太らないって本当?焼酎の糖質量とカロリーについて
お酒を楽しむとき、ちょっと気になるのがカロリーです。糖質制限をしている人にとっては、含まれている糖質の量も気になるところ。それでは、太りにくいお酒というイメージがある焼酎にはどの程度の糖質とカロリーが含まれているのでしょうか。今回は焼酎の糖質量とカロリーについてご紹介します。
- 目次
01糖質とは?
では、そもそも糖質とはどのようなものなのでしょうか。
「糖」という字が入っていることから、糖質を甘いものだと考えている方もいらっしゃいますが、実はそれは間違い。
糖質は甘いものだけに含まれているわけではありません。
糖質は人間の活動に必要な栄養素で、特にエネルギーに変わりやすい物質。米や小麦など、普段の食事で主食になるものや、イモ類に含まれているでんぷんにも糖質は含まれています。
糖質は身体を動かすためには必要不可欠な物質です。しかし、糖質を取りすぎると脂肪に変わり、体重増加につながります。
02焼酎に含まれる糖質
実は焼酎は糖質を含んでいないお酒。というのも、焼酎はアルコールを含んだ液体を一度加熱、気体に変わったものを再び冷やして純度を増して作られるお酒です。
こういった工程を経て作られるお酒は「蒸留酒」と呼ばれますが、蒸留酒は蒸留を行う過程でアルコールだけを取り出すため、原料に含まれていた糖質はすべて不純物として取り除かれます。
さらに焼酎はプリン体もゼロ。プリン体は痛風などの原因となる物質ですが、ビールなどには多量に含まれているため、お酒を飲む人にはできるだけ避けたいもの。
つまり、焼酎は食事と楽しむ食中酒として最適の存在ということができます。
ただし、注意しなければならないのは一緒に食べるつまみ。もし焼酎を飲んでいても、つまみから大量の糖質を摂取すると、まったく意味がなくなってしまいます。
03焼酎のカロリー
3-1お酒のカロリーの比較方法
お酒のカロリーを考えるときに重要なのがアルコール度数です。
お酒の場合、アルコール度数が高いほどカロリーは高くなりますが、低い度数のお酒でも量を飲みすぎると、身体に入るアルコールの量は多くなり、結果的により多くのカロリーを摂取していることになります。
お酒のカロリーを比較する方法として、おすすめなのが一定のアルコール量を決めること。
たとえばアルコール20グラムの場合、もっともカロリーが高いのがビールです。一般的なビールの場合、20グラムのアルコールには540ミリリットルが必要。また、ビールは蒸留を行わない醸造酒なので、炭水化物なども含まれていることから、結果的にアルコールの量は高くなります。
一方、焼酎の場合、20グラムのアルコールには70ミリリットルが必要となります。
70ミリリットルの焼酎に含まれているカロリーは、約100キロカロリーから140キロカロリー。
つまり、同じ量のアルコールで考えると、焼酎はビールに比べると低カロリーのお酒だということができます。
さらに同じ焼酎でも、甲類焼酎に比べて本格焼酎はカロリーが低め。
もし低カロリーのお酒を選びたいときには、本格焼酎がおすすめです。
04ダイエット中の焼酎の飲み方
4-1割り方
ダイエット中にお酒を楽しむとき、まず注意したいのが割り方です。
焼酎を飲むには、酎ハイやサワーとして楽しむという方も多いかもしれません。特に女性の場合、酎ハイやサワーは飲みやすいため人気の飲み方。
しかし、この飲み方は注意が必要。
先ほど説明したように、焼酎は糖質を含まないお酒ですが、割り材としてジュースや炭酸飲料を使用した場合、それらには多量の糖質が含まれています。そのため、酎ハイやサワー、フルーツジュースなどで焼酎を割ると、どうしてもカロリーが高くなります。
特に、フルーツに含まれていることの多い果糖はエネルギーに変わりやすい反面、吸収しやすく身体に付きやすいもの。もしジュースや炭酸飲料などで焼酎を割って飲んでいると、せっかく普段の食事を我慢していても、意味がなくなってしまうことも。
もしダイエット中に焼酎を楽しみたいときには、お茶や無糖の炭酸、水などで割るのがよいでしょう。
特におすすめなのがお湯割り。女性の場合、ダイエット中に限らずどうしても身体が冷えがちになり、むくみの原因になるほか、太りやすくなることもありますが、温かいお湯割りの場合には、身体の冷えを解消してくれる効果が期待できます。
4-2おつまみ
焼酎を楽しむとき、特に注意したいのがおつまみです。
焼酎は他のお酒に比べると低カロリーですが、おつまみを食べ過ぎると結局は高いカロリーを摂取することになります。さらにアルコールは食欲を促進させる効果があるもの。そのため、普段よりも食事が進んでしまい、ダイエット中にもかかわらず食べ過ぎてしまうという可能性も。
特に注意が必要なのは揚げ物や脂質の多いおつまみ。これらのおつまみは高カロリーで食べ過ぎてしまう可能性が高いため注意が必要です。
また、焼き鳥や焼肉のタレには砂糖などを使用しているため、思いのほか多くのカロリーが含まれているもの。これらのおつまみはダイエット中には避けたほうが無難でしょう。
逆にダイエットに効果的なのは冷ややっこや枝豆といったあっさりとしたもの。特に豆腐や枝豆にはたんぱく質が豊富に含まれているため、ダイエットにはさらに効果があります。
また、野菜やきのこなど、食物繊維が多く含まれているおつまみもダイエットに役立ちます。
もちろん、締めのラーメンやご飯ものなどは控えたほうがよいでしょう。
4-3飲む量
ダイエット中にはお酒を飲みすぎないことが重要。
実はアルコールのカロリーは、食事のカロリーに比べて蓄積しにくいといわれています。これはアルコールを体内で分解する仕組みと関係しています。
アルコールの代謝は主に肝臓で行われますが、このときにも多くのカロリーが必要になります。
アルコールにもカロリーが含まれていますが、含まれているカロリーと必要なカロリーが相殺されるため、結果として太りにくいと言われています。
ただし、太りにくいとはいえカロリーであることには変わりありません。
お酒を飲むときには、飲み過ぎないように注意しましょう。
4-4時間帯
お酒を飲むときには時間帯にも注意しましょう。特に深夜は、そのあと活動せずに寝てしまうため、飲んだものや食べたものがそのまま脂肪に変わってしまう可能性が高くなります。
お酒やおつまみを楽しむのは、できるだけ早い時間にして、そのあと睡眠までの間に時間の余裕を設けましょう。