インナーチャイルドとは何?9つのタイプと癒し方を徹底解説 | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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インナーチャイルドとは何?9つのタイプと癒し方を徹底解説

インナーチャイルドとは「傷ついた子供の心」を指すと言われています。
幼少期に受けた心の傷が大人になっても大きな影響を与え続けている状態です。
「虐待を受けた子供がなる」と考える方もいると思いますがそうではありません。
誰にでも思い出したくない子供時代のイヤな記憶・体験があると思います。
その経験がインナーチャイルドへ繋がっているのかもしれません。
生きづらいと感じている方にとって、インナーチャイルドの存在を認めることが自分の人生をより良くする第一歩になるのではないでしょうか。
この記事ではインナーチャイルドの9つのタイプと癒す方法についてご説明していきます。

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目次

01インナーチャイルドとは何?

インナーチャイルドは直訳すると「内なる子供」です。子供のころの記憶や感情のことですが、主にネガティブな記憶や感情を意味し「傷ついた子供の心」を指すと言われています。
この傷ついた心を抱えたまま大人になると、仕事や人間関係に影響を及ぼすことがあります。生きづらいと感じている人はこのインナーチャイルドが原因の一つかもしれません。

1-1インナーチャイルドは子供の時の辛い体験

インナーチャイルドは幼少期、10歳くらいまでに受けた心の傷やトラウマのことです。
ここで言う「心の傷」や「トラウマ」は虐待を受けた子供だけにできるものではありません。

例えばこのような経験はありませんか?
「近所の◯◯くんはすごいわね。うちの子は全然ダメなのに」
親とご近所さんの会話を耳にしてしまった経験。

よく耳にする話ですが、この出来事が子供の心の傷やトラウマになり得るのです。
このインナーチャイルドが原因で大人になっても自分の感情や欲求を表に出せなくなり、人間関係がうまくいかず生きづらさを感じる人もいます。
このように誰もが子供時代のイヤな思い出・辛い体験からインナーチャイルドを抱えている可能性があります。

1-2アダルトチルドレンとの違いは?

インナーチャイルドと似た言葉に「アダルトチルドレン」があります。
アダルトチルドレンは「大人になった子供」と言われています。苦しい家庭環境で育った子供が大人になっても子供時代のトラウマに縛られ、精神症状が出てうまく生きていけないという意味です。一方インナーチャイルドは子供の時に抱いた負の感情です。
似ているようで異なる二つですが、インナーチャイルドとアダルトチルドレンは密接に関係しています。インナーチャイルドを癒すことはアダルトチルドレンの克服にも効果的だと言われています。

02インナーチャイルドには9つのタイプがある

インナーチャイルドには9つのタイプがある
色々な考え方がありますが、インナーチャイルドは大きくわけて9つのタイプに分けられます。自分がどのタイプなのか知ることはより深くインナーチャイルドを理解し、自分をコントロールしインナーチャイルドを癒すことへつながるのです。

2-1孤独感のあるロストラブ

ロストラブは愛情の少ない、冷たい家庭環境で育った可能性のあるインナーチャイルド。子供の時に両親との関わりが少なかったり、相手にされていなかったりした子供に多いです。
人に嫌われることを極端に恐れ、相手に対して過度に貢献して依存するタイプ。例えば恋人に別れを切り出された時に「なんでもするからそばにいて!」と執拗に迫る人はこのインナーチャイルドによるものかもしれません。
逆に「愛」という感情がわからないタイプの人もいます。友人や恋人に全く執着せず、人に対して好意という感情が抱けません。
どちらも「自分は人から愛される価値がない」という考え方が根底にあります。

2-2良い子を演じるニゲーション

ニゲーションは「否定・差別・区別・比較」をされて育てられた可能性のあるインナーチャイルドです。幼少期に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なのに」「◯◯くんはできるのにあなたは…」と誰かと比較され、自分を否定されていたタイプです。
このように他人と比べて否定された子供はどう考えるでしょうか。子供は無条件で親が大好きです。
親の期待に応えよう、良い子でいようとします。親に嫌われないように自分の感情や欲求に蓋をしてしまい、感情を表に現すことができません。

2-3自分自身を追い詰めやすいエクステクペーション

こちらは「親の過度な期待」に常にさらされながら育った可能性のあるインナーチャイルド。親は誰しも子供に期待を抱きます。それが「適度」ならいいのですが「過度」になると毒でしかありません。
過度な期待が大きなプレッシャーとなって恐怖・不安・不快を感じるようになります。
子供によっては期待されすぎたことが「反抗」「反発」として現れることもあります。反抗期が激しく、非行へ走ってしまう子も。

2-4コンプレックスを感じやすいアビアランス

「世間体重視」で育てられた可能性のあるインナーチャイルドです。
いい成績を取り一流の大学へ行って一流の企業に就職することが幸せ。一流の人間になりなさい。
こう親に言い聞かせられた子供はそれが正しいと思い込んでしまいます。
そのまま大人になった人は自分より下の人を見て優越感を得、自分より優れた人を見て劣等感を感じるようになります。

2-5感情を表に出せないシークレット

「秘密のある家庭」で育てられた可能性のあるインナーチャイルド。秘密のある家庭?と思った方も多いと思います。
例えば「人に嘘はついていけない」と子供に教えているのに「このことは知らないっていうのよ」と嘘をつくように頼む。このように矛盾したことを子供に教えるとどれが正しいかわからなくなってしまいます。
他にもよくあるのが「サンタクロースの話」。「サンタクロースはいる」と親から聞いて信じていた子供が学校で友達に「サンタクロースはいない」と言われて喧嘩になりました。家でその話をしたら「サンタクロースはいないのよ」と親に事実を知らされてショックを受けるという出来事です。
この出来事を通して、ずっと親を信じてきたのに裏切られた気持ちになってしまいます。さらに本当だと思って友達に言っていたことが間違っていた…と自分の意見を言うことが怖くなります。
このようなことが多いと、自分の言いたいことが言えなくなり誤魔化して嘘をつくようになります。

2-6存在を否定しがちなディスライク

嫌悪され否定されて育てられたインナーチャイルドです。
自分の容姿や性別を否定される経験が主な原因となります。例えば「女の子じゃなくて男の子がよかった」と親に言われた。これもディスライクにつながります。
子供は無条件で親が大好きです。親に愛されるために「これではいけない。こうならなくては」と強く思ってしまい、自分自身でも存在を否定してしまいます。
容姿に強いコンプレックスを感じたり、自分の性別と異なる格好や振る舞いをしたりするようになります。また逆に容姿に無頓着になることも。
どちらも現在の自分を否定しながら生きているのです。

2-7世話をし過ぎるヘルパー

こちらは助ける役をして育ったインナーチャイルドです。
例えば身体の弱い母親の代わりに兄妹の面倒を見てきた子供がこのインナーチャイルドを持ちやすいです。家庭環境でそういう役をやらざるを得ない場合もあります。
しかし「えらいね!」「助かるわ」と感謝され褒められることが心地よく、そうすることで自分の存在意義や価値を見いだすようになってしまいます。
大人になってからも人を助けることで自分の立場が上だと優越感を得ています。人を助けると言いながら自分自身が満たされるために行っているのです。
このタイプは自覚がないものの率先してトラブルに首を突っ込んでいきます。

2-8過度な自己中心インダルジ

甘やかされて育った可能性のあるインナーチャイルドです。
何をしても許される、自分の要望が通るような極端な甘やかしで育った子供がなりやすいです。モラルや社会のルールを学ばなかったので、全て自分の思うようにいかないと気が済みません。
このタイプは自分の要求が通らなかった場合、強い悲しみ・怒り・ショックという感情が湧き出しそのまま表現します。逆に自分の望みを叶えてくれる人に対して依存することもあります。

2-9逃避癖のあるディスペンデンスパーソン

こちらは「依存性のある親」に育てられた可能性のあるインナーチャイルド。
例えば親がアルコール依存症やギャンブル依存症など依存症を患っている子供がなりやすいインナーチャイルドです。直接「こうしなさい」と教わっていなくても親の姿を「見て」「聞いて」「感じて」育ちます。
こんな親にならない!と思っていても、どう対処すればいいのかわからなくなって親と同じように手が出てしまう…ということがあります。無意識のうちに親をお手本にしてしまうのです。
アルコール依存症の親をもつ子供は、イヤなことがあってもアルコールを飲めば気が紛れるということを知らず知らず学んでいます。この記憶が大人になって、イヤなことがあった時に「アルコールを飲めば紛れるかも」と行動を起こさせアルコール依存症へ繋がってしまうケースもあります。

03インナーチャイルドを癒すメリットは?

さまざまな体験から生まれるインナーチャイルド。
インナーチャイルドを「癒す」とよく聞きますが危険なこともあります。辛いイヤな記憶を呼び起こさなければなりません。その方にとってどれほど苦痛になるかわからないのです。
ではインナーチャイルドを癒して得られるメリットは何でしょうか?順番にご説明していきます。

3-1抑えてきた感情を解放できる

今まで「言ってはいけない」と無自覚にブレーキをかけていた「感情」や「欲求」を表現できるようになります。もう自分の気持ちに嘘をつかなくてよいのですから。
「愛されたい」「甘えたい」という気持ちを正直に伝えても罪悪感を抱くことがありません。自由に自分の思いを伝えられます。

3-2負の連鎖がとまる

インナーチャイルド9つのタイプの中の「ディスペンデンスパーソン」でご説明したように、幼少期に辛い思いをした方の中には自分の子供にも同じことをしてしまう方がいます。絶対にそんなことはしない!と思っていても、傷ついたインナーチャイルドを抱えたままでは無意識に自分の子供を傷つけてしまうことも。それはどう対処したら良いのかわからないからです。
もしかしたら親も自分と同じように傷ついたインナーチャイルドを抱えているのかもしれません。インナーチャイルドを癒せば自分の子供へ傷ついたインナーチャイルドを引き継ぐという負の連鎖を止められます。

3-3自分を認められる

親に存在を否定されたり、十分な愛情を受けられなかったりした子供は自分自身を否定して生きています。また「こうあるべきだ」と思い込んでいる部分は誰かに刷り込まれたものかもしれません。
インナーチャイルドを癒せばそのままの自分を受け入れることができます。固定観念にとらわれることなく、自分自身を好きになれると思います。

3-4自分らしく生きていける

インナーチャイルドを抱えたままだとあらゆる場面で自分を抑え込んでしまいます。本当はこう思ったけど言ってはいけない…と殻に閉じこもったままなのです。
インナーチャイルドが癒されればその殻を破ることができ、自分らしく生きることができます。

04インナーチャイルドの癒し方

インナーチャイルドの癒し方
さまざまなインナーチャイルドの癒し方があります。どの方法が自分にとって一番良いのか、やりながら考えてみるのもいいのではないでしょうか?ここからはインナーチャイルドの癒し方の一例をご紹介していきます。

4-1インナーチャイルドを見つける

まずは自分の中にいるインナーチャイルドを自覚することが大切です。そのために今まで生きづらいと思っていた原因は何なのか分析していきます。
何についてどう感情が動いたのか。ノートに書き出してもいいでしょう。次第に共通のパターンが見えてくるかもしれません。
そして自分の幼少期についてなるべく詳しく調べて書き出してみます。自分が傷ついた出来事をすぐに思い出せればいいのですが、もう思い出せない記憶がインナーチャイルドの原因になっていることもあります。
幼少期の写真を見たり、親から当時の話を聞いたりして具体的にその状況を把握していきましょう。心の奥深くに眠っているインナーチャイルドを探り当てることができます。

4-2傷ついた事実を認める

次に「傷ついた」という事実を自覚します。
目を閉じて、誰にどこで何を言われてどう感じたのかその当時の状況を思い出してください。
その時感じたことは何でしょうか?
「悲しい」「辛い」このような感情が出てきたらそれに浸ってください。涙を流しても良いです。
「あの時は親が忙しかったのかもしれない」「私が余計なことをしたから」と思う必要はありません。
それは親の勝手な都合。確かにあなたは傷ついたのです。
思い出したくない辛い記憶かもしれません。ですがインナーチャイルドを癒すには正面からその記憶と向き合わなければいけません。

4-3否認のプロセスを乗り越える

次に大切なステップが「否認」のプロセス。
親や大人があなたを傷つけ否定した行為は間違っていたと強く思うことが重要です。「あの時言われたことは違った意味だったかもしれない」と事実をあいまいにして「そんなに悪いことではなかった」と開き直りがちになりますが、その時の状況に向き合いましょう。

4-4怒りの感情を出し切る

次に押し寄せてくる感情は「怒り」です。
親や大人のその当時の状況や背景を考える必要はありません。ただ自分の身に起きた事実のみを見てください。
湧き上がった怒りの感情は安全な場所で出し切りましょう。何かに書くのも良いですし誰かに話すのも良いです。
そうすることで行き場のなかった負の感情が解放されていきます。これらの方法はすぐに効果が出ることもありますが、時間がかかる場合もあります。
繰り返し行って徐々に癒していきましょう。

4-5心理カウンセリングを受ける

自分自身でインナーチャイルドを癒す方法もありますが、心理カウンセラーとともに癒していく方法もあります。
自分一人では気づかなかったことや問題点も専門家が一緒に解決へ導いてくれます。またここでは紹介しきれなかったインナーチャイルドを癒す方法も加味しながら最適な方法を選んでくれます。
自分で抱え込まず専門家に一度相談してみるのもオススメです。

05「諒設計アーキテクトラーニング」でメンタル士心理カウンセラー®が取得できる

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06まとめ

誰もが抱えている可能性のあるインナーチャイルド。幼少期に受けた心の傷が大人になっても影響を与え続けています。
インナーチャイルドを癒せば今まで抑え込まれてきた感情や否定してきた自分の存在を解放することができ、本当の自分らしく生きていけるのではないでしょうか。
自分がどのタイプなのかを把握しながら、幼少期に受けた心の傷と向き合ってしがらみから解放されましょう。自分一人で解決が難しい場合は専門家の心理カウンセリングを受けてみることもオススメです。
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あーちゃん 先生
精神科クリニック勤務
1992年生まれ。静岡市出身。精神科クリニック勤務と学校のスクールカウンセラーを兼任しており、普段はカウンセリングや知能検査を実施している。

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