親子関係の悩みと改善方法について | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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夫婦・家族心理カウンセラー

親子関係の悩みと改善方法について

親子関係は人間関係の基本とも言われています。しかし、そうはいっても良好な親子関係を保つのはなかなか難しいもの。そのため、親子関係の悩みを抱えているという方も多いはず。今回は親子関係での悩みやその改善方法についてご紹介します。

どうすれば解決できる?親子関係の悩みと改善方法について

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目次

01親子関係で発生しやすい悩み

親子関係で悩んだことがないという親御さんは少ないかもしれません。親子関係で発生しやすい悩みとして代表的なものに以下のような悩みが挙げられます。

1-1理解できない

「子どもが何を考えているのか分からない」という声は親御さんからよく聞かれるものです。昔は子どもの考えていることがすぐわかったのに、今ではさっぱり分からない、子どもが他人のように思えてしまうということは珍しくないもの。
また、親御さんにとって気になるのは学校での様子や友人関係ですが、子どもが成長して友人と過ごす時間が増えていくと、どんな人が友達なのか、どのような関係を築いているのかがまったく分からなくなってしまいます。

1-2コミュニケーションが取れない

良好な親子関係を築くためにはコミュニケーションが重要というのはよく言われていることですが、そもそもコミュニケーションを取ろうにも、子どもと会話がなくなってしまうこともあります。
また、子どもが話そうとしている場合でも、共働きで家事や仕事に時間を取られてしまうため、思うように子どものための時間を使えなくなってしまうことも大きな問題。
結果として、話したいのに話せない、子どもの話を聞けない、子どもの伝えたいことを受け取ることができないということになり、子どもはさらに何も話さなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

1-3反抗期

子どもには成長の過程で欠かせない反抗期。反抗期は子どもの心が成長している証しですが、親にとっては困ったものです。
反抗期の表れ方は子どもによっても異なり、いうことを聞かない、口をきかないなど様々ですが、どのような反抗期であっても親御さんはショックを受けて、結果としてさらにコミュニケーションがうまくいかなくなってしまいます。

02親子関係がうまくいかない原因は?

親子関係の問題には、様々な原因が潜んでいます。親子関係の改善には、まず原因をはっきりさせることが重要です。

2-1過干渉

親にとって、どれだけ成長しても子どもは子ども。そのため、ついつい何もできないと考えて手を出し過ぎてしまうことがあります。
しかし、日々成長している子どもにとって、それは世話というよりも過干渉だと感じてしまうことも珍しくありません。さらに子ども自身、親の過干渉によってやりたいことを妨げられている、自分が信用されていないと感じて、さらに親子関係が悪化してしまいます。

2-2遠慮がない

親と子どもは非常に密接な関係です。そのため、ときに遠慮がなくなってしまうこともあります。ちょっとした口ゲンカでも言葉に歯止めが効かなくなり、それが相手を傷つけてしまうことも多いもの。
さらに相手が他人であればそのあとに謝罪をすることもできますが、親子であれば素直に謝るのも難しいもの。特に親の立場で謝罪するのは非常に困難で、結果としてそのまま会話がなくなり、コミュニケーションが断絶してしまうこともあります。

2-3気持ちのずれ

子どもは毎日成長するもの。それに従って少しずつ自分の考え方を身につけていくものです。しかし親の立場からすると、子どもはいつ見ても頼りないと思ってしまうもの。
その気持ちのずれが蓄積されると、大きなトラブルに発展、結果としてぎくしゃくした親子関係になってしまうことがあります。

2-4親のエゴ

親にとって、何より重要なのが子どもが幸せに暮らすこと。しかし、その幸せが親の価値観だけで作られている場合、子どもは親の過剰な期待に悩むことになります。
また、親の価値観の中には親自身の劣等感がすり替わっていることもあります。
「いい学校へ行きなさい」「いい会社に入りなさい」という言葉は、親心でもあるのですが、子どもにとってはそれが納得できないことも少なくありません。

2-5親への期待

親が子どもに対して期待するように、子どもも親に対しての期待があります。「やってくれて当たり前」と思ったり、「親はこうあって欲しい」という期待や理想が強すぎて親がそれを満たせない場合、親子関係の問題として現れることもあります。

03親子関係を改善にみちびくポイント

親子関係の問題は解決が難しいものですが、問題改善にはいくつかのポイントがあります。

3-1命令口調にならない

親はついつい子どもに対しては命令口調になってしまうもの。しかし、常に命令されてばかりだと、子どもは憂鬱な気分になってしまいます。
もし子どもに何かを伝えたいときは「~しなさい」という命令ではなく、アドバイスする、きっかけを与えるという気持ちで接するとよいでしょう。

3-2素直になる、恥ずかしがらずに伝える

親子関係は密接なため、ケンカになるとどうしても遠慮がなくなってしまいます。もしケンカをした場合には、悪いことをした、言い過ぎたと思えば素直になって謝ることが必要です。
特に、親子というのは恥ずかしさを感じやすい関係なので、どうしても素直な気持ちを伝えられないことがありますが、その場合でもできるだけ素直に気持ちを伝える努力が必要です。

3-3お互いに自立心を持つ

親子の中には、互いに依存する気持ちが強いというケースもあります。いわゆる、親離れ、子離れができていない状態。この状態が長く続くと、子どもはいつまで経っても成長することができなくなってしまいます。
それを防ぐためにも、子どもがある程度成長したら親子ともに自立心を持つことが必要です。
また、子どもが何かをやりたいと思ったときには、親は必要以上の干渉を控えなければいけません。

3-4割り切る

反抗期などは、時間が解決してくれる問題。子どもが成長すれば、やがて反抗期は終わり、また良好な親子関係を取り戻すことができます。
しかし、反抗期の間に無理に状況をなんとかしようとすると、それが原因でより深刻な問題が起きてしまうこともあります。
もし子どもが反抗期の場合には、ある程度の割り切りも必要です。

3-5スキンシップをとる

日本の場合、なかなかスキンシップを取ることは難しいものですが、親子間のスキンシップにはドーパミンやセロトニンなど、心を安定させる神経伝達物質の物質を促進するという効果が期待できます。
いきなりスキンシップを増やすのが難しいという場合には、軽いボディタッチなどから始めてみるとよいでしょう。

04親子カウンセリング

もしどれだけ努力しても親子間の問題が解決しない場合、親子カウンセリングという方法があります。

4-1解決しない場合は、親子関係カウンセリングを視野にいれる

親子の問題を家庭の中だけで解決しようとすると、どうしてもそれぞれが行き詰ってしまうもの。
そんなときに役立つのが親子カウンセリングです。親子カウンセリングは、親子が一緒にカウンセリングを受けて、問題の解決を目指すというものです。

4-2相談内容

親子カウンセリングの相談の対象となるのは不登校やひきこもり、非行など様々。
親子カウンセリングでは、人間関係や心理学の専門家であるカウンセラーによって問題解決へのアドバイスが行われるため、親子だけでは問題を解決できないという場合、一度試してみるのがよいでしょう。

05まとめ

親子関係の改善は難しいものですが、重要なのは親と子の双方が成長すること。素直に自分のことを見つめなおすことが問題解決への第一歩といえるでしょう。

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古山あかり 先生
夫婦心理・家族心理講師
千葉県出身。東北大学大学院博士前期課程修了。臨床心理士と公認心理師の資格を持ち、首都圏公立学校のスクールカウンセラーや不妊カウンセリング、司法関係に携わる。神奈川県緊急支援対策チームスーパーバイザー。東京都千代田区でカウンセリングルーム「Hanacel」を運営。

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