知識は身に付く?リンパケアの独学について
美についての意識が高い女性の中には、リンパケアについて興味があるという方も多いのではないでしょうか。リンパケアを学びたいけれど、なかなか時間が取れないという場合、まず頭に浮かぶのが独学です。では、独学でリンパケアを習得することはできるのでしょうか。今回はリンパケアを独学で学ぶ方法や、メリットとデメリットなどについてご紹介します。
- 目次
01独学でリンパケアを習得できる?
1-1独学はできるがデメリットは多い
結論から言えば、リンパケアを独学で習得することは可能です。ただし、独学での習得には難しい点があります。
リンパケアは的確にリンパを刺激する施術。そのため、誤った知識でリンパケアを行った場合、まったくリンパが刺激されていないということも少なくありません。
その場合、どれだけ施術してもリンパが流れず、老廃物や水分が残ったままという結果に。そこで力を入れて押してしまうことで、肌や筋肉を傷めるなど、身体にとってマイナスの結果になってしまうこともあります。
もちろん、書籍やネットの情報を参考に、どこにリンパが流れているのか、どんな刺激を行うことでリンパの流れにつながるのかなどの理論や知識を身につけることは可能です。
しかし、知識と実践では大きな違いがあるもの。さらに人間の身体は一人一人異なっているため、知識がそのままでは通用しないというケースも多いもの。
独学では理論を身につけることはできても、実際のリンパケアができるようになるのはなかなか難しいかもしれません。
1-2施術だけではなく人体についての知識も必要
リンパケアに必要なのはリンパに関する知識。そう思い込んでいる方も多いかもしれません。しかし、実際のリンパケアでは、リンパに関する知識だけでなく、筋肉や関節、骨などといった身体全体の知識が必要になります。
独学でリンパケアを身につけた人の場合、ふくらはぎのむくみを解消したいと思ったときに、ふくらはぎだけを施術することがありますが、実際には不調のある場所だけに施術を行っていても、その不調を解消することはできません。
人間の身体は、様々な部分が関係しあっているもの。そのため、効果的なリンパケアを行いたいという場合には、人間の身体の基礎的な知識を身につける必要があります。
02リンパケアを独学するメリット・デメリット
2-1独学のメリット
リンパケアを独学で習得する最大のメリットは、ほとんど費用が掛からないということ。
リンパケアを身につけるときには、スクールに通ったり、通信講座を受講したりといった方法が一般的ですが、その場合にはどうしても学費が必要になります。
スクールや通信講座によっても学費は異なりますが、どうしてもある程度のお金が必要です。しかし、独学の場合には図書館で本を借りたり、ネットで情報を探したりという方法を選べば、ほとんどお金は必要ありません。
特に最近では、動画なども充実しているため、時間をかければかなりの情報を無料で入手することができます。
また、自分のペースで勉強できることも独学のメリットのひとつ。
スクールに通った場合には授業時間だけでなく、移動のための時間も必要。特に住んでいる場所の近くにスクールがないという場合には、通学だけでもかなりの時間が必要になります。現在別の仕事をしていたり、育児や介護などで時間が取れなかったりという場合には、独学は非常に便利な方法。
また、通信講座などの場合には通学時間は必要ありませんが、ある程度の時間で課題を提出しなければならないなどの制約があります。そのため、忙しい人の場合にはどうしても時間が不足しがち。
もし勉強したいけれど時間が取れない、忙しいという人の場合には独学はメリットが多いということができます。
さらに独学のメリットとして、自分に向いてないと思ったときにすぐに辞めることができるというものがあります。
どのような趣味や資格の勉強でも、始めてみたけれどどうしても自分には向いていなかったと思うことがあるもの。
もし多くの学費を払ってしまった場合、せっかくお金を掛けたのだからと無理にでも勉強を続けようと思うこともありますが、自分に向いていない分野の勉強は苦痛になってしまいます。
それを避けるためにも、まず独学である程度の知識を学び、向いていると思ったら本格的な勉強を開始するというのも良い方法です。
2-2独学のデメリット
独学には様々なメリットもありますが、同時にデメリットも存在します。
独学でリンパケアを学んでいる人のお悩みとして多いのが、「分からないことがあっても質問ができない」ということ。
独学でも勉強を進めるに従って、いろいろな質問や、「これで正しいのだろうか」といった疑問が生まれてくるものですが、教えてくれる人がいない独学の場合には、すべて自分で解決する必要があります。特に実技が重要になるリンパケアでは、疑問や質問を解決するのはなかなか難しいもの。
結果的に、疑問や質問を解決できないまま時間だけが経過してしまうということにもなりかねません。
そもそも独学の場合、何を学んでよいのか分からないという状態からスタートして、自分でカリキュラムや学習計画を立てなければいけないため、どうしても時間がかかってしまいがち。特に時間がない場合には、ひとつのことを身につけるだけでも多くの時間がかかってしまい、結局途中で挫折してしまったというケースも多いもの。もし効率的に、短時間で知識や技術を身につけたいという場合には独学は避けたほうがよいかもしれません。
さらに独学で注意しなければならないのが、間違った知識を覚えてしまうということ。
特にネットの場合、間違った情報が流れていることも多いため、それを正しいと思い込んでしまうことも珍しくありません。
専門の出版社の専門家によって編集された書籍の場合、情報が間違っていることは少なくなりますが、それが古い知識であるという可能性もあります。
リンパケアの世界では次々に新しい理論や施術が生まれているもの。書籍の知識をしっかり身につけたとしても、それが時代遅れだったということも考えられます。
さらに独学のデメリットには、資格取得につながらず、就職などに活かせないという点があげられます。
もし独学で正しい知識と技術を身につけていても、それを証明するのはなかなか難しいもの。逆に資格を取得していれば、知識と技術の証明になるため、サロンなどに就職することで次のステップアップにつなげることができます。
03独学以外のリンパケアの勉強方法
3-1民間スクール
リンパケアを学ぶとき、まず思いつくのが専門学校や民間のスクールに通うという方法です。
専門学校や民間のスクールの場合、しっかりしたカリキュラムが確立されているため、最初は難しいと感じる専門的な知識や理論も、正しく身につけることができます。特に、実技に関して実際に人の身体を通じて施術を身につけることができるのは大きなメリット。
また、卒業後の就職や進路についても相談に乗ってもらえるというメリットもあります。
ただし、専門学校や民間スクールの場合、ある程度のまとまった時間と費用が必要。特に専門学校の場合には一年か二年が必要で、しかも平日の昼間などに授業が行われるため、仕事や家事が忙しいという人にはなかなか難しいということができるでしょう。
3-2通信教育
一方、通信教育はスクールに比べると授業料をかなり低く抑えることができます。また、時間に関しても自分の都合のよい時間で習得を進めることができるため、忙しい人にとって最適の環境。忙しいけれどリンパケアを正しく学びたいという人にはおすすめです。
ただし、自由に時間が使えるため、忙しい場合にはどうしてもさぼりがちになってしまうというデメリットも。
また、実際の人に施術を行うことができないため、どうしても実技の習得は難しくなります。
3-3未経験でサロンに就職して研修を受ける
未経験で時間もないけれどリンパケアを身につけたいという方には、サロンに就職して研修を受けるという方法もおすすめです。
サロンの中には、未経験でもOKという場所は少なくないもの。その場合には、就職してから研修を受けることで技術と知識を身につけることができます。
この方法のメリットは、働きながら技術を学べるという点。もし費用の面や時間の面で迷っているという方にとっては最適です。
ただし、サロンによって学べることが限られていたり、そのお店のカラーがはっきりとあらわれてしまったりというデメリットもあります。
04リンパケアの勉強内容
もしセルフケアやホームケアだけを行いたいという場合には、独学でも十分。ただし、その場合でもしっかりとした基礎的な知識は必要です。
逆に店舗に就職したり、サロンを開業したいという場合には、必要な知識は多くなります。
特に開業を目指す場合には、マーケティングやマネージメントといった内容の知識も必要。
また、医療系や美容系、ペットへの施術といった専門性の高いリンパケアセラピストを目指す場合には、単なるリンパケアだけでなく、職業に合った高度な知識を身につけることが求められます。