資格は?場所は?ピラティスで開業するには
心身をリフレッシュするだけでなく、理想的なボディラインを手に入れることができるピラティス。ただし、専門のスタジオはまだまだ少ないのが現状です。そこで、自分でピラティスのスタジオや教室を開業したいと考える方も増加中。では、ピラティスで開業するためには具体的にどんなことをすればよいのでしょうか。今回はピラティスで開業するための方法をご紹介します。
- 目次
01ピラティスで開業するには?
1-1ピラティスに特別な資格は必要ない
ピラティスを仕事にしたいと思ったとき、まず気になるのが資格が必要かどうかということです。
実はピラティスで開業するためには、特別な資格は必要ありません。そのため、開業を思い立ったら誰でもすぐに始めることができます。
といっても、ピラティスは奥が深く、人に教えるためには特別な知識や技術、経験が必要になります。
また、お客様にとって、インストラクターが資格を持っているかどうかというのはその教室が信頼できるかどうかを見極めるための重要なポイントになります。
そのため、お客様に信頼感と安心感を持っていただくためにも、可能な限り資格を取得しておいたほうがよいでしょう。
ピラティスに関する資格には、JAPICAピラティス指導者資格、BASIピラティス、マットピラティストレーナー資格、マシーンピラティストレーナー資格などがあります。
自分がどのようなことを教えたいのかといった目的別に取得する資格を選択するとよいでしょう。
1-2開業届が必須
ピラティスで開業するためには資格は必要ありませんが、事業を始めるときには開業届を提出する必要があります。
開業届は、税務署に開業を知らせるための書類で、開業から一か月以内に提出する必要があります。
開業届を行うと、確定申告の際に様々なメリットがある青色申告ができるようになります。そのため、もし開業を行う場合には忘れずに提出するようにしましょう。
なお、開業届を提出する際には「屋号」が必要になります。屋号とは、お店やスタジオの名前。
新しく事業を始めるときには非常に重要になるため、あらかじめ考えておきましょう。
1-3ピラティスをするために必要なもの
ピラティスで開業するためには開業届以外にも様々なものが必要となってきます。
1-4レッスン場の確保
ピラティスのスタジオを開業するとき、何よりも重要なのがレッスン場の確保です。
どのようなレッスンを行うかによっても変わってきますが、狭いスペースでは集中してレッスンを行うことも難しくなります。
また、グループレッスンを行う場合には、ある程度の人数が入ってもきちんと動ける場所を確保しておく必要があります。
特にピラティスでは身体の正しい動きが重要。そのため、レッスン場には鏡も必要です。
プライベートレッスン専門にする場合、グループレッスンほどのスペースは必要がないと考えるかもしれませんが、プライベートレッスンの場合、どうしても生徒の数が限られてしまいます。
さらにピラティススタジオの場合、雰囲気も大切。インテリアなどにも注意しなければいけません。
そのほか、更衣室やロッカーといった設備も必要になります。
1-5ヨガマット
ピラティスにはマットピラティスとマシンピラティスのふたつの種類がありますが、マシンピラティスの場合には専門的な大きな用具や設備が必要になります。
これらは非常に高価なため、かなりの資金が必要になります。
そのため、もし自分でゼロから開業しようという場合、マシンピラティスよりもマットピラティスが現実的な選択ということになるでしょう。
そのときに必要となるのがヨガマット。マットピラティスの場合、ヨガマットは必須のアイテムです。もちろん、生徒が自分のマットを持参するというケースもありますが、すべての人がマットを持っているとは限りません。
また、自分のマットを持っていてもかさばるから持ち運びしたくないという人も多いので、スタジオに備え付けるためのマットは余裕をもって準備しておきましょう。
1-6レッスン内容に合わせた器具類
マットピラティスはマットさえあればエクササイズが可能ですが、それだけではレッスンのメニューが単調になってしまうもの。
また、レッスンを続けていくうちに、生徒からも様々な要望が出てくるはず。
それに備えて、バランスボールやチューブ、ストレッチポールといった器具類も整えておきましょう。
02自宅開業のメリット
2-1家賃や交通費がかからない
自宅で開業するもっとも大きなメリットは、資金を節約することができるということです。
もし他にスタジオを借りようとした場合、敷金や礼金、保証金などが必要になることもあり、さらにピラティススタジオとして使えるように、改装を行わなければいけません。それだけでも、かなりの金額になってしまいますが、さらにその後は、スタジオを維持するための運転資金も必要になります。
また、自宅とは別の場所で開業した場合には、そこまでの交通費も必要になります。交通費といえば、金額的には大したことがないようにも思えますが、たとえ少額でも積み重なっていくと馬鹿にならない額になるもの。
しかし、もし自宅で開業した場合には、家賃や交通費が不要。浮いたお金を設備費用や運転資金などに回すことができます。
もちろん自宅開業を行う場合には、レッスンに必要なスペースが取れるかどうか、家族とのスペース分けがうまくできるかといった問題はありますが、他にスタジオを借りた場合に比べると、資金の大きな節約になることは間違いありません。
2-2時間に融通がきく
自宅でピラティススタジオを開業するメリットのひとつに、時間の融通が利くということがあります。
たとえば子育て中の方や主婦の方の場合、家族の世話をする時間は必ず必要。
また、自宅での開業の交換条件として、家族に迷惑を掛けないことを約束するという方も少なくありません。
さらに実際にピラティススタジオを開業すると、やらなければならないことで時間が足りない状態になってしまうもの。
そんなとき、自宅での開業であれば可能な限り時間を節約することができます。
03成功させるための事前準備
3-1集客、営業
ピラティスで開業する場合、なによりも重要なのが集客です。そのときに大切になるのが口コミ。最初はどうしても少人数からのスタートになりますが、しっかりと自分のレッスンの長所をアピールしてよい口コミを広げていきましょう。
3-2ターゲット層や内装の設定
また、集客についてはどのような層をターゲットとするかが重要です。性別や年齢、ライフスタイルなど具体的な条件を上げて、ターゲットを決定しましょう。そのときには、内装などもターゲットに合ったものを選ぶ必要があります。
3-3リピーターを得るための工夫
事業を始めるとき、重要なのがリピーターとなってくれるお客様です。リピーターを獲得するためには、レッスンの内容だけでなくスタジオの雰囲気も大切になります。また、興味を持ったお客様を逃がさないように、問い合わせ先をはっきりさせたり、HPを充実させたりといった工夫も必要です。