基本的なパン用語と意味について | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

0120-757-592
(平日9:30〜18:00)
基本的なパン用語と意味について資格取得講座
手作りパンソムリエ®

基本的なパン用語と意味について

パン作りには様々な専門用語が登場します。中には、なんとなく分かっているような気はするけれど、説明できないというものも少なくないのでは?今回は基本的なパン用語と意味についてご紹介します。

知っておくと便利!基本的なパン用語と意味について

手作りパンソムリエ®の資格を取得したい方へ

家にいながら、最短2ヶ月で資格が取れる!
目次

01パン作りの基本的な用語

専門用語が多く登場するパン作り。基本的な用語を知っておくと、さらにパン作りのコツが分かるようになります。

1-1クープ

「クープ」とは、パン生地の表面に入れる切れ目のことです。きれいにクープが入っているパンは、焼き上がりもよくなりますが、それ以上に火の通りをよくして焼き上がりを均一にするという意味があります。

1-2ガス抜き

「ガス抜き」とは、一次発酵のあとに行う作業のことです。生地に入ったイーストは、発酵することで炭酸ガスを発生します。この炭酸ガスはパンのふくらみを決定する上で非常に重要。しかし、イーストをはじめとする酵母はある程度の空気がなければさらに炭酸ガスを発生させることができなくなります。そのため、一度発生したガスを生地全体に分散させて新しい空気を取り込む目的でガス抜きが行われます。

1-3ベンチタイム

「ベンチタイム」は、ガス抜きをしたあと、生地を再び丸めなおして寝かせる時間です。ガス抜きの後に生地を休めることで、生地の伸びが良くなり、美味しいパンに仕上げることができます。

1-4ピケ

「ピケ」とは生地を焼く前にフォークなどで細かい穴を開ける作業です。ピケはパイやタルト、クッキーなどの生地に行われますが、これはふくらみが均一にする目的で行われます。パイ生地などは焼くときにはバターが溶けて生地が層になってふくらみますが、ピケを行わないと、ふくらまない部分とふくらみすぎる部分ができてしまいます。しかし生地に穴を開けると、適度に空気を逃がして、均一に仕上げることができます。

1-5ニーディング

「ニーディング」とは、パン生地をこねることを指しています。ニーディングはパン生地作りでもっとも大切な作業。また、ニーディングを行う機械のことは「ニーダー」と呼ばれます。
なお、同じような作業として「ビーディング」が挙げられますが、こちらはパン生地にしっかりしたコシを出すため、台にたたきつけることをいいます。

1-6ローフ

「ローフ」とはパン型のことで、特に大型のパン型を指しています。また、単に「パンの塊」を指すときも「ローフ」と呼ばれることもあります。

1-71斤

「1斤」とはパンのサイズを指している単位です。通常、パンは「枚数」「個数」などで表されますが、食パンの場合、340グラム以上で1斤と定められていますが、お店によって350グラムから400グラムと幅があるのが実状です。パン屋さんなどで見かける「六枚切り」「八枚切り」などはこの1斤を何枚にスライスしているかということ。なお、まったくカットしていない食パンは一本、二本と数えられます。

02パンの状態をあらわす用語

パン作りは難しいものですが、作っている途中や完成したあとのパンの状態を表すにも様々な用語が使われます。

2-1窯伸び

「窯伸び」とは、パン生地を焼いているとき、パン生地が伸びることです。パンは生地の状態では中に酵母が発酵したときに生まれた炭酸ガスが含まれています。オーブンで加熱すると、この炭酸ガスが膨張、その周りにある小麦のグルテンの膜も伸びていきます。これが「窯伸び」と呼ばれるものです。

2-2すだち

「すだち」とは、焼きあがったパンをスライスしたとき、断面に見える空洞のことです。この空洞は生地が炭酸ガスによって膨らんだ跡。この空洞が多いとふっくらとした仕上がりになります。この状態によって「すだちが良い」などと表現されます。

2-3火膨れ

パンを焼くとき、生地の状態で冷凍したものをオーブンで焼くということがありますが、長期間冷凍されていたり、冷蔵庫の温度が部分的に低かったりと言った場合、パンの表面にある気泡が焼けて斑点のようになることがあります。これが「火膨れ」と呼ばれるものです。

2-4老化

人間の場合「老化」といえば年を取ることですが、パンの場合では焼き上がりから時間が経ちすぎて、パンがぱさぱさになることを指します。老化したパンは風味や食感も低下しますが、トースターなどによって再加熱すると、でんぷんが再び糊化するため、風味も食感も焼き立てに近い状態に戻すことができます。

2-5ホワイトライン

「ホワイトライン」とは、食パンの上に現れる白い線のことを指しています。このホワイトラインは発酵の時間や環境などが影響しますが、5ミリ程度のホワイトラインが現れる食パンが美味しいと言われています。

2-6ケービング

「ケービング」は「腰折れ」とも呼ばれます。パンを焼き上げたとき、側面がへこんでいることがありますが、これが「ケービング」「腰折れ」と呼ばれるもの。この現象は、発酵や加熱の条件が影響すると言われています。

2-7しまる

「しまる」とは、生地の弾力性が高い状態のことです。パン生地は外から力を加えると一時的にへこみますが、しまった生地の場合、弾力性が高く、すぐに元の状態に戻ります。逆に弾力性の低い生地は「だれる」と呼ばれています。

2-8吸水率

「吸水率」は、「粉に対してどの程度の水分を加えるか」ということです。吸水率は粉の種類や生地の温度によって大きく異なります。

03パンのタイプをあらわす用語

パンには様々な種類がありますが、タイプによって呼び方が異なることもあります。

3-1リッチ

パンは小麦粉や水、酵母などによって作られるものですが、そこに卵やバター、牛乳が加わり、風味が豊かになったパンは「リッチ」と呼ばれます。これらのパンは口当たりがソフトで甘味があるため、特に日本では好まれています。

3-2リーン

「リーン」は、リッチとは逆に、シンプルな素材だけを使って作られたパンです。バゲットなどがこのリーンに当たり、シンプルですがしっかりと小麦の旨みが感じられます。

3-3ルヴァン

「ルヴァン」は、「ルヴァン種」という野生の天然酵母のみを使って作られるパンです。イーストを使用しないため、独特の味わいが楽しめるのが特徴です。また、ルヴァン種の酵母は原料によっても様々な味の違いが生まれます。

04パンの製造用語

パンは作り方や製造の過程に関しても多くの用語が使用されます。

4-1型焼き

「型焼き」とは、パン型に入れて作られたパンのこと。食パンが代表的な存在で、分割した生地をつなぎ合わせて型に詰めたパンのこともこのように呼ばれます。

4-2中種法

「中種法」は、まず小麦粉、水、酵母をこねて発酵させた「中種」を作り、その後他の材料と混ぜて作る製法です。手間はかかりますが、柔らかい食感や香り、味が楽しめると言われています。

4-3ストレート法

ストレート法は、すべての材料を一度に混ぜる製法です。もっとも簡単な製法なので、家庭で手作りパンを作るときにはこのストレート法が用いられます。

05間違えやすいパン用語

パン用語の中には、紛らわしいものやつい間違えて使ってしまうものも少なくありません。間違えやすいパン用語にはどのようなものがあるのでしょうか。

5-1クラストとクラム

パンを焼いたときには、どのような種類でも外側の茶色い部分と白い部分に分けることができますが、外側の焦げ色がついた部分が「クラスト」、内側の白い部分が「クラム」です。

5-2クッペとクープ

「クッペ」は、フランスパンの一種で、切れ目が一本だけ入ったパンを指しています。一方の「クープ」は、パンに入れる切れ目そのもののことです。

5-3フィリングとスプレッド

「フィリング」とは、サンドイッチの具のこと。また、総菜パンの中身や、デニッシュなどに乗せるフルーツもフィリングです。
一方「スプレッド」は、パンに塗るもののこと。バターやジャムなどもスプレットです。

06まとめ

パン用語は難しいものも多いものですが、知っておくとパン作りやパン選びが楽しくなるもの。分からない言葉があれば、ぜひ詳しい意味を調べてみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
shino 先生
猫好きパン職人
神奈川県出身。
和裁士、一般事務職を経て調理師専門学校にて調理、パン、洋菓子、フードコーディネートを学ぶ。
その後、大手製パン会社のベーカリー部門に入職。
パン職人となる。
退職後、神奈川県茅ケ崎市の自宅工房にて、「3日目もふわふわパン」が焼けるようになるパン教室&販売shino'sパン工房を主宰。
shino

20,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
あなたも資格取得へ!
諒設計アーキテクトラーニングの通信講座で最短資格取得
無料資料請求
受講お申し込み

トップ
に戻る