パン作りに必要な道具とは?
パン作りを始めたいけど、どんな道具を揃えればいいか分からないという方も多いかもしれません。今回は、パン作りの基本となる道具や、絶対に必要ではないけれど、あれば便利なものまで、パン作りに必要な道具についてご紹介します。
- 目次
01パン作りの基本道具
1-1計量道具
パン作りに絶対必要な道具はそれほど多くはありません。しかし、計量のための道具はきちんと揃えておいたほうがよいでしょう。
というのも、パン作りは材料の分量に少しの違いがあるだけでも、出来上がりに大きな差が生まれるもの。
また、目分量でパンを作ると、ほとんどの場合失敗してしまいます。
そのため、計量のための道具は非常に重要。
小麦粉を計る場合、通常の量りでも構いませんが、塩や砂糖、イーストなど少ない分量を計量する必要もあるため、1グラム単位で計量できるデジタルスケールがあるとよいでしょう。
その他にも、計量スプーンや計量カップなどもそろえておくとよいでしょう。
1-2生地づくりに使う道具
パン作りで基本となるのがパン生地作りです。生地作りにまず必要なのは、パンをこねるペストリーボードやパンこね用のマットです。ボードを使う場合は、しっかりと重さのある木製のものがおすすめ。
マットの場合、ボードに比べると安定感に欠けますが、畳んで収納できるため、コンパクトに使えるというメリットがあります。
また、こねあがった生地を発酵するためのボウルも揃えて置くとよいでしょう。家庭にあるボウルでも構いませんが、発酵の時に出る余分な水分を吸収してくれる専用の発酵ボウルなども便利です。なお、発酵の際には、生地から水分が蒸発して乾燥してしまうことがあるため、清潔なふきんなども用意しておきましょう。
さらにパン生地を切り分けるときに便利なのがスケッパー。スケッパーはカード、ドレッジなどと呼ばれることもあり、生地を傷つけずに分割することができます。
また、ナッツやチョコなどを生地に加える場合も、素材やパン生地を傷めることなく混ぜ合わせることができます。
その他にも、ゴムベラやめん棒などがあると、作業が楽になります。
1-3焼成時に使う道具
パンを作るときには欠かせないのがオーブンです。オーブンは家庭用のものがほとんどですが、できれば火力が強く、容量が大きいものがおすすめです。
また、オーブンを扱うときにはオーブン用の手袋も必要です。
通常はふきんやミトンなどが使われることもありますが、もし新しいものを購入するのであれば、五本指のものがよいでしょう。指が別々に分かれているものであれば、細かい作業ができるため、オーブンから天板を取り出したり、手袋をしたままオーブンシートを扱ったりすることも可能です。
焼きあがったパンを乗せてあら熱を取るためのケーキクーラーや、専用のパン型などがあれば、パン作りが一層便利に楽しくなります。
02おいしいパンをつくるサポートアイテム
2-1温度計
パン作りで大切になるのが温度です。パン生地の中の酵母菌は、温度の変化にとても敏感。特に家庭の場合には、季節や日当たりによって大きく温度が変わります。
そんなとき、安定した美味しいパンを作るために重宝するのが温度計。温度計が一つあれば、発酵に最適な温度を知ることができます。
また、パン作りには小麦粉や水の温度も重要になるため、美味しいパンを作りたいという方はぜひひとつ揃えておくとよいでしょう。
2-2パンマット
パンマットは、パン生地をカットする場合や休ませる場合、伸ばして成形する場合など、様々な場面で活躍するアイテムです。
家庭でパンを作る場合、上手に発酵させるのが難しいという方は少なくありませんが、パンマットを使うと余分な水分を抜きながら、乾燥を防いでパン生地を適度に発酵させることができます。
パンマットには様々な種類がありますが、ひとつ揃えておくとインテリアとしても活躍してくれます。
2-3霧吹き
パンを焼くとき、スチーム機能があるオーブンならしっかりと水分を与えることができますが、スチーム機能のない場合、便利な存在が霧吹きです。
霧吹きがあれば、もしスチーム機能がないオーブンでも、上手にパンを焼き上げることができます。特にハード系のパンの場合、霧吹きがあればパンの仕上がりに大きな差が生まれます。
また、パン生地を発酵させる場合など、乾燥防止が必要になりますが、そんなときでも霧吹きがあれば、パン生地を乾燥から守ることができます。
2-4刷毛
どうせ作るなら、味だけではなく見た目も美しいパンを作りたいもの。もしツヤのあるパンを作りたいなら、刷毛が便利。パンのつややかさの秘訣である溶き卵を、均等に美しく塗ることができます。
刷毛には天然毛、化学繊維製、シリコン製などの種類がありますが、もし、パン作り用の新しい刷毛を購入するという場合には、ヤギの刷毛がおすすめ。ヤギの刷毛は卵液をしっかり含み、液だれせずきれいにパンの表面に塗ることができます。
もちろん、刷毛がなくても構いませんが、パン作りに慣れてきたなら、ぜひ揃えておきたいアイテムです。
03あると便利な道具
3-1クープナイフ
「クープ」とは、パン生地に入れる切れ目のこと。このクープを入れておくことで、焼き上がりを美しく仕上げることができます。
クープナイフは、クープを入れるための専用のナイフ。
もちろん、包丁やナイフなどでも代用できますが、専用のクープナイフは切れ味もよく、デザイン性もバツグン。手に馴染みやすく使いやすいという工夫もされているため、より美しいパンを作りたいという人は、ぜひ揃えておくとよいでしょう。
3-2パンナイフ
パンナイフは、パンを着るとき専用の波刃のついた包丁です。パンナイフがあれば、焼き立てのパンも生地を潰さず、きれいにカットすることができます。
また、パンナイフがあれば、サンドイッチなどをカットするときにも便利。
もし食パンを作りたいという方なら、食パンの厚さをガイドしてくれるカットガイドも販売されているため、合わせて揃えておくとさらに便利になるでしょう。
3-3テフロン加工のオーブンシート
パンを焼くとき、天板と生地の間に敷いてくっつきを防ぐのがオーブンシートです。オーブンシートにはクッキングシートなど様々なタイプがありますが、テフロン加工のものであれば、取り扱いも非常に便利です。
もしエコなオーブンシートを使いたいという場合、繰り返し使えるタイプのオーブンシートもあるため、そちらを選ぶのもよいでしょう。
3-4トング
トングはパンをつかむための道具です。焼き立てのパンをつかむときには、軍手やふきんなどで代用することもできますが、これらの場合、手が滑りやすいということが欠点。しかしトングがあれば、衛生面を気にすることなく、きちんとパンをつかむことができます。
トングは料理にも使えるものもあるため、兼用のものをひとつ揃えておくのもよいでしょう。
04まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
和裁士、一般事務職を経て調理師専門学校にて調理、パン、洋菓子、フードコーディネートを学ぶ。
その後、大手製パン会社のベーカリー部門に入職。
パン職人となる。
退職後、神奈川県茅ケ崎市の自宅工房にて、「3日目もふわふわパン」が焼けるようになるパン教室&販売shino'sパン工房を主宰。
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