マインドコントロールとは?巧みな手法と解き方について解説! | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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マインドコントロールとは?巧みな手法と解き方について解説!

皆さんはマインドコントロールをご存知ですか?
おそらくネガティブな意味として認識されていると思います。
このマインドコントロールの恐ろしいところは「本人に自覚がない」ことです。
知らないうちにあなたも誰かにコントロールされているかもしれません。
この記事ではマインドコントロールについて、その手法や解く方法までご説明します。

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目次

01マインドコントロールとは?

マインドコントロールは自分以外の人から強い影響を受けて意思・行動・信念などが強く形成され、支配者の意のままに行動してしまうことです。熱狂的な宗教集団(カルト集団)をイメージするとわかりやすいと思います。
宗教が全て悪いわけではありませんが、中には常軌を逸したカルト集団が存在しているのも事実。
マインドコントロールにかかっていない他人から見ると「おかしい」と思うことでも、マインドコントロールにかかっている人は「正しい」と思って行動してしまいます。
「私はかからない!」「頭の悪い人がなるのでは?」そのように考えている人が意外と危ないかもしれません。

1-1マインドコントロールによって起きた事件

マインドコントロールによって引き起こされた事件の一つに1995年3月20日に起きた「地下鉄サリン事件」があります。サリンという猛毒を使用した無差別テロです。14名の方が亡くなり何千人という人が負傷し、いまだその後遺症に苦しんでいる方もいます。
この事件を起こしたのが「オウム真理教」でした。2018年にこの事件の主犯である麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚ら7名の死刑が執行されました。実は松本智津夫元死刑囚以外の6人はマインドコントロールされていたのではないかと言われています。
6人の幹部はみな高学歴の人ばかり。そんな彼らでも松本智津夫元死刑囚の巧みな話術によって操られ、無差別テロを平気で行ってしまったのです。
非常に恐ろしいマインドコントロール。私たちの周りにも魔の手が迫っているかもしれません。

1-2マインドコントロールと洗脳の違いは?

マインドコントロールとよく似た言葉に「洗脳」があります。この二つの違いは何でしょうか?
洗脳は拷問や監禁・薬物を使って強制的に精神構造を変化させるものです。体罰を与えられつづけているうちに、支配者の言う通りに行動するようになります。
一方マインドコントロールは物理的に本人に何かをするわけではありません。洗脳よりもっと巧妙です。
言葉巧みに誘導して本人に信じ込ませるのです。洗脳よりもマインドコントロールの方が長期にわたってその人に影響を与え続けます。

1-3マインドコントロールと似たセルフコントロールとは?

マインドコントロールはもともと良い意味合いで使われていました。そのため良いマインドコントロールと悪いマインドコントロールがあると言う方もいます。
しかし今はネガティブな意味で捉えられるのがマインドコントロール。本人に役立つポジティブな意味合いのものをセルフコントロールと言います。
セルフコントロールは誘惑や衝動に自分の意思で感情・思想・行動を制御するプロセス。
プロのスポーツ選手は常に高いパフォーマンスができるようにセルフコントロールを行っている方が多いです。またセルフコントロールが上手にできると、仕事や人間関係がうまくいくなど人生において多くのメリットがあります。

02マインドコントロールは4種類ある

マインドコントロールは4種類ある
マインドコントロールは大きく分けて4種類あります。順番に見ていきましょう。

2-1行動のコントロール

どのような行動をするのかコントロールします。
ある行動をすれば厳しく非難され、ある行動をすればとても賞賛されます。これを繰り返していくと賞賛される行動を自然と行うように。「誰と付き合うか」「どこに住むか」「何時に何をするのか」などとても細かい行動まで規制されていきます。

2-2思想のコントロール

カルト集団でよく行われているマインドコントロールです。
徹底的にその集団にとって都合のいい思想を植え付けます。同時に他の思想を排除し、教祖や組織のリーダーだけが全てを知っていると信じ込ませます。

2-3感情のコントロール

主に恐怖と不安の感情・罪悪感をコントロールしようとします。その人の不安をあおり「こうしなければ死ぬ」「これをしないと家族に恐ろしいことがおこる」などと言って支配者の思い通りにコントロールしていくのです。

2-4情報のコントロール

集団に対する批判情報を一切遮断します。自分たちにとって都合のいい情報のみを見せ、新聞や雑誌など一般的なものを禁止していきます。
すると支配者やその信者の言葉が唯一の情報源になり、信じ込みやすくなるのです。

03なぜマインドコントロールされるのか?6つの原理

4種類のマインドコントロールについてお話してきましたが、なぜマインドコントロールされてしまうのでしょうか?それは人の基本心理をうまく利用しているからです。
自分は絶対にマインドコントロールにかからないと思っていても、気が付かないうちに支配者の意のままに行動しているかもしれません。
ここからは心理的な原理原則についてご説明していきます。

3-1返報性

「人から何かされたらお返しをしなくてはいけない」と思う心理です。これはよくあるのではないでしょうか?
お友達にお祝いをもらったらお返しをしなくては…と思いますよね。この相手が支配者になると、支配者にしてもらった恩を返さなければと考えてしまうのです。

3-2コミットメントと一貫性

人は何か決定して立場を得ると、その立場と一貫した行動を取りたいと思うようになります。この心理は社会的に一貫性のある人間ほど高く評価されやすいことが背景にあります。
例えば一度入った医療保険。終身保険や子供の学資保険も同じ保険会社・担当者にしたいと思う人が多いと思います。別の保険会社にすることは以前の自分の判断が間違っていることになるからです。
また自分で決めたことや約束したことを変更しにくいと無意識のうちに考えてしまいます。
これらが相まってカルト集団からどんどん抜け出せなくなっていくのです。

3-3社会的証明

人は何か判断や行動するときに他人の行動に影響されてしまいます。これは無意識に影響を受けてしまうもので「他の人と同じことをしよう」と思っていなくても同じような行動をとってしまうのです。
行列のできるお店を見ると入りたくなってしまう。「ベストセラー」や「10万部突破」「重版決定」などが書かれている本を取りたくなる。これらも社会的証明の原理です。

3-4好意

人は対人関係の中で「何を言うか」より「誰が言うか」を重視しているという原理です。
知らない人より信頼でき、好意を持っている人の話に心を動かされます。身近にもありますよね。とても仲のいい友達に勧められると「いいのかな?」と思ってその商品を試してみたくなります。
支配者は初めはとても親切であなたがして欲しいこと、助けて欲しいことを無償でしてくれます。そうして信頼と好意を得てからマインドコントロールを仕掛けてくるのです。

3-5権威

権威のある人からの要求には服従しなければいけないと思う心理的圧力を利用したものです。
例えば偉い先生が「こうだ!」と言ったことは検証していなくても正しいと多くの人が思ってしまいがちでしょう。ここで言う権威は実体がなくても効果があります。肩書きや服装・装飾品をみて「この方は権威のある人だ」と反応してしまいます。

3-6希少性

人は手に入りにくいものほどそれを得る機会を貴重なものだと感じやすいです。
よくセールスで言われるのが「今だけ限定」「先着10名様のみ」など限定だと主張する言葉。今しか手に入らない、今なら他の人より特別なものが手に入ると優越感に浸るのです。
カルト集団では「君だけが特別」などと言ってその人が特別な存在だと信じ込ませます。すると多少むちゃな要求でもやってあげようと思ってしまうのです。

04マインドコントロールの解き方は?

マインドコントロールの解き方は?
マインドコントロールについてお話してきましたが、共通するのはその人の「視野を狭める」ことで支配者はコントロールしようとします。マインドコントロールを解くためには「視野を広げる」ことが大事。
ここからは具体的にどのようにしてマインドコントロールを解けばいいのか、解く方法をご説明していきます。

4-1自分を客観視する

マインドコントロールされていると支配者の言葉が全て正しいように思えてしまいます。ここで大切なのは常に冷静に自分を客観視すること。
しかし「客観視しなさい」と言われても難しいですよね。ここでおすすめなのが支配者が言う言葉と反対のメッセージを脳内でイメージする方法です。
例えば「これをしたらみんなのためになるよ」と支配者に言われたら「これをしても誰も幸せにならない」と反対の言葉をイメージします。この肯定と否定の情報がセットになったときに、客観的に物事を考えることができる「もう一人」が現れます。
何度も繰り返していくことで冷静に客観的な判断ができるようになっていくでしょう。

4-2周りの人の話を聞く

たくさんの人の話を聞いてください。
支配者やその信者の話ばかり聞いているとどんどん視野が狭くなっていきます。そしていつの間にか支配者とターゲットの間に不条理な関係が生まれていることが多いです。
少しでも違和感があれば別の人に話を聞いてください。家族・友達だけではなく全く知らない第三者の話を聞いてもいいでしょう。
あらゆる人の意見を聞き視野を広げてください。

4-3二元論(善悪)で物事を判断しない

二元論とは異なった二つの原理であらゆる物事を説明しようとすることです。よくマインドコントロールでは「善と悪」のみで判断させようとします。
支配者にとって都合の良いことを「善」都合の悪いことを「悪」とするのです。
二元論で生きている人ほどコントロールされやすい傾向にあります。なぜなら自分が「悪」に当てはまることを極端に嫌がるからです。
先ほどご紹介したオウム心理教では教祖の麻原彰晃が「悪」と言ったものは全て排除するようにコントロールされていました。排除するために殺人を平気で行う信者も。マインドコントロールされた信者にとって教祖の「悪」を排除することが「善」なのです。
このように支配者によって誤った善悪の刷り込みが行われると、相手の都合のいい「善」に従ってしまいます。
物事を「善と悪」だけで判断するのではなく「どちらでもいい」「どちらでもない」「他にも選択肢がある」と考えられるようになれば、視野が広がり正しい判断がしやすくなります。

4-4心理カウンセリングを受ける

今までマインドコントロールを解く方法についてお話してきましたが、容易には解けません。
一度そうだと思い込んだ思想を元に戻すのはとても難しいことです。なぜなら人は自分が正しいと思って生きているからです。
自分でマインドコントロールされていると気づける人はほんのひと握り。多くの人は、家族や友人に指摘されて初めてマインドコントロールされているかもしれないと思います。
しかしその人にとって近しい人に指摘されればされるほど反発するのが人間です。自分を否定されたと思い、ますます支配者に入信するようになってしまうケースもあります。
自分たちでどうすることもできないと思ったらプロに任せてみるのはいかがでしょうか?専門家による心理カウンセリングを受けることで第三者の話を聞くこともでき、狭まっていた視野を広げることにもつながると思います。

05まとめ

マインドコントロールは決してテレビの向こう側にある話ではありません。自分は大丈夫だと思っている人ほど支配者に知らずしらずコントロールされているかもしれません。
もしマインドコントロールにかかったとしても早期に気がつき対処することができれば、マインドコントロールを解くこともできます。しかし時間が経てば経つほどマインドコントロールを解くことが難しくなっていきます。
視野を広くもち色々な人の意見を聞いて冷静に判断することが大切です。
マインドコントロールによって心に大きな傷を受ける方もいます。マインドコントロールを解く方法でもご紹介しましたが、心の傷をケアするためにも心理カウンセラーによるカウンセリングはとても有効です。
このカウンセリングを行う専門家の心理カウンセラーになる方法はいくつかあります。
「諒設計アーキテクトラーニング」は、通信講座で「メンタル士心理カウンセラー®」と「メンタル心理インストラクター」の資格が取得できます。この資格にご興味のある方は、こちらで詳しくご紹介しています。
マインドコントロールや心の病で苦しむ方を救いたいと思う方は、これを機に「メンタル士心理カウンセラー®」と「メンタル心理インストラクター」の資格取得を目指してもいいのではないでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
あーちゃん 先生
精神科クリニック勤務
1992年生まれ。静岡市出身。精神科クリニック勤務と学校のスクールカウンセラーを兼任しており、普段はカウンセリングや知能検査を実施している。

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