マクロビオティックの陰陽調和の意味と調味料の選び方 | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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知っておきたい、マクロビオティックの陰陽調和の意味と調味料の選び方

美容や健康について意識の高い場合、マクロビオティックに興味を持っている人も多いのではないでしょうか。しかし、マクロビオティックはちょっと敷居の高いものと感じることもあります。特にマクロビオティックの「陰陽調和」といった考え方はなかなか難しいもの。今回はマクロビオティックの陰陽調和の意味や、その考えに基づいた調味料の選び方などをわかりやすく解説します。

知っておきたい、マクロビオティックの陰陽調和の意味と調味料の選び方

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目次

01マクロビの基本ルール

そもそもマクロビオティックといえば、「肉や砂糖を食べない」「玄米や野菜中心の食生活」と考えている人も少なくありません。それは間違いではありませんが、マクロビオティックを理解するには、まずふたつの原則を知っておくことが必要になります。
それが「身土不二」「一物全体」というもの。
といってもそれらは難しいものでもありません。
「身土不二」は簡単に言えば、人間の身体と暮らす土地には分けることができない密接な関係があるというもの。暑い地域で暮らす人、寒い地域で暮らす人には、それぞれに合った生活や食事があります。また、同じ土地でも、暑い季節と寒い季節があるもの。そのため、住んでいる場所の近くで取れた、旬の食べ物を食べることが身体にはもっともいいというのが「身土不二」の原則です。
一方、「一物全体」は同じものを食べる場合には、一部分ではなく、丸ごと食べるのが身体にいいという考え方です。その代表が玄米。玄米は、お米を精白せずに胚芽やぬかなどもそのまま食べるもの。玄米の胚芽やぬかには豊富なビタミンやミネラル、食物繊維が含まれ、人間の身体にとっては非常に役立つ食べ物です。そのほか、野菜の皮は通常は捨ててしまうことも多いものですが、皮や、皮に近い部分には豊富な栄養素が含まれています。これらをまるごと食べるのがマクロビオティックの基本となります。
そして、マクロビオティックのもうひとつの重要な考え方が「陰陽」です。
陰陽は中国の古い思想の中から生まれたもので、食材や調味料の特徴を表しています。たとえば、冷えやすい、血圧が低いといった体質は陰性の体質。食材の場合、身体を冷やす、水分が含まれているといったものが陰性の食材です。
誰でもすぐに分かるように、身体が冷えているときに身体を冷やす食べ物を食べると、身体を害してしまうことがあります。それがマクロビオティックの陰陽の考え方です。
また、いくら暑い季節でも、身体を冷やすものばかりでは、やはり身体を壊してしまいます。季節や体質に合わせて、食材の組み合わせで陰陽のバランスを整えて健康な生活を送るというのが、マクロビオティックが目指しているものです。
さらにマクロビオティックでは、食材だけでなく、調味料や調理法も陰陽に分けることができます。たとえば、「火を使わない」「時間を使わない」といった調理法は陰性の調理法。たとえば、サラダが代表的なもので、サラダはほとんど火を使わず、時間もかけず、身体を冷やす効果があります。
反対に陽性の調理法は「火を多く使用する」「時間をかける」などの特徴があります。たとえば野菜の煮込み料理などがこれにあたります。
また、調味料では暖かい地域で取れる「黒砂糖」や「スパイス」は陰性、寒い地域で作られることの多い「味噌」や「醤油」などが陽性の調味料になります。
マクロビオティックではこれらを組み合わせることで、体質に合ったバランスのより料理で、健康な身体づくりを目指していきます。

02マクロビで使用する調味料選びのポイント

実際にマクロビオティックで使用する調味料を選ぶとき、ポイントとなるのは陰陽の性質だけではありません。
まず大切なのは「添加物や化学調味料を含まないものを使う」ということです。添加物や化学調味料は、身体に負担をかけることがあります。そのため、できるだけ添加物や化学調味料を含まないものを選ぶようにしましょう。
また、無農薬・有機栽培された素材を使い、昔ながらの製法で作られたシンプルなものを選ぶというのも大切なポイントです。皮や葉など、通常は捨ててしまう部分でも、マクロビオティック食では大切な食材になります。そのため、農薬については人一倍敏感でいる必要があります。また、昔ながらの製法で作られたものは、ミネラルなども非常に豊富。味の面でも、深いコクなどが生まれます。
マクロビオティックでは、それぞれの食材や調味料などの陰陽の性質を一覧にした陰陽表というものがあり、それを使うと食材や調味料の性質がすぐに分かります。食材や調理法と組み合わせて、使用する前に陰陽のバランスを確認するときに便利です。

03マクロビにおすすめの調味料

料理の要となるのは、塩やしょうゆ、みそなどの塩分です。塩には様々な種類がありますが、おすすめは海水から作られた自然塩。自然塩はミネラルも豊富なため、味もまろやか。素材の味を引き立ててくれます。
塩には自然塩の他、岩塩や精製塩などがありますが、岩塩のほとんどは海外から輸入されたもの。そのため、マクロビオティックの「身土不二」の考え方に反するだけでなく、日本人の身体には合わないということも考えられます。
精製塩は人工的に精製された塩なので、ミネラルなどが失われているため、やはり料理には自然塩がいいでしょう。
しょうゆを使用する場合には、天然の素材を使った、熟成されたものを使用しましょう。しょうゆは大豆を主原料とした調味料ですが、遺伝子組み換えの大豆や、脱脂大豆などが使われていることもあります。また、味や色などをよくするため、カラメル色素、アミノ酸などの添加物が加えられていることもあります。しょうゆを選ぶときは、丸大豆や天然塩などがきちんと使用されていることを確認するとよいでしょう。
みそは全国各地で「麦みそ」「米みそ」「豆みそ」など様々な違いがありますが、どの種類を使用するにしても、食品添加物が使われていない、昔ながらの製法のものを選びましょう。近くにちょうどいいみそがないという場合には、みそを手作りするのも安心できるためおすすめです。
料理に甘味が必要なときには、てんさい糖や黒砂糖、メープルシロップなど天然の甘味料がおすすめです。マクロビオティックでは、精製された白砂糖はできるだけ避けるように求められています。というのも、白砂糖は非常に強い陰性の性質を持った「極陰」に分類されているだけでなく、体内に入ると血糖値の急激な上昇を促すため、太りやすい体質になり、糖尿病のリスクも高まります。そのため、自然の甘味を使用することを心がけましょう。
そのほかにも油を使用するときは未精製のものを選ぶ、酢、みりん、しょうがなどを使用するといった工夫をすると、美味しいマクロビオティック食が作れるはずです。

04マクロビに不向きな調味料

マクロビオティックでは、使用を控えたほうがいい調味料もあります。精製された上白糖、精製塩、人口甘味料はもちろんですが、わさび・唐辛子などの香辛料もできるだけ避けたほうがいいでしょう。マクロビオティック食を続けているとしたが繊細になり、細かい味わいを感じられるようになりますが、これらの香辛料は刺激が強くなりすぎるため、あまりおすすめできません。

05まとめ

調味料の品質にもこだわるマクロビオティックは体質改善なども期待できるライフスタイル。良質の調味料は、少し使うだけでも料理の味をアップさせてくれます。もし興味が出てきたという方は、この機会に本格的に勉強してみてはいかがでしょうか。
 

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
アトリエクレマ川名美穂 先生
1967年生まれ、静岡市出身。
年齢と共に体型の変化に悩み、まず食事から整えようとマクロビオティック×オーガニックを学ぶ。
運動だけで整えるより、食事のとり方、食べる物の質を見直すことで自身の味覚や体型も整えられることに気付き、この素晴らしい日本の食習慣をたくさんの方に知っていただきたく活動を始める。
アトリエクレマ川名美穂

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