子育ての母親と父親の役割について
子育てには、ママだけでなくパパも重要です。しかし、パパの中には何をしたらよいのか分からないという方も多いかもしれません。また、ママの仕事とパパの仕事は全く異なっているもの。今回は子育てにおける母親と父親の役割についてご紹介します。
- 目次
01子育ての役割とは?
最近では育児に対する父親の意識も変化して、子育てに参加したいというお父さんも増加しています。
1-1母親、父親がそれぞれにできることは?
といっても、母親と父親にはそれぞれできることが異なっています。また、母親の役割をすべて父親が行ったり、逆に父親が向いていることを母親がやろうとしてもなかなか上手くいかないもの。
そのため、母親と父親の二人で子供を育てる場合には、それぞれになにができるのか、さらに子供は母親と父親、それぞれに何を求めているのかということを知るのが重要になります。
02心理学の面からみる母親の役割
2-1子供は本能的に母親を求める
子供は本能的には母親を求めるもの。それはなぜかといえば、食事を与えてくれる人だから。
どれだけ父親が頑張ったとしても、赤ちゃんにおっぱいを与えることはできません。粉ミルクなどが発達した現代ではその状況も変わってきましたが、それでも赤ちゃんは本能的に母親が食事を与えてくれる人だと認識し、まず母親を求めるようになります。
2-2情緒面での成長を促す
母親には、子供の情緒面での成長を促すという役割もあります。これは子供が本能的に母親を求めることと関係があります。
子供が本能的に母親を求めるということは、愛情や安心を母親に求めているということ。その場合、求めた母親から愛情や安心を与えてもらうことで子供は母親に対して信頼感を覚えます。
この信頼感はやがて他人に対する信頼にもつながっていく非常に大切なもの。
つまり、母親は子供に愛情を与えることで、情緒面の成長を促すということができます。
2-3そのままのわが子を受け止める
母親の役割としては、「そのままの我が子を受け止める」というものも重要です。
子供にとって、母親は非常に重要な存在。やがて成長してもそれに変わりはありません。しかし、成長していく上で、子供にも自我や内面的な悩みが生まれます。そのとき子供は、自分の存在意義やアイデンティティーについて悩みを感じることが少なくありません。
もしその状態で受け止めてくれる人がいなければ、子供は不安な状態に陥ってしまいます。しかし乳幼児の頃に愛情を与えられた経験によって子供は自分の存在意義や価値を見出し、安心して成長することができるのです。
2-4絆づくり、心を満たす
心理学の世界では、母親の役割は「つなぐこと」と言われています。母親は子供が生まれる前から子宮の中でつながっています。
母親と子供の関係が愛情に満ちていれば、それが子供にとって心の支えや安心感につながります。
そうすることで、子供は他人との絆をつくり、心を満たすことができます。
03心理学の面からみる父親の役割
3-1知能や理性を身につけさせる
母親の大きな仕事が子供に愛情を与えることだとすれば、父親の仕事の中心となるのは、知能や理性を身につけさせることです。男性は女性に比べると、感情よりも理性を優先させるもの。
もちろん愛情も成長には必要ですが、それだけではなく、知能や理性も必要になります。特にある程度子供が成長すると、自分の考えを主張したり、「なぜ?」「どうして?」とあらゆることに疑問が生まれるもの。
その際、きちんとした答えを与えてあげることも父親の重要な役割です。
3-2頼りになる姿となる
父親の役割のひとつは子供にとって頼りになる姿となることです。
安心感を与え、助けてくれる存在が近くにいることは子供にとって大きな支えとなるもの。
また、母親が言葉で理解させようとするのに対して、父親は行動によって子供に理解を促します。この二つの要素は子供にとって欠かせないものです。
3-3子供が乗り越える壁となる
子供は成長するにしたがって、自立心が芽生えるものです。しかし、まだまだ経験が少ないときには、なかなか自分の思うようにならないもの。また、自立心が反抗という形で現れることもあります。
そういったとき、父親が乗り越えるべき壁になることは非常に重要です。
もし壁がなければ、子供はいきなり社会に出て手痛い失敗を経験するかもしれません。しかし、父親が最初に乗り越えるべき壁となることで、子供は安心して挑戦を繰り返すことができます。
3-4家の外に連れ出して遊んであげる
父親には厳しさも求められますが、それだけでは子供の成長を阻害してしまうことも考えられます。
そのため、時には一緒に遊んであげることも必要。そんなとき、父親は家の外に連れ出して、思い切り身体を動かして遊んであげましょう。
特に子供の頃は、父親のように大きく身体を動かす遊びを好むもの。また、一緒に外の世界を経験することは子供にとって成長の第一歩となります。
たかが遊びですが、父親と一緒に遊ぶことは成長を促すことにもつながるのです。
04子育てのポイント
4-1子育てについて定期的に話し合う
父親と母親ではそれぞれ子育てについての考え方も異なります。しかし、それぞれの子育てについての考え方はお互いに知っているようで知らないもの。
また、「言わなくても分かってくれている」と思い込んでいることもあります。
その場合、子育てについての考え方や行動が思いもよらないところで衝突してしまうことも考えられます。
それを防ぐためにも、子育てについて定期的に話し合うことは非常に重要です。
また、子育てについて話し合うことは、夫婦間のコミュニケーションにもつながります。もし意見が違うことが分かっても、それを知ることも今後の子育てのためには重要です。
お互いどれほど忙しくても、できるだけ時間を作って子育てについて話し合う機会を作りましょう。
4-2ライフスタイルに合わせて家事と育児の役割分担をおこなう
子育てについて重要になるのが家事と育児の役割分担です。といっても最近は共働きの過程も多く、母親も父親も忙しいことも珍しくありません。
その場合、それぞれが家事や育児についてどれだけの時間を使えるかといったライフスタイルに合わせて役割分担を行うことが必要です。
特に家事や育児に関しては、母親も父親も関係ありません。得意不得意もあるため、それぞれが自分のできることで家事と育児を行いましょう。
4-3お互いのサポートもおこなう
子育てをしているとつい忘れてしまうのが、夫と妻のお互いのサポート。
しかし、それを怠っていると、少しずつ不満が溜まってやがて大爆発してしまうということにもなりかねません。
ときにはお互いの愚痴を聞いて、しっかり精神的なサポートも行うことが大切です。