同じアルカリ性の性質を持っていて、手荒れが少ないというメリットもあります。
重曹もセスキ炭酸ソーダも、水に溶かしてスプレーで壁に吹き付けてしばらく放置した後、ぞうきんなどで拭き取るとよいでしょう。成分が残ってしまうのを防ぐため、水ぶきの後、からぶきをするとさらに効果的です。
なお、ヤニを掃除するときには、強くこすりすぎると壁紙が破れてしまうこともあります。また、壁紙のつなぎ目に洗剤を吹きかけると水分がしみこみ、壁紙がはがれてしまうことがあるため注意しましょう。
3-2手垢や脂の汚れ
壁紙の中でも手の届く高さに多いのが手垢や油の汚れです。黒ずんだ手垢や脂の汚れは気になるものですが、これらの手垢や脂の汚れを落とすときにもセスキ炭酸ソーダがおすすめです。すでに説明したように、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の性質を持っていますが、油脂を乳化するとともに、タンパク質を分解できるという特徴を持っています。そのため、皮脂とたんぱく質が混合した手垢や油汚れには、セスキ炭酸ソーダが最適です。
手垢や脂の汚れは、手が触れることの多い電気のスイッチ周辺などにありがちなものですが、もし汚れがひどい場合には、水に溶かしたセスキ炭酸ソーダを吹き付けてキッチンペーパーなどでパックしておくと、さらに汚れが落ちやすくなります。
04壁についたカビ汚れ
4-1酢やエタノールでカビ部分をふく
壁紙に付いたカビを落とすために、まず使用するのはお酢やエタノール。お酢やエタノールは高い殺菌効果があり、これらで壁を拭くことで、カビを死滅させることができます。
4-2仕上げに重曹水をスプレーし、きれいにふきとる
お酢やエタノールでカビを拭きとったら、仕上げに水に溶いた重曹をスプレーします。カビの栄養源は皮脂や脂などの汚れですが、重曹水で処理することで、これらカビの栄養源をキレイにして、再びカビが繁殖するのを防いでくれます。
それでもカビが落ちない場合や、カビが広範囲に広がっている場合には、塩素系の漂白剤がおすすめです。ただし、塩素系漂白剤の場合、壁紙の色も同時に落としてしまうことがあるため、使用のときには注意が必要です。また、塩素系漂白剤はほかの洗剤と混ざると有毒なガスが発生することもあります。そのため、塩素系漂白剤を使用するときには窓を開けるなど換気に注意しましょう。
05まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
出産後、観光ホテルのハウスキーピングを経験し、その後家事代行業、病院・介護施設の清掃に携わる。
企業から個人宅の清掃業を経験。