こんなに違う?刺繍糸の種類やメーカー別の違いについて
刺繍を始めたばかりの頃、戸惑ってしまいがちなのが刺繍糸の選び方。刺繍糸は様々な種類があるだけでなく、それぞれのメーカーによって特徴も異なります。今回は、刺繍糸の種類やメーカー別の違いについてご紹介します。
- 目次
01刺繍糸の種類とポイント
刺繍糸にはいろいろな種類があります。それを選ぶ際のポイントをご紹介しましょう。
1-1番手ってなに?
刺繍糸を選ぶときには、いくつか知っておきたいポイントがあります。
そのひとつが「番手」。番手とは、糸の太さを指していると考えがちですが、実際には、1グラムあたりの長さを指しています。
つまり、番手の数字が小さければ小さいほど太くなり、大きければ大きいほど細いということ。
刺繍作家になると、作品によって番手を使い分けることもありますが、初心者の場合には25番と5番の番手を選ぶのがよいでしょう。
25番の糸は6本で1束が8ミリ。通常は2~3本の糸を取って使用します。
5番の糸は1本の太い糸。こちらはボリュームのある刺繍や、生地が厚い布に使用します。
1-2刺繍糸と色・ツヤの関係
刺繍糸は非常に豊富な色が揃っています。また、それぞれのツヤも異なり、その結果として、刺繍糸は無限のカラーバリエーションが生まれます。刺繍糸の色は図案や布に合わせて配色を考えるのが基本になります。
この配色は刺繍を行う人の好みやセンスが重要ですが、もしメタリックな色を使う場合にはちょっとした注意が必要。
メタリックな糸の場合、通常の糸とは素材が異なるため、絡まりやすくほつれやすいという特徴があります。そのため、針を刺すときには通常のものと比べると注意したほうがよいでしょう。
保存するときも、糸が絡まらないように気を付けましょう。
さらにカラフルな刺繍糸を使うときには色あせや色落ちの可能性もあります。
特に日常使いの服やハンカチなど、洗濯の頻度が高いものに刺繍する時は劣化しにくいものを選びましょう。なお、洗濯にするときに日光に当てると、色があせてしまうことも少なくありません。
もし大切な刺繍の場合には、陰干しすることをおすすめします。
1-3強度や手触りも重要
刺繍糸を選ぶときには、糸の太さや色だけに目が行きがちですが、実際には強度や手触りも重要になります。
もし手触りのよい糸を選んだ場合、確かに柔らかくしなやかな印象の刺繍を作ることができますが、ほつれや毛羽が立ちやすいというデメリットがあります。
逆に強い糸の場合、ほつれや毛羽立ちは少なくなりますが、ごわつきやすく、刺繍をするときにも縫いにくいと感じることがあります。
このように、糸の強度や手触りは刺繍では意外に重要です。
もし、普段の生活で良く使い、肌に触れることの多いハンカチなどの場合には強度の強い糸を、額に入れて壁に飾るような、あまり手を触れない作品の場合には、印象を重視する糸をなど、どのような刺繍を作るかによって糸を使い分けるのがよいでしょう。
02メーカーによる刺繍糸の違いと特徴
刺繍の糸はメーカーによって大きく特徴も異なります。
2-1DMC刺繍糸
DMC刺繍糸は日本の手芸店で多く取り扱われる刺繍糸です。光沢があり、しっかりとした印象の糸で、作業も進めやすいと言われています。ただし、色落ちしやすいため、白い布に刺繍した場合、色うつりしてしまう可能性があります。
2-2OLYMPUS刺繍糸
もし明るく、ツヤのある糸を選ぶときにおすすめなのがOLYMPUS刺繍糸。OLYMPUS刺繍糸は非常にカラフルで、明るい作品を作りたい、活気のある印象を与えたいという方に好まれています。
2-3COSMO刺繍糸
COSMO刺繍糸の大きな特徴は、取り扱っているお店が多く手に入りやすいということ。そのため、多くの人が触れる機会の多い刺繍糸です。
25番の糸の場合、カラーバリエーションも豊富ですが、ややツヤがなく、落ち着いた印象。
また、他の糸に比べると柔らかく、縫いなおしなどには向いていません。
2-4アンカー刺繍糸
アンカー刺繍糸は海外のメーカーのもので、発色もよく使い心地のよい刺繍糸だと言われています。
ツヤはあまりなく、マットな色合いで、手触りはやや粗め。
また、アンカー刺繍糸は排水を汚さないインクで糸を染めているため、洗濯によって色落ちがしやすいという点も特徴です。
03刺繍糸メーカーを選ぶポイント
それでは、実際に刺繍糸メーカーを選ぶときにはどうすればよいのでしょうか。
まず、図案に指定がある場合、そのメーカーのものを使用しましょう。同じ色でも、メーカーによって明度やツヤが異なるもの。そのため、指定された糸を使う必要があります。
もし指定がない場合は実際に見て好みの色合いを選びましょう。ネットなどの場合、画面設定によって実際のものと色が変わって見えることもあります。
04メーカー品と100均の刺繍糸との違い
百円ショップなどでも刺繍糸を取り扱っている店は少なくありません
ただし、百円ショップの刺繍糸はきしみやすく糸の目詰まりが多いことも。そのため、思ったように刺繍ができず、ストレスになってしまうことが考えられます。
価格はリーズナブルなので最初に試すときや、練習用には手軽な存在。自分の作りたいものによって糸を使い分けるのがおすすめです。
05まとめ
刺繍糸はメーカーなどによって大きな違いがあるもの。さらに刺繍をする人との相性も大きいため、糸を選ぶときには自分の目で見て、実際に確かめてみるのがベストです。
1-1番手ってなに?
刺繍糸を選ぶときには、いくつか知っておきたいポイントがあります。
そのひとつが「番手」。番手とは、糸の太さを指していると考えがちですが、実際には、1グラムあたりの長さを指しています。
つまり、番手の数字が小さければ小さいほど太くなり、大きければ大きいほど細いということ。
刺繍作家になると、作品によって番手を使い分けることもありますが、初心者の場合には25番と5番の番手を選ぶのがよいでしょう。
25番の糸は6本で1束が8ミリ。通常は2~3本の糸を取って使用します。
5番の糸は1本の太い糸。こちらはボリュームのある刺繍や、生地が厚い布に使用します。
1-2刺繍糸と色・ツヤの関係
刺繍糸は非常に豊富な色が揃っています。また、それぞれのツヤも異なり、その結果として、刺繍糸は無限のカラーバリエーションが生まれます。刺繍糸の色は図案や布に合わせて配色を考えるのが基本になります。
この配色は刺繍を行う人の好みやセンスが重要ですが、もしメタリックな色を使う場合にはちょっとした注意が必要。
メタリックな糸の場合、通常の糸とは素材が異なるため、絡まりやすくほつれやすいという特徴があります。そのため、針を刺すときには通常のものと比べると注意したほうがよいでしょう。
保存するときも、糸が絡まらないように気を付けましょう。
さらにカラフルな刺繍糸を使うときには色あせや色落ちの可能性もあります。
特に日常使いの服やハンカチなど、洗濯の頻度が高いものに刺繍する時は劣化しにくいものを選びましょう。なお、洗濯にするときに日光に当てると、色があせてしまうことも少なくありません。
もし大切な刺繍の場合には、陰干しすることをおすすめします。
1-3強度や手触りも重要
刺繍糸を選ぶときには、糸の太さや色だけに目が行きがちですが、実際には強度や手触りも重要になります。
もし手触りのよい糸を選んだ場合、確かに柔らかくしなやかな印象の刺繍を作ることができますが、ほつれや毛羽が立ちやすいというデメリットがあります。
逆に強い糸の場合、ほつれや毛羽立ちは少なくなりますが、ごわつきやすく、刺繍をするときにも縫いにくいと感じることがあります。
このように、糸の強度や手触りは刺繍では意外に重要です。
もし、普段の生活で良く使い、肌に触れることの多いハンカチなどの場合には強度の強い糸を、額に入れて壁に飾るような、あまり手を触れない作品の場合には、印象を重視する糸をなど、どのような刺繍を作るかによって糸を使い分けるのがよいでしょう。
2-1DMC刺繍糸
DMC刺繍糸は日本の手芸店で多く取り扱われる刺繍糸です。光沢があり、しっかりとした印象の糸で、作業も進めやすいと言われています。ただし、色落ちしやすいため、白い布に刺繍した場合、色うつりしてしまう可能性があります。
2-2OLYMPUS刺繍糸
もし明るく、ツヤのある糸を選ぶときにおすすめなのがOLYMPUS刺繍糸。OLYMPUS刺繍糸は非常にカラフルで、明るい作品を作りたい、活気のある印象を与えたいという方に好まれています。
2-3COSMO刺繍糸
COSMO刺繍糸の大きな特徴は、取り扱っているお店が多く手に入りやすいということ。そのため、多くの人が触れる機会の多い刺繍糸です。
25番の糸の場合、カラーバリエーションも豊富ですが、ややツヤがなく、落ち着いた印象。
また、他の糸に比べると柔らかく、縫いなおしなどには向いていません。
2-4アンカー刺繍糸
アンカー刺繍糸は海外のメーカーのもので、発色もよく使い心地のよい刺繍糸だと言われています。
ツヤはあまりなく、マットな色合いで、手触りはやや粗め。
また、アンカー刺繍糸は排水を汚さないインクで糸を染めているため、洗濯によって色落ちがしやすいという点も特徴です。
まず、図案に指定がある場合、そのメーカーのものを使用しましょう。同じ色でも、メーカーによって明度やツヤが異なるもの。そのため、指定された糸を使う必要があります。
もし指定がない場合は実際に見て好みの色合いを選びましょう。ネットなどの場合、画面設定によって実際のものと色が変わって見えることもあります。
ただし、百円ショップの刺繍糸はきしみやすく糸の目詰まりが多いことも。そのため、思ったように刺繍ができず、ストレスになってしまうことが考えられます。
価格はリーズナブルなので最初に試すときや、練習用には手軽な存在。自分の作りたいものによって糸を使い分けるのがおすすめです。
この講座は!プロの監修を受けています!
和歌山県出身で、現在は京都在住。
福祉の仕事をしながら趣味でハンドメイドをしていたが、刺繍の奥深さに惹かれ、2020年に「はるひな」を開業。
ハンドメイド誌にも多数掲載される。
現在は関西を中心にイベント出店も行っている。
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