女性でも可能!ペットシッターとして開業するには? | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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女性でも可能!ペットシッターとして開業するには?

ペットシッターを目指していたり、現在働いているという方の中には、将来自分で開業したいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。ペットシッターとして実際に開業するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。また、予算はどの程度必要になるのでしょうか。今回はペットシッターとして開業するための方法についてご紹介します。

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目次

01ペットシッターの開業に必要な準備

ペットシッターに限らず、どのような仕事でも開業する前にはしっかりした準備を行うことが重要です。もし準備をおろそかにしていると、せっかく開業したのにすぐに経営が続かないという結果にもなりかねません。ではペットシッターの場合にはどのような開業準備が必要なのでしょうか。

1-1必要な資格の取得

ペットシッターとして働くためには、必ずしも特別な資格は必要ありません。しかし、ペットシッターとして開業するためには、様々な申請が必要になります。その際、資格を取得するおくことで申請がスムーズに進む場面も。独立開業した場合には、資格を持っていることでお客様からの信頼を得やすいというメリットもあるため、もし現在、ペットシッターに関する資格を取得していないという場合には、一度資格の取得を検討してみるのもよいかもしれません。

1-2資金の準備

ペットシッターとして開業するためには、開業資金が必要です。
ペットシッターは特別な店舗や設備が必要なく、自宅を事務所にして開業することもできるため、他の業種などに比べると比較的低予算での開業が可能。
といっても、細かい備品を揃えたり、宣伝や広告のためにはある程度のお金が必要なもの。
まず、開業を行うときにはなにが必要なのか、どの程度お金がかかるのかをしっかりと考えておくとよいでしょう。

1-3スタイルやコンセプトの決定

開業と一口に言っても、実は様々なスタイルがあります。個人で開業するのか、フランチャイズに加盟するのか、個人で開業する場合には、事務所を設けるのか、スマホだけで営業するのかなど、開業のスタイルは様々。まず、どのようなスタイルで働きたいのかしっかりと決めておきましょう。
また、近くに別のペットシッターが開業している場合、そのお店との差別化も必要になります。どのような点を強みとしてアピールしていきたいのかなど、あらかじめ自分の長所や得意なジャンルなどについても分析を行っておきましょう。

1-4マーケティング

開業する場所が決まったら、その場所に関してマーケティングを行いましょう。元々ペットを飼っている家庭が少ないエリアで開業しても、成功しないことははっきりしています。
ペットを飼育している家庭が多い場合も、年齢層やターゲット層はどうか、ペットのお世話をして欲しい時間帯や曜日はいつかなどを知ることで、経営をスムーズに軌道に乗せることができます。
また、この段階で集客への準備を行っておくこともおすすめです。
最近では、宣伝や広告といえばWebサイトやSNSが中心と考えがちですが、もし高齢者が多いエリアの場合、チラシなどの古典的な手法のほうが効果が高いということもあります。

1-5料金設定

開業前に決めておきたいことと言えば料金設定。ペットシッターへの依頼は、家の中での世話をして欲しい、散歩に連れて行って欲しい、旅行や入院で長期間のお世話を頼みたいなど様々なものが含まれています。
さらに動物の種類も犬や猫だけでなく、魚や鳥、爬虫類など多岐にわたっているため、あらかじめしっかり料金設定を行っておきましょう。
適切な料金設定はお客様からの信頼につながり、経営を行うために大切なリピーターを獲得することにつながります。

1-6運営書類の準備

ペットシッターとして開業するためには、お客様のための書類を揃えておくことも必要です。
ペットシッターを利用するためには、利用条件、免責事項を定めた利用規約を記したものや、申し込み契約書、お世話をする動物のためのカルテ、個人情報取り扱いに関する取り決め、お世話をした動物の状況を記録する報告書など、非常に多くの書類が求められるもの。
いざお客様が来てからあわてないためにも、きちんと準備しておきましょう。
また、特定の商品売買をする場合には特定商取引法に基づく記載が必要になります。この分野にくわしくないという場合には、専門家に相談することも必要です。

1-7繁忙期対応

開業した当初は従業員を雇用せず、一人で仕事をするというケースも少なくないもの。しかしその場合に考えておきたいのが繁忙期対策です。
ゴールデンウィークや夏休み、年末年始など旅行に出かける人が多いシーズンにはペットシッターへの依頼が殺到します。一人で仕事をしている場合、すべての依頼を引き受けることができず、せっかくのお客様をお断りしなければならないこともあります。
繁忙期対策もペットシッター開業のためには重要です。

1-8ペットシッター保険への加入

どれだけ注意して仕事をしていても、万が一の事故が起きる可能性があります。そんなときに心強いのがペットシッター保険です。
ペットシッター保険は保証の条件などが異なるため、加入の前にしっかりと補償の内容を確認して、保険の対象にならない業務は行わないなどの対応が必要になります。

02ペットシッターの開業手続き

ペットシッターとして開業する場合には、まず「第一種動物取扱業」という登録が必要です。
第一種動物取扱業は動物に関する仕事を始めるときに必要となる届け出で、ペットシッターの場合には第一種動物取扱業における「保管」の申請を行わなければいけません。また、動物のお世話だけでなく、サービスの内容にトレーニングやしつけなどを取り入れたい場合には「保管」とともに「訓練」の申請を行う必要もあります。
第一種動物取扱業の「保管」または「訓練」の申請を行うためには、申請書の他に、法人の場合には登記事項証明書、役員の氏名や住所を記した書類が必要です。
さらに第一種動物取扱業の場合、「動物取扱責任者」を選ぶ必要があります。「動物取扱責任者」になるためには、同じ職業での実務経験や動物に関する専門知識を学んだこと、動物の飼育などに関する資格を取得していることなどが条件になります。
もしペットシッターに関する実務経験がない場合や、専門学校を卒業したなどの学歴がない場合でも、「ペットシッター士」や「認定ペットシッター」などの資格を取得することで動物取扱責任者になることができます。
この点は開業に際してもっとも重要ですので、あらかじめ時間の余裕をもってしっかり準備しておきましょう。
なお、第一種動物取扱業の登録に関しては、地域や自治体などによって必要な条件が異なる場合があります。もし登録の申請を行う場合には、あらかじめ各都道府県の保健福祉部か、動物愛護センターなどに問い合わせることをおすすめします。
さらに、売り上げが見込める場合の税金対策も考えておくとよいでしょう。特に重要なのが、税務署への開業届の提出。開業届を提出すると、翌年の青色申告が可能になり、節税対策として役立ちます。開業届の提出は後回しになりがちですが、開業を決めた段階から準備をしておいたほうがよいでしょう。

03個人開業・フランチャイズそれぞれのメリット・デメリット

ペットシッターとして開業する場合、最初に選ばなければならないのが、個人で開業するかフランチャイズに加盟するかということ。では、このふたつにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

3-1個人開業

個人で開業する場合、最大のメリットは自由に働けるということ。どのようなコンセプトでどんなサービスを提供するのかなど、すべてを自分ひとりで決めることができるため、自由な働き方が可能。また、必要経費以外のお金がかからず、料金設定も自由に行うことができるため、フランチャイズに加盟するよりも収入がアップする可能性も。
ただし、すべてを自分で決められるということは、その分考えることや手間が増えることにもつながります。
特に個人で開業する場合には、広告や宣伝、事務作業など、ペットのお世話とは関係のない部分に力を注ぐことが求められるため、人によってはストレスを感じる場面が増えることも考えられます。
また、経営に関するノウハウがない状態で開業しなければならないため、これまでペットシッターとしての経験が豊富な人でも、苦労することも多いかもしれません。

3-2フランチャイズ

一方、フランチャイズに加盟すると、経営のノウハウや顧客獲得の方法、宣伝や広告といった手法が学べるのが大きなメリット。困った時に相談に乗ってもらえることも多いため、お店を経営することに慣れていないという人の場合、安心して仕事を進めることができるかもしれません。
また、フランチャイズに加盟することで、個人で開業するときよりもお客様の信頼を得やすいというメリットもあります
ただし、フランチャイズの場合、加盟するときにはある程度の加盟料が必要になります。また、毎月の料金も発生するため、個人で開業するよりも金銭面のデメリットは少なくないといえるでしょう。

04ペットシッター個人開業にかかる費用

ペットシッターは比較的低い予算で始められる仕事です。しかし、それでもある程度のお金は必要なもの。ではペットシッターを個人で開業する場合にはどの程度の資金が必要になるのでしょうか。

4-1「動物取扱業」登録費用

ペットシッターとして開業するためには「第一種動物取扱業」の登録が必要ですが、この登録申請を行うときには申請のための費用が必要になります。
費用は申請登録ひとつ当たり、種別や事務所ごとに15000円、同一の事務所で複数の申請を行う場合には、に種別以降一登録ごとに12000円です。
この金額は自治体によっても異なり、複数の申請を行う場合は割引が適用されることもあります。

4-2Webサイト作成、維持費

個人で開業する場合、まず必要なのはお客様にペットシッターとしての存在を知ってもらうこと。そんなときに便利なのがWebサイトです。SNSや口コミだけでもある程度の宣伝を行うことは可能ですが、自分たちの思いやサービスの内容、他のペットシッターとの違いなどを伝えるためにはやはりWebサイトが便利。
もし自分でWebサイトを作成する技術がない場合、外注という形でWebサイトの製作をお願いする必要があります。その場合、ある程度の費用が必要。さらにWebサイトを安全に維持するためにも維持費が加わります。

4-3広告費

個人で開業するときにもっとも大きな問題となるのが集客。集客をアップさせるためには、Webサイト以外にも広告を行う必要があります。
広告にはチラシやフリーペーパーなど様々な媒体があり、費用もそれによって異なります。

4-4備品、書類、消耗品費

ペットシッターには特別な設備は必要ありませんが、事務用品や書類といった備品は必ず必要になります。名刺や筆記用具、領収書、契約のための書類など、細かいものばかりですが、経営のためにはどれも必要なものばかり。
また、パンフレットなどがあれば分かりやすくサービスの内容を伝えることができます。

4-5ペットシッター保険料

新しく開業した場合、できるだけ予算は節約したいと考えるのは当然のことですが、絶対に欠かせないのがペットシッター保険です。
もしペットシッター保険は、様々なトラブルをカバーしてくれるもの。保険料を節約したために、大きなトラブルに発展、結局は高くついてしまうというケースも少なくありません。
また、ペットのお世話をしているときに自分がケガをしてしまい、仕事を休まなければならないというケースもあるため、保険についてはただ節約するだけでなく、不測の事態に備えておくことが必要です。

4-6ガソリン代、交通費

ペットシッターはお客様の家などに出向いてペットのお世話をすることも多いもの。そのときにはガソリン代や交通費が必要です。
さらに開業してすぐはなかなか仕事が入ってこないもの。その期間を乗り切るための運転資金も準備しておくことが大切です。

05まとめ

ペットシッターとして開業するためには、設備や店舗などは必ずしも必要ではありません。もちろんペットに関する豊富な知識や経験は必要ですが、他の仕事に比べると自分で開業しやすいという傾向があります。自分で仕事を始めてみたい、自分の技術で稼ぎたいという方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
大谷健介 先生
ペットシッター講座監修
1988年生まれ。北海道出身。小さい頃から志していた盲導犬の訓練士を目指し、地方のドッグトレーナーの専門学校へ通う。卒業後は地元の訓練所へ就職し、家庭犬の訓練やドッグスポーツに精を出す。

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