こんなにあった!ベランダ菜園で育てられる果物 | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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こんなにあった!ベランダ菜園で育てられる果物

ベランダで果物を育てるのは無理だと思っていませんか? 実はプランターを使ったベランダ菜園でも育てられる果物は少なくありません。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、お店で購入するのにも負けない美味しい果物を収穫することも可能です。今回はベランダ菜園で育てられる果物についてご紹介します。

こんなにあった!ベランダ菜園で育てられる果物

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目次

01鉢やプランターで育てられる果物

確かに果物の中には素人では育てるのが難しいものも少なくありません。しかし、種類を選べば、初心者でも簡単に鉢やプランターで果物を育てることができます。

1-1いちご

いちごは標準サイズのプランターや鉢でも育てることができます。植え付けの時期は十月から十一月。苗を植えたら敷き藁などをして保温しておくとよいでしょう。
また、実を楽しみたい人は肥料が重要になります。植え付けて一か月を目安に緩効性の肥料を与えて、収穫が終わるまで続けます。また、冬場に咲いた花をそのままにしておくと実の数が少なくなるため、春に多くの収穫をしたいという場合には、冬場の花はこまめに取り除くとよいでしょう。
なお、水や肥料を与えすぎると生育が遅くなります。特に冬場は外葉が枯れることもありますが、あわてて水を与えないように。中心が生きていれば再び春になると成長していきます。
また、イチゴは病害虫がつきやすい植物です。ハダニが発生した場合には葉に水を与えて駆除を行いましょう。もし被害がひどくなった葉は取り除いたほうがよいかもしれません。

1-2ブルーベリー

ブルーベリーは狭い場所でも育てられる果物です。ブルーベリーは日光を好む植物なので、日当たりのよい場所で育てるのがおすすめ。
植え付ける時期も三月から四月、十月の暖かい日を選びましょう。
ブルーベリーは植物の中では珍しく酸性の土を好む性質を持っています。自分で土を作るときには土の状態に気を付ける必要があります。もし自分では上手に土を作れないという場合には、市販されているブルーベリー専用の土を使うのも便利です。
ブルーベリーは基本的に丈夫な植物ですが、アブラムシなどがつくとすぐに傷んでしまいます。アブラムシを見つけたら、すぐに駆除を行いましょう。
なお、元気な実を収穫するためには剪定も重要です。一月から二月にかけては細い枝がたくさん出て来るので、それらの枝は取り除きましょう。

1-3ラズベリー

ラズベリーは虫がつきにくいため、虫が苦手な人におすすめです。また、水はけに注意すればそれほど土の性質にこだわる必要がないのも魅力的。
ラズベリーの場合にはある程度実が熟した後は、カラスなどの鳥に狙われてしまうことがあります。それを防ぐためには鉢の周囲に防鳥ネットなどを張っておきましょう。
ラズベリーは水やりや肥料などもそれほど神経質になる必要がなく、一年に二度の収穫ができる品種もあるため、ベランダ菜園の初心者にも向いたフルーツです

1-4キウイフルーツ

キウイフルーツは寒さや暑さなどの気候の変化に強いため、ベランダでも育てやすいフルーツです。
ただし、風は苦手なので、できるだけ風を避けられる場所にプランターを置くのがおすすめ。また、夏場に水が切れると実が収穫できなくなることがあります。もし土が乾いているようなら午前中の涼しい時間にたっぷり水を与えましょう。
キウイフルーツの植え付けは三月ごろ、土は培養土を使用します。キウイフルーツは大きく成長するため、なるべく大きめの鉢かプランターを使用するとよいでしょう。
キウイフルーツは植え付けてから二年程度はまっすぐに成長させ、その後は支柱につるを巻き付けていきます。上手く育てれば、八個から十個程度の果実を収穫することができます。
キウイフルーツは雄株と雌株がある植物。そのため、実をつけるためには両方が必要になります。ただし一つの株でも実をつける品種もあるため、苗選びのときには注意が必要です。

1-5いちじく

いちじくは庭で育てる果樹の定番ですが、ベランダのプランターでも栽培することができます。いちじくは生命力が強く、剪定しても果実をつけてくれる植物。そのため、スペースの狭いベランダでも安心して栽培することができます。
また、イチジクは品種によって比較的長く収穫できるという特徴もあります。そのため、なんでもいいからフルーツを育てたいという方にはおすすめ。
イチジクの植え付けは三月。日当たりのよい場所がよいでしょう。ただし真夏の直射日光は苦手なので、動かしやすい場所を選ぶとよいでしょう。また、いちじくはしっかりと水やりをすることが必要です。特にプランターや鉢の場合には土の量が不足して水が足らなくなることもあるため、しっかりと水を与えましょう。
なお、美味しい果実を収穫するためには、間引きを行うことが必要ですが、一年目のイチジクは気を大きくするため、すべての果実を間引きすることが必要になります。

1-6レモン

レモンはさわやかな香りが人気の果物。このレモンも家庭で育てることができます。
というのも、レモンの木は生命力が強く丈夫で、果物の世話に慣れていない初心者でも比較的簡単に育てることができます。
レモンを育てるときのポイントは日当たり。レモンは日当たりを好む植物なので、できるだけ日当たりのよい場所に鉢やプランターを置きましょう。
水やりは土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるほどしっかり水を与えます。水が不足すると葉が落ちてしまうため、水やりには注意しましょう。
また、レモンは青虫がつきやすい植物。青虫がつくとすべての葉を食べられてしまうため、卵を見つけたらすぐに取り除き、殺虫剤などで駆除を行いましょう。また、風によって葉が傷つくと、そこから病気になってしまうこともあります。こまめに葉の様子をチェックするとよいでしょう。
なお、剪定を行って枝の間の風通しを良くしておくことも病害虫の予防に効果があります。

1-7オリーブ

オリーブは乾燥に強いため、水が足りなくても成長してくれる植物。キウイフルーツと同じように雄株と雌株が必要ですが、品種によっては一株でも実をつけることができます。また、オリーブにはオイル用、ピクルス用など様々な品種があるため、苗を購入するときにはそれがどのような品種なのか、しっかりと確認しておくとよいでしょう。
オリーブが実をつけるためには大きな樹木に成長することが必要なので、鉢は大きめのものを使用します。
オリーブの植え付けは真冬以外ならいつでもOK。水はけと通気性を確保するため、鉢底石は多めに使用するのがよいでしょう。
オリーブは日当たりと風通しを好みますが、根が浅い植物なので風に弱いという弱点があります。そのため、支柱などで支えて揚げることが必要です。
また、オリーブは水やりも重要。花の季節や花芽の季節に水が切れると収穫にも影響するため、しっかりと水を与えましょう。

02鉢やプランターで果物を育てるメリット

果物を育てるときには鉢やプランターよりも畑がよいと考えている人は多いもの。しかし、鉢やプランターの場合、畑にはないメリットがあります。
まずひとつはスペース。鉢やプランターの場合、限られたスペースでも栽培が可能なので、都会のマンションでも空いたスペースをフルに活用することができます。
さらにプランターは毎日、栽培する果物の様子をきめ細かくチェックすることが可能。一株からでも育てられるため、管理がしやすく、美味しい果物を楽しむことができます。
また、畑の場合には実をつけるためには受粉を行う必要がありますが、実際にはこれも重労働。しかしプランターの場合には簡単に受粉作業を行うことができます。

03果物のプランター栽培の始め方

果物が好きという方の中には、今すぐにでもプランターで果物の栽培を始めたいと思っている方も多いかもしれません。では、果物のプランター栽培にはどんなものが必要なのでしょうか。

3-1準備するもの

果物のプランター栽培を行うときに必要となるのが苗。果物は種から育てることもできますが、発芽したばかりの植物を育てるのは非常に難しいもの。しかし、ある程度まで成長している苗を使えば、初心者にとっては簡単です。
また、果物の栽培に欠かせないのが鉢やプランターです。果物の栽培を行うときにはある程度の大きさがある鉢やプランターを用意するとよいでしょう。というのも、果物は成長すると高さのある木になる種類が多いもの。そのときに浅い鉢やプランターを使っていると、根が十分に張ることができず、生育が悪くなってしまいます。
小さなプランターでは根が詰まりやすいという欠点もあります。
その他に用意するものは、果物以外の野菜などを育てるときの鉢底ネットや鉢底石、スコップやじょうろなど。
これらは特別なものである必要はありませんが、ちょっと気を使いたいのが肥料です。
果物は種類にもよりますが、多くの肥料を必要とするもの。あらかじめ土に混ぜ込んでおく元肥はもちろん、定期的に追肥を与えることが必要になります。追肥も果物の種類によって異なるため、それぞれの果物にあったものを用意しておきましょう。
また、道具の中でもちょっと気を使いたいのがハサミです。果物を育てていると枝を剪定する機会が増えるので、切れ味がよく、太い枝でも切断できるハサミを揃えておくと便利です。

3-2始め方(植えつけ)

果物の苗を植えるときは、まず植え付けに適した季節かどうかに注意しましょう。果物の中には、植え付けの季節を守らないときちんと成長しないものも少なくありません。また、住んでいる地域やその年の気温などによって生育の状況が左右されることもあるため、分からないときは園芸店のスタッフに問い合わせてみるのもよいでしょう。
実際に土に苗を植えるときには、配置に注意することも重要なポイントです。あまり深く植えてしまうと苗が根を伸ばすことができませんが、浅く根を張る品種の場合、場所によっては苗が転倒してしまうこともあります。
まずは自分がどのような果物を育てようとしているのか、特徴などをしっかりと確認しておきましょう。
苗を植えたあとはしっかりと水をやることが必要。水がどれほど必要なのかも果物の品種によって異なりますが、夏場の場合には一日に複数回水を上げる必要がある果物もあります。

04果物のプランター栽培の育て方

プランター栽培の基本は果物も野菜も同じです。ただし果物を育てるときにはいくつかのポイントがあります。

4-1育て方

果物をプランターで栽培するときには、まずベランダの環境をチェックしましょう。チェックする項目は日当たりと風通し。
日当たりは季節や時間帯によって大きく変わることがあります。そのため、どの時間帯にはどの場所が日当たりがよいのか、どこが日陰になるのかをあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
特にマンションの高層階の場合、思ったよりも風が強く吹いていることがあります。風が強い環境は、果物の枝を傷め、土を乾燥させてしまうもの。そのため、あまり風の強い場所は避けたほうがよいでしょう。もし土が乾燥しやすいという場合には水やりの回数を増やすことが必要になりますが、果物の性質によってはあまり水を好まない場合もあります。
もし乾燥した環境を好む果物に水を上げすぎると根が腐ってしまう原因になるため注意しましょう。
また、果物を育てるときに注意したいのが病害虫。果樹には病害虫がつきやすいため、予防のための殺虫剤などの使用が必要になります。
もし殺虫剤を使いたくないという場合には、お酢やとうがらしなど、食物に由来する防虫剤を選ぶとよいでしょう。

4-2剪定について

果物を育てるときに欠かせないのが剪定です。剪定は木が大きくなりすぎないように枝が成長するのを押さえる、枯れた枝を取り除くことで病気や害虫が広がるのを防ぐ、枝の若返りを促進して収穫量をアップさせるなど、様々な理由があります。
せっかく成長した木を切るのはかわいそうだからと、剪定を行わないという方もいらっしゃいますが、剪定を行わないと果樹は無駄なエネルギーを使い、疲労しやすくなるので、剪定は積極的に行いましょう。
剪定を行うときに注意したいのは剪定の時期。剪定の時期は育てている果樹の品種によっても異なりますが、真夏や真冬など果樹が弱っている時期に行うと、逆に果樹の勢いがなくなってしまうことがあります。
また、季節によって切り取るべき枝の場所も異なります。
果樹の場合には芽や花、果実などを摘み取る摘心や摘花、摘果を行う必要があります。
これらも剪定と同じように、木の栄養を整えて新しい成長を促すためには必ず必要な作業です。
木を健康に保ち、美味しい果物を収穫するためにはしっかりと行いましょう。

4-3植え替え

果樹は基本的には一度植えてしまえばそのまま育てられる手のかからない植物ですが、果樹の中には植え替えが必要なものもあります。
たとえば、最初に植えた鉢が小さかった場合や、予想よりも果樹が大きくなってしまった場合、植え替えを行うことが必要です。また、種から育てるという場合にも、ポットなどである程度の大きさにした後は植え替えを行わなければいけません。
植え替えを行うときには、根を優しく扱うこと。もし根を傷つけてしまうと、成長が阻害されてしまいます。
また、種類によっては根をほぐすだけでもストレスになってしまうこともあるため、果物の特徴によって植え替えの方法を変えることも大切です。

05ベランダで果物を育てる時の注意点

初心者でもポイントを押さえていれば簡単にベランダ栽培を行うことができます。
初心者が気を付けるべき最初のポイントは苗選び。果物が収穫できるかどうかは、苗選びが非常に重要です。
苗を選ぶときには、葉や茎がしっかりしている状態のよい苗を選びましょう。また、苗の中にはすでに虫がついているものや葉が食い荒らされているものもあります。こういった苗は葉の中に卵が隠れていることもあるため、避けたほうがよいでしょう。
また、ベランダ栽培ではどのような場所に苗を置くかも大切です。果樹は日当たりと風通しのよい場所を好むもの。しかし、種類によっては直射日光が苦手なものも少なくありません。
さらに果樹にとっての大敵は雨と強風。雨が当たると元気がなくなったり、病気になって株が枯れてしまったりすることもあります。もし台風などの場合には、すぐに屋内に入れられる場所を選ぶことも忘れないようにしましょう。
なお、ベランダでは思っているよりも鳥による被害を受けることがあります。せっかくの果実を食べられてしまう前に、ネットなどで防鳥対策を行いましょう。

06まとめ

ベランダ菜園の魅力のひとつは収穫ですが、果物ならその喜びも倍増します。さらに毎日果物の成長を眺めることは心の癒しにもつながります。興味がある方は、ぜひ自宅のベランダで栽培を始めてみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
れいこの家庭菜園さん 先生
家庭菜園エヴァンジェリスト(伝道師)
大阪府出身。
元・航空会社勤務。
海外での出産、育児の中でオーガニック、無農薬野菜の大切さに目覚める。
帰国後、当時海外ほど無農薬食材が普及していない日本の現状に気付き、自ら栽培を始める。
れいこの家庭菜園さん

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