これを知っていればレベルアップ!DIYに必要な材料の種類や特徴と選び方
本格的にDIYに取り組もうとする場合、知っておきたいのが素材の種類や、特徴、選び方などです。どんなものを作る場合でも、正しい素材選びは成功のための重要なポイント。今回は、DIYに必要な材料の種類や特徴、選び方などについてご紹介します。
- 目次
01材料の種類と選び方 – 木材編
1-1木の名称
ひとくちに木材といっても、各部分にはそれぞれの名称があります。まず、「木口(こぐち)」は木材の断面方向の切断面のことです。断面方向とは、年輪が見えるほうの切り口のことで、側面方向の切断面のことは「木端(こば)」と呼ばれます。
一方、木材には裏表があり、木材の外側に当たる面が「木表(きおもて)」、中心方向に当たる面が「木裏(きうら)」と呼ばれます。また、木の枝が合った部分に穴が開いている場所のことを「節(ふし)と呼びます。」
1-2木の特性
木材は水を吸ったり、乾燥することで変形することがある素材です。そのため、しっかり乾燥した素材を選ぶことが重要です。ただし、しっかり乾燥したものかどうかということを見極めるのはなかなか難しいもの。ただし、木材は水分を吸うと木裏が膨らむ形で反るため、それを覚えておくと非常に便利です。
1-3木材の種類
ひとくちに「木材」と言っても、実は様々な種類があります。元々「木材」とは、原木から切り出した角材や板材のことで、切り出した状態からなにも加工していない「無垢材」のことを指します。ただし、大きな板が欲しい場合、無垢材の板を探すのはなかなか困難。大きな板の場合、幅が太く、古い木材からしか無垢材のものを切り出すことはできないからです。そのため、板などの場合には木材を張り付けるなどの加工が行われ、その加工の種類によっても名前が変わってきます。
DIYでよく使われるSPF材は、「スプルース(エゾマツ)」「パイン(マツ)」「ファー(モミノキ)」を組み合わせたもの。安価で加工がしやすいため、人気があります。
「集成材」と呼ばれるのは、小さな木材を接着剤で張り合わせたもの。非常に強度が強いため家具作りに多く使われるほか、テーブルの天板などにも使用されます。
「合板」は、木材を薄く切った板を張り合わせたもの。反りや割れに強く、強度もあり、価格も安価ですが、貼り合わせているため木目がなく、木の質感も感じられないため、使う場所には注意が必要です。
1-4木材の樹種による特徴
木材には、加工方法だけでなく、木の種類による違いもあります。
もっともよくつかわれるのが「スギ」。日本ではもっともメジャーなもので、気候にも適していることから人気があります。
「マツ」も耐水性があり家具に人気で、強度がありながら加工もしやすいというメリットがあります。
装飾や家具でよく見かけるのが「タモ」です。タモは弾力性と強度があり高級木材として有名です。
タモ同様、高級木材として知られているのが「ヒノキ」。香りがよく、耐水性も強い、防虫性があるなどの利点があります。同じように高級木材としてタンスなどに使われるのが「キリ」。キリは軽く、湿度に強いなどの利点があり、タンスのほか、化粧箱などにも使われています。
1-5木材の購入方法
これらの木材は、木材店やホームセンター、東急ハンズ、DIY専門店、ネット通販など様々な場所で購入することができます。それぞれ、商品に対する知識や手軽さ、サービス内容にメリットがあるため、自分の欲しいものや、住んでいる場所などから考えていくとよいでしょう。
1-6木材を購入する際のポイント
DIYで木材を購入するときには、名前や人気で選ぶのではなく、目的に合ったものを選ぶことが大切です。また、ホームセンターなどの場合、品質にばらつきがある場合もあります。そのため、反りがないかなど、現物を見て品質を確かめておきましょう。
02材料の種類と選び方 – 塗料編
2-1塗料の種類(水性塗料、油性塗料)
塗料に大きく水性塗料と油性塗料の二種類に分けることができます。水性塗料は、塗料の主成分である顔料や樹脂を使いやすい状態にするための溶剤に水が用いられているもの。油性塗料の場合は、この溶剤にシンナーが使われているものです。
2-2塗料の種類による特徴
水性塗料と油性塗料には、それぞれの特徴があります。水性塗料は水に溶けるため、匂いが少なく洗浄も水道水が使えるという利点がありますが、光沢が出にくいという欠点があります。一方の油性塗料は、洗浄にはペイント薄め液が必要で、匂いもきつくなりますが、水性よりも密着度が高く光沢も出やすいというのが長所です。
2-3ステイン塗料の種類
さらに、塗料に使われる顔料の中には、木材にしみこんでいく「ステイン塗料」と、しみこまずに膜を張る「造膜塗料」があります。
水性ステインは、匂いや洗浄など扱いやすく人気がありますが、油性のステインを使うと、独特の深いツヤがあることから、アンティークのような雰囲気が生まれます。ステイン塗料は木材にしみこみ、塗膜を張らないため、汚れや傷がつきやすいという欠点もありますが、メンテナンスが行いやすいというメリットもあります。さらにステイン塗料は木目をはっきりと浮かび上がらせるという効果もあるため、安い木材を使用しても、木目が浮き立ち、高級感のある仕上がりにすることができます。
2-4ステインの塗り方
ステインを塗るときは、まず木材を研磨して下地を作ります。その後ハケでステインを塗り、乾燥する前に布で拭き取ります。その後、何度か塗りと拭きを繰り返し仕上げていきます。一度塗りで仕上げる方法もありますが、塗りを重ねるごとにより深い色合いになっていきます。
03材料の種類と選び方 – 造膜塗料編
3-1造膜塗料の種類
造膜塗料は大きく分けると「ワックス」「ウレタンニス」の二種類があります。それぞれに水性と油性があり、必要や仕上がりに応じて使い分けられます。また、その後ステイン塗料を使用することで、さらに深い色合いを出すことも可能です。
3-2造膜塗料の特徴
ワックスは塗料とワックスが表面に残ることを保護する働きがあり、触り心地も良いだけでなく、磨くと光沢も生まれます。ただし、熱と水に弱いというのが欠点です。一方のウレタンニスは乾燥すると固くなり、塗面を保護するという働きがあります。ただし、傷がつくと目立つだけでなく、その場合に再塗装を行おうとすると、すべてのニスを剥がさなければなりません。
3-3ワックス、ウレタンニスの塗り方
ワックスを塗る場合、まず木材を研磨して下地を作ります。その後、布や専用のスチールウールを使ってワックスをすり込んでいきます。その後、乾燥させて再びブラシや布などで磨き上げて光沢を出していきます。
ウレタンニスを塗る場合も下地を作り、木目に沿ってニスを塗っていきますが、ウレタンニスの場合には磨き上げる必要はありません。このとき、油性のワックスやウレタンニスを使用する場合、ゴム手袋やビニール手袋などを使用しましょう。
04まとめ
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