実はメンタル面にも効く?華道・生け花の魅力と効果について
女性の習い事としても定番の華道や生け花。華道や生け花は花を飾って楽しむことはもちろん、様々な魅力があります。また、心と身体に与える多くの効果も。今回は華道や生け花の魅力と効果についてご紹介します。
- 目次
01生け花の魅力
1-1さまざまな花の美しさに触れられる
生け花の大きな魅力はさまざまな花の美しさに触れられるということ。これまで花にはそれほど興味がなかったという人でも、生け花の作品に触れることで、これまで知らなかった花の魅力に気づくことができます。
1-2四季を感じられる
野菜に旬があるように、樹木や草木も季節によって異なります。桜や梅など、誰でも知っているような花だけでなく、さまざまな花によって室内にいながら季節を感じられるという点も、四季の豊かな日本ならではの楽しみです。
1-3少ない花材でもはじめられる
生け花といえば、たくさんの花が必要だからお金がかかると考えていませんか? 実は生け花は少ない花材でもスタートすることができます。
西洋のフラワーアレンジメントの場合、できるだけ花の数を増やすことで豪華な作品を生み出しますが、日本の生け花は隙間や空間も美しさのひとつ。少ない花をいかに美しく見せることができるかという点も生け花ならではの魅力です。
さらに生け花は外で学ぶだけでなく、花材を持ち帰って好きなときに楽しむことも可能です。
1-4空間演出でおもてなしができる
生け花の基本は空間をどのように演出するかということ。もともと生け花は床の間を美しく整えて客人を迎えるおもてなしのひとつとして始まったもの。
ちょっとした生け花を飾るだけで、空間のイメージをあっという間に変えることができます。さらに作品の種類によって、穏やかな空間にすることも、華やかさを演出することも可能です。
02生け花がもたらす効果
2-1花が身近にあることによる効果
生け花の大きな魅力は美しい花を身近に感じられること。何も飾っていない部屋はどうしても殺風景になってしまうため、家具やファブリックなどのインテリアを揃えることも少なくありませんが、生きた花を飾ると空間がぱっと華やかになるもの。
さらに花があることで、気分をリラックスさせることもできます。
2-2生け花をする効果
生け花は飾ったものを見るだけでなく、実際に自分で作品を作ることでも様々な効果を生み出すことができます。
生け花をする大きな効果として挙げられるのが、気分が落ち着き、季節の移ろいに敏感になるということ。
毎日の生活が忙しく、なかなか季節の変化にも気付きにくいのが現代の生活ですが、生け花を通じて季節の草花や樹木に触れることで、毎日の生活の中にうるおいや季節感を取り入れることができます。
自然と季節を身近に感じることは心と身体のリラックスにもつながるもの。
ストレスを感じやすい、ストレスが溜まりがちといったストレスフルな生活を送っている方にこそ、生け花はおすすめの趣味ということができるでしょう。
さらに、生け花の効果として考えられるのが集中力や思考力が鍛えられるということ。
生け花は生きた花を扱うため、何度もやり直しているうちに花が元気を失くしてしまいます。それを防ぐためには短時間に集中力を発揮して花の位置を決めることが必要。さらに、どのように花を生けるのか、どんな構成にしたいのかなど、思考力も求められます。
見ているだけでは気づくことは少ないものですが、実際に自分で花を活けることはさまざまな発見につながります。
その他にも、空間をどのように活用するのか、どうすれば美しく見せることができるのかといったバランス感覚や美的センス、自分の伝えたいことを形として表す表現力を身につけたいという方にもおすすめです。
03華道をたしなむことで学べること
3-1日本の伝統芸術に触れられる
華道は日本の伝統芸術。華道は室町時代に現在に近い形のものとして成立したといわれていますが、さらにそのルーツは飛鳥時代までさかのぼることが可能です。
華道は現在に至るまで、歴史とともに変化してきた日本独自の文化のひとつ。もちろん、花を上手に活けるためには歴史を学ぶ必要はありませんが、どのような変化をたどって華道が現代のようになったのか、またそれぞれの時代によってどのような作品が作られたのかを知ることで、日本の文化についてより詳しく理解することにつながります。
また、日本の庭園や建築、美術品の中には華道から影響を受けたり、華道に影響を与えたりしたものも少なくありません。華道に触れることは、そのほかの日本文化を知ることでもあります。
3-2花や木に詳しくなる
華道に用いられるのは有名で美しい花だけではありません。草や木の枝、苔なども立派な素材のひとつです。そのため、華道を始めると今までは気にしなかった様々な植物の魅力を発見することができます。
日本は四季を通じて非常に植物が豊かな国。華道を学んでいると、草花や樹木の名前だけでなく、その命の尊さや自然の大切さを知ることもできます。自然の植物にくわしくなり、大切にする心を育てることができるのも華道の大きな魅力だということができるでしょう。
3-3挨拶や身だしなみなどの礼儀が身に着く
華道を学んでいる人は、ちょっとした所作も美しいもの。美しい作品を作るときには、道具をどのように扱うか、どのような姿勢で花を生けるかといった点も重要になります。
華道を学ぶことは、身だしなみをはじめとする正しい所作を身につけることにつながります。
また、先生について華道を学ぶときには、技術だけでなく、挨拶をはじめとする礼儀作法も重要です。正しい言葉遣いや身だしなみなど、女性としての作法を身につけたい方にも稼働はおすすめできる習い事と言えるでしょう。
3-4稽古を通じて心も磨かれる
華道とフラワーアレンジメントは同じようなものだと考える方もいらっしゃいますが、実際にはまったく違う存在です。
特に大きな違いが精神面。華道は「道」という言葉からも分かるように、花を美しく見せる技術だけでなく、稽古を通じて心を高めることも目的のひとつにしています。
3-5来客を生け花を通じてもてなすことができる
華道は家の中を華やかにするものですが、それが特に役立つのが来客の場合。お部屋のインテリアを充実させたり、掃除を徹底したりといった点も大切ですが、美しい生け花はそれらに勝る効果があります。
とても大切な人を招くときにも、華道は強い味方となってくれます。
3-6他の人の作品鑑賞を通して感性が磨かれる
華道を学んでいると、他の人が作った作品を目にすることも多いもの。その経験は自分の中の審美眼をはじめとする美的感覚を養うことにつながります。
美しいものを知ることで、内面と外面に磨きをかけることができるでしょう。