目的に合わせた選択を!ピラティスの種類について
海外セレブやアスリートも実践しているピラティスは、女性にも人気のエクササイズです。しかし、実はピラティスには様々な種類があります。今回はピラティスの種類や、それぞれの特徴についてご紹介します。
- 目次
- 1. ピラティスの種類
- 1-1. ピラティスは大きく分けて2種類ある
- 1-2. 妊婦さんを対象としたマタ二ティピラティスなど特化したものもある
- 2. マットピラティスとは?
- 2-1. ベッドの上でも出来るように編み出されたエクササイズ
- 2-2. マットのみで始められるピラティス
- 2-3. 自宅でも気軽におこなうことができる
- 3. マシンピラティスとは?
- 3-1. 別の名をイクイップメントピラティスという
- 3-2. 体の負荷を減らすため、初心者やリハビリにも使われる
- 3-3. 負荷を自由に変更できるため筋肉強化にもなる
- 4. ピラティスの選び方
- 4-1. 大人数で始めたい、自宅でもしたい、手軽にしたいひとはマット
- 4-2. 体を動かすのは久しぶり、筋力が弱い、負荷をかけたいひとはマシン
- 5. まとめ
01ピラティスの種類
1-1ピラティスは大きく分けて2種類ある
ピラティスは、大きく二つの種類に分けられます。
ひとつが「マットピラティス」と呼ばれるもので、文字通り、マットの上で行われるピラティスです。
マットピラティスは、もともとはベッドの上だけで行えるように考えられたエクササイズで、複雑な道具や大型の器具を使用することはありません。そのため、ジムやレッスンスタジオなどだけでなく、自宅でも簡単に行うことができます。
ピラティスのもうひとつの種類が「マシンピラティス」と呼ばれるものです。
マシンピラティスは別名を「イクイットメントピラティス」とも呼ばれ、専用の器具や道具を使用することが特徴です。
マシンピラティスの場合、器具や道具は大型のものからシンプルなものまで様々ですが、専用のスタジオやスクールなど行われることがほとんどです。
1-2妊婦さんを対象としたマタ二ティピラティスなど特化したものもある
マットピラティスもマシンピラティスも、根本的な考え方は、身体の歪みや不調を整え、普段はなかなか使われることのない筋肉をストレッチしたり伸ばしたりするという点では変わりません。
また、ピラティスには、対象や目的に特化したものもあります。
たとえば「マタニティピラティス」「妊婦ピラティス」は産前産後の女性のみを対象としたもの。
出産の前には、心身の調子を整え、出産に必要な体力を養うこと、産後には疲れた身体の回復を促したり、出産によって歪んだりゆるんだりした骨盤を正しい位置に戻すことが目的になります。
他にも筋肉やバランス感覚が衰えがちな高齢者を対象にした「シニアピラティス」、女性のボディラインを整えるための「ボディメイキングピラティス」など、様々な種類があるため、ピラティスを習いたいというときには、自分の目的に合った教室やレッスンを選ぶことが重要になります。
02マットピラティスとは?
2-1ベッドの上でも出来るように編み出されたエクササイズ
すでにご紹介したように、ピラティスはもともとリハビリのための技術として考案されたものですが、実はピラティスが生まれたのは第一次世界大戦中の捕虜収容の施設。当時、施設に収容されていた傷ついた兵士の身体を癒し、回復することを目的に、従軍看護士であったドイツ人のジョセフ・ピラティスが考案しました。
といっても、捕虜収容施設にはリハビリのために必要な道具をそろえることは簡単ではありません。そんなとき、ジョセフ・ピラティスが着目したのがベッドのマット。スプリングの入ったベッドを使って兵士のリハビリに効果的な運動ができないかと考えだされたものが、ベッドピラティスのルーツなのです。
2-2マットのみで始められるピラティス
マットピラティスでは、マットの上でのストレッチなどを通して、体幹を中心とした全身をくまなく鍛えるエクササイズが行われます。
体幹の筋肉は腹筋や背筋はもちろん、普段はなかなか鍛えにくい身体の奥深くにあるインナーマッスルを鍛えることが重要。インナーマッスルを鍛えることで、身体のゆがみを矯正してきちんとした姿勢をキープするだけでなく、全身の代謝をアップして太りにくく痩せやすい身体を作ることに役立ちます。
2-3自宅でも気軽におこなうことができる
マットピラティスは、マットがあれば行えるため、自宅でも気軽にエクササイズを実践することができます。自宅でのエクササイズはいつでもできるだけでなく、グループエクササイズでは他の人の目が気になるという方にも最適です。
また、ピラティスは身体に対する集中が途切れないように常に身体を動かし続けるプログラムが用いられることもありますが、その場合、集中した状態が持続することから、肉体を鍛えるだけでなく、精神的な解放感を味わうことができるとも言われています。
そのいった面でも、集中しやすくリラックスできる自宅でのピラティスは最適だと言えるでしょう。
03マシンピラティスとは?
3-1別の名をイクイップメントピラティスという
マシンピラティスは、別名「イクイップメントピラティス」と呼ばれます。「イクイップメント」とは、日本語では「設備」「機械」「器具」といった意味を表します。つまり、イクイップメントピラティスとは、設備や機械、器具を使用したピラティスということ。このマシンピラティスでは、専用の機械が使用されます。
マシンピラティスに使われるのは、「リフォーマー」「キャデラック」「バレル」と呼ばれる専用の器具で、これらの器具を単体で使用するだけでなく、組み合わせることで600種類以上のエクササイズを行うことができます。
器具には小型のものもありますが、大型のものも多いため、自宅で行うよりも、ジムやスクールでエクササイズを行うのが中心となります。
また、専門性の高い機械なので、インストラクターなどに適切な指導を受けることが必要です。
3-2体の負荷を減らすため、初心者やリハビリにも使われる
専用の機械を使用すると聞くと、難しそうだと考える方も多いかもしれません。
実は専用の機械を使用することは、身体の負荷を減らすことにつながります。というのも、バーベルやダンベルといった自由に動かすことのできる器具の場合、あらゆる方向に負荷がかかる可能性があり、少しでもフォームを間違えると大けがをしてしまうことにもつながります。
しかし、専用の機械であれば、負荷がかかるのは常に一定の方向。そのため、もともとの筋力が乏しい人や初心者であっても正しいフォームでエクササイズを行うことができます。
これは初心者や、身体のトラブルに対するリハビリとしても最適です。
3-3負荷を自由に変更できるため筋肉強化にもなる
また、専用の機械では負荷を自由に変更することも可能。そのため、筋力をアップしたい場合には非常に有効。特に筋肉は、いきなり強い負荷をかけると故障の原因となるもの。そのため、正しい身体の使い方を学びながら筋肉を鍛えたいという人にも最適です。
04ピラティスの選び方
4-1大人数で始めたい、自宅でもしたい、手軽にしたいひとはマット
マットピラティスを教室などで行う場合、グループレッスンが一般的。もし大人数で始めたいという方は、マットピラティスを選ぶとよいでしょう。また、自宅でもピラティスのエクササイズをしたいという方にも、マシンピラティスは向いています。
4-2体を動かすのは久しぶり、筋力が弱い、負荷をかけたいひとはマシン
一方、マシンピラティスは筋力トレーニングとしても有効です。また、リハビリとしての効果も高いため、身体を動かす習慣がない人や、もともと筋力が弱いという方は、マシンピラティスがおすすめです。