最初は何から始める?初心者におすすめのカリグラフィーのやり方
アルファベットを美しく描くカリグラフィーは大人の趣味としても人気。これから新しい趣味として始めたいと思っている方も多いかもしれません。それではカリグラフィーを始めるときにはどのような方法があるのでしょうか。今回は初心者におすすめのカリグラフィーのやり方についてご紹介します。
- 目次
- 1. 初心者がそろえる3点セット
- 1-1. ペン
- 1-2. インク
- 1-3. 紙
- 2. カリグラフィーの練習ポイント
- 2-1. 文字と文字の間隔を均一にする
- 2-2. 文字の角度をそろえる
- 2-3. 大文字、小文字の大きさをそれぞれそろえる
- 2-4. アッセンダー、ディッセンダー、ベースラインをそろえる
- 3. 初心者が注意したいこと
- 3-1. いきなりアルファベットの練習から始める
- 3-2. 姿勢が悪くなってしまっている
- 3-3. 書いたものを見返さない、書くだけ
- 3-4. 道具だけ揃えて満足する
- 3-5. 一冊タイプではなく、テキストと練習ドリルが別のものを選ぶ
- 4. カリグラフィーの難易度と費用相場
- 4-1. 書体によって難易度も異なる
- 4-2. 費用相場
- 5. 初心者におすすめの学び方は?
- 5-1. 独学
- 5-2. 通信講座
- 5-3. スクール
- 6. まとめ
01初心者がそろえる3点セット
1-1ペン
カリグラフィーに欠かせないのがペン。ペンというと家庭にあるサインペンやボールペンで代用できると考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、カリグラフィーには先が平らになった専用のペンが必要。
そのため、まずはカリグラフィー用のペンを揃えることから始めましょう。
カリグラフィーでは様々な書体を扱いますが、ペン先は描く書体によって異なります。張り切って様々な種類を購入したくなるかもしれませんが、まず初心者向けの書体用のものを選んで数を絞って購入しましょう。
なお、ペンにはペン先とペン軸が別になったものや、インクカートリッジを内蔵したマーカータイプのものなど、様々なタイプがあります。
1-2インク
ペン先とペン軸が別々になったものを購入するときには、インクも揃える必要があります。
インクは色だけでなく、乾きやすさや伸び、にじみやすさなど様々な特徴があります。
大容量のインクはリーズナブルな価格ですが、ペンや紙との相性もあるため、最初はあまり用量の多くないものがよいでしょう。
小容量でいくつかの色を揃えておくと、練習の気分転換にも便利です。
1-3紙
カリグラフィーで意外に重要なのが紙。紙はどんなものでも書くことができますが、使いにくいものを選ぶと書き心地も悪く、練習が楽しくなくなってしまいます。
もちろん、高価なものがよいというわけではありません。
紙を選ぶときにはある程度の厚みがあり、しっかりとした質感のものを選びましょう。
もし薄すぎる紙を選んだ場合、インクが滲んでしまうことも。
また、価格はできるだけリーズナブルなものを選びましょう。
初心者におすすめなのがある程度の厚みのあるレポート用紙。レポート用紙はペン先の滑りもよく、手に入りやすく、気軽に使うことができるため、初心者の練習にはもってこいです。
02カリグラフィーの練習ポイント
2-1文字と文字の間隔を均一にする
カリグラフィーでは美しい文字も重要ですが、それ以上に文字と文字の間隔に注意する必要があります。初心者の場合、文字を書くことに集中してしまうあまり、文字を書き終わると油断してしまうことがありますが、ひとつの文字を書き終えたあとは文字の間隔にも注意を払いましょう。
適切な文字の間隔を保つことができると、さらにカリグラフィーを美しく見せることができます。
2-2文字の角度をそろえる
カリグラフィーと普通の文字との大きな違いが文字の角度です。文字にきれいな角度をつけて、それを揃えることが美しいカリグラフィーには欠かせません。
カリグラフィーを始めたばかりの頃は、ひとつひとつの文字だけに集中してしまいがちですが、すべての文字が同じ角度に揃えられるかという点にも注意を向けるとよいでしょう。
なお、見た目の感覚だけに頼ってしまうと、どうしても文字に統一感が生まれない、なんだか不揃いに見えるということも珍しくないもの。
それを防ぐために、最初は分度器などを用意してひとつずつきちんと角度を測るとよいでしょう。
2-3大文字、小文字の大きさをそれぞれそろえる
角度と同時に重要になるのが文字自体の大きさです。特に大文字と小文字が混ざっているときには、大きさがばらついてしまうとどうしても見た目の美しさが失われてしまいます。
大文字は大文字、小文字は小文字で文字の大きさを揃えることが重要です。
2-4アッセンダー、ディッセンダー、ベースラインをそろえる
カリグラフィーには、「ガイドライン」と呼ばれるものがあります。ガイドラインとは、書体ごとの文字の高さを表す線のこと。ガイドラインにはもっとも高い位置を示すアッセンダーライン、小文字の下のラインであるベースライン、もっとも下のラインであるディッセンダーラインなどがあります。
これらのラインを揃えることが美しい文字を書くためのポイントです。
特に初心者のときにはガイドラインをしっかり決めて文字を書きましょう。
03初心者が注意したいこと
3-1いきなりアルファベットの練習から始める
カリグラフィーの練習として、いきなりアルファベットから書き始めることはあまりおすすめできません。
カリグラフィーでは線を引くことも重要な練習。特に初心者の場合にはペンの扱いに慣れることも必要です。
まずは一定の間隔と角度を保って斜めの線を引く練習を行いましょう。
3-2姿勢が悪くなってしまっている
集中して文字を書いているとどうしても姿勢が悪くなってしまうことがあります。長くカリグラフィーを楽しみたいなら姿勢にも注意することが必要です。
もし悪い姿勢で書き続けていると、長時間文字を書くことができないだけでなく、肩こりや首の痛みなどの原因になることも。
どうしても姿勢が悪くなってしまうという場合、傾斜させた板などを使うという方法もあります。
3-3書いたものを見返さない、書くだけ
文字を書き終えたら、しっかり自分で書いたものを見直し、どこに問題があるのかをチェックしましょう。
書きっぱなしではカリグラフィーが上達することはありません。どこで失敗したのか、なぜ美しくならなかったのかなどの反省点を見つけ出し、次回に活かすことが上達のためには重要になります。
3-4道具だけ揃えて満足する
カリグラフィーは道具の美しさや豊富さも魅力。カラフルなインクの瓶などは並べているだけでも楽しくなってしまうものです。
そこで陥りがちなのが、道具だけを揃えて満足してしまうということ。
特に最初からあれこれと道具を揃えてしまうとそれだけで満足してしまうことがあります。きちんとカリグラフィーに取り組むためにも、最初からたくさんの道具を買い求めるのは避けたほうがよいでしょう。
3-5一冊タイプではなく、テキストと練習ドリルが別のものを選ぶ
カリグラフィーの勉強をするためには市販されている本が役立ちます。
もし本を選ぶときには、テキストと練習ドリルが一冊にまとまっているものよりも、別々になったタイプのものが便利です。
一冊タイプのものは、練習のときにいちいち書体を確認しながら文字を書かなければいけないため、時間もかかりがち。
別々になったものであれば、書体を見ながら練習することができるため、効率よく勉強することができます。
04カリグラフィーの難易度と費用相場
4-1書体によって難易度も異なる
カリグラファーは書体によって難易度が異なります。初心者がカリグラフィーを始めるときには、まずは難易度の低いイタリック体などの書体を選ぶことが重要。
難しすぎる書体を選ぶとなかなか上達しないため、練習するのが嫌になってしまいます。
まずは簡単なものを選び練習を重ねていくことで、書体をマスターできるだけでなく、ペンの扱い方などのカリグラフィーの基本を身につけることができます。
4-2費用相場
新しい趣味を始めるとき、気になるのがお金のこと。ではカリグラフィーを始めるときにはどの程度のお金が必要なのでしょうか。
カリグラフィーを始めるときに必要な金額は、どのような方法でカリグラフィーを学ぶかによっても異なります。
もっともリーズナブルに始める方法は、やはり独学。
独学の場合、自分で道具や参考書などを揃える方法がありますが、もっとも安いものを選ぶと約3000円程度からカリグラフィーを始めることができます。
一方、通信教育やスクールの場合、スクールの規模やカリキュラムなどによって数万円から十数万円と幅があります。
05初心者におすすめの学び方は?
5-1独学
初心者にとって、独学は費用が安いのが大きなメリット。さらに自分の好きな時間に学習を進められるため、仕事や家事に忙しいという人にとっては便利な存在。
最近ではネットの情報や動画も充実しているため、以前よりも独学を行いやすい環境が整っています。
ただし、道具や参考書選びなども自分で行わなければならないため、時間がかかることがデメリットです。
5-2通信講座
もし本格的にカリグラフィーを学びたいなら、誰かに指導してもらうことが一番。そんなときには通信講座がおすすめです。
通信講座も自分の時間で勉強できるだけでなく、プロの指導を受けられることで上達までの時間を節約することができます。
学費には道具や参考書代も含まれているため、費用の節約にもつながります。
5-3スクール
スクールは通学の時間や学費も必要ですが、手取り足取り教えてくれるのが大きなメリット。分からないところがあっても質問すればすぐに答えが返って来るため、早く上達したい人にはぴったり。一緒に学ぶ仲間が出来ることもあり、情報交換などができるのもうれしいポイントです。
06まとめ
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