刺繍におすすめの生地は?布の特徴や選び方について
刺繍に必要な基本的なものは針と糸、そして布。そのため、刺繍は誰でも簡単に楽しめますが、それだけにこれらの道具の選び方が重要になります。特に重要になるのが布。今回は刺繍におすすめの生地や布の特徴、選び方などについてご紹介します。
- 目次
01刺繍しやすい布の特徴
しかし初心者の場合には、刺繍しやすい布を選ぶことが重要になります。ではどのような布なら、刺繍がしやすいのでしょうか。
初心者の場合、布を選ぶときに重要なのが厚さと織り。もし厚すぎたり薄すぎたりする布の場合、なかなか上手に刺繍をすることができません。また、織りが均一であることも重要です。
さらに、ストレッチ素材など伸縮しすぎる生地の場合には模様が歪んでしまうことがあります。
その他にも、図案が写しやすいかどうか、目が詰まって揃っているかどうかなどを基準にして布を選ぶとよいでしょう。
02刺繍におすすめの生地例
2-1綿
あらゆる素材の中でももっとも一般的なのが綿ですが、綿は刺繍の布地としても最適です。綿は適度な柔らかさがあるだけでなく、布地が詰まっているため、初心者でも簡単に針を進めることができます。
2-2ツイル
ツイルは綿素材の中でもチノパンなどに使われることが多い布地です。ツイルは布地が斜めになっている綾織りが特徴ですが、こちらも針が刺しやすいため、初心者におすすめです。
2-3シーチング
シーチングは太めの糸で平織りにした布地です。針が通りやすいという特徴がありますが、一番のメリットは価格がリーズナブルだということ。初心者の場合、たくさん刺繍をすることが上達の近道。そのため安い生地を選ぶのも大切になります。
2-4リネン、ガーゼ
刺繍の素材としてはリネンやガーゼも人気があります。初心者の場合、リネンやガーゼは生地が薄く、目が粗いため、避けてしまいがちですが、実は接着芯を挟むことで針が刺しやすくなります。
03刺繍の種類別おすすめ生地
3-1目数を数えない刺繍の場合
ハンガリー刺繍やリボン刺繍といった、目数を数えない生地の場合には、麻や綿など刺繍専用の生地でなくても構いません。
ただし、その場合でも先ほど紹介した刺繍しやすい生地の特徴を忘れないようにしましょう。
3-2目数を数える刺繍の場合
クロスステッチやハーダンガーなど、目数を数える必要がある刺繍の場合には、刺繍専用の生地を使用することがおすすめです。
刺繍専用の生地は目が均等に揃っているため、仕上がりが美しくなるだけでなく、作業も簡単。
やや高価というデメリットはありますが、まだ刺繍に慣れない初心者のうちは、刺繍専用の生地を使ってみることをお勧めします。
04刺繍する布の選び方と注意点
4-1布目がきれいで詰まっているものがベスト
刺繍をしやすいのは、布目がきれいで目が詰まっている生地です。同じ素材でも、価格によって布目が粗い場合や、目が詰まっていない生地も多いため、値段につられずしっかり自分の目で確かめるとよいでしょう。
4-2布の厚さは適切なものを選ぶ
刺繍にとって布の厚さはなによりも重要です。厚すぎると針を刺すときに疲れてしまい、薄すぎると糸がつったり刺繍の線がぼけてしまうことがあります。
そのため、布の厚さは自分にとって適切なものを選ぶことが重要になります。一番よい方法は、実際に自分の手で触って確かめてみるということ。
生地はネットなどでも購入することができますが、厚さがかかれていても、実際に触ったときの間隔とはずれが生まれてしまいがち。
刺繍に慣れてくるまでは、まず手芸店や刺繍専門店で布地に触れて感覚を養うのがよいでしょう。
4-3ストレッチしないものが刺繍向き
布地の中には、伸び縮みしやすいものとしにくいものがありますが、刺繍に向いているのはあまり伸び縮みしない生地です。
というのも、ストレッチ性の高い素材の場合、刺繍枠に張ったとき、どうしても必要以上に生地が伸びてしまいがち。
そうすると刺繍を終えて枠から外したときに思ったような図案にならないだけでなく、刺繍糸が浮いてしまうことがあります。
さらに伸びやすい生地の場合、針が進めにくいというデメリットも。
そのため、刺繍の布を購入するときは、軽く生地を引っ張って、伸びすぎないものを選びましょう。
05まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
和歌山県出身で、現在は京都在住。
福祉の仕事をしながら趣味でハンドメイドをしていたが、刺繍の奥深さに惹かれ、2020年に「はるひな」を開業。
ハンドメイド誌にも多数掲載される。
現在は関西を中心にイベント出店も行っている。
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