病気の可能性も!犬が無駄吠えする理由と対策について
愛犬に関するお悩みの中でも、無駄吠えは深刻な問題。来客や他人、通りすがりの犬に吠え続けていると、大変なトラブルに発展してしまう可能性もあります。ではなぜ犬は無駄吠えするのでしょうか。今回は犬が無駄吠えする理由と対策についてご紹介します。
- 目次
01無駄吠えってどういう行動?
犬の無駄吠えとは、簡単に言えば「吠える必要のない状況で吠えること」や、「飼い主が吠えて欲しくないときに吠えること」です。
犬はもともと吠える動物で、犬が人間とともに暮らすようになる過程ではその特徴が役立ってきました。
たとえば怪しい人間の存在を知らせたり、吠えることで家畜を守ったりというのが犬が吠える理由。
この性質は人間の役に立ってきましたが、現代では吠える必要はほとんどないのが実状。
そんな状況でも吠える行動が無駄吠えと呼ばれ、これはしつけの対象となる問題行動のひとつだととらえられています。
02犬が無駄吠えをする理由
「無駄吠え」という名前であっても、犬はただ吠えているわけではありません。犬が吠えているのには、それぞれの理由があります。
2-1恐怖心
犬が無駄吠えをするとき、何かに対して恐怖を感じているということが考えられます。たとえば知らない人が家に来たときや、見慣れないものがある場合、不安や恐怖を感じた犬は警戒のために吠えることがあります。
このタイプの無駄吠えは犬の犬種などによっても対象が変わり、救急車などのサイレンの音やチャイム、家電のアラームに反応することも少なくありません。
また、怖がりの犬の場合、人が自分の近くによって来るだけでも恐怖を感じて無駄吠えをすることがあります。
2-2おねだり
犬は吠えることで自分の要求を人に伝えようとすることがあります。飼い主に構ってほしいときや食べ物が欲しいという欲求を伝えるときに吠える無駄吠えは「おねだり吠え」「要求吠え」と呼ばれています。
2-3興奮
犬種や性格にもよりますが、興奮しやすい犬の場合では遊んでいるだけでも感情が高ぶり、興奮状態になってしまうことがあります。その場合にも犬は無駄吠えをすることも珍しくありません。
また、エネルギーが余っているときや、運動不足でストレスが溜まっているときにも、そのイライラを解消するために無駄吠えを行うこともあります。
2-4分離不安
分離不安とは、飼い主と離れた場合に犬が感じる不安を指しています。通常の場合、犬と飼い主が常に一緒にいることは不可能。そのため、ひとりになる状態に犬が少しずつ慣れていくものですが、急に飼い主と引き離されたり、子どものころから犬の世話をし過ぎていたりと言った場合、この分離不安が強くなり、それが原因で無駄吠えが起きるというケースもあります。
2-5病気や怪我
無駄吠えというと、しつけの対象と考えがちですが、実は人間が気づかないだけで、犬は吠えることで病気やケガの痛みを訴えていることがあります。
犬にとって吠えることはコミュニケーションの手段。そのため、吠えることで自分の身体の異常を伝えようとしているのです。
なお、高齢になって衰えた犬が、認知症が原因で無駄吠えを行うこともあります。
03無駄吠えをなおすしつけ方
できれば直したい無駄吠え。無駄吠えを直すためのしつけには、無駄吠えの理由によって異なります。
3-1要求に応えない
もし無駄吠えの原因が「おねだり」や「要求」の場合、「要求に答えない」ということが最大の対処法になります。
たとえば犬が食べ物やおやつが欲しい場合に無駄吠えしても、すぐにご飯やおやつを与えないこと。ご飯やおやつを与えるときも、泣き止むまで与えないといった忍耐力が必要です。
その他にも散歩に行きたくて無駄吠えする場合は、吠えている間は散歩に行かない、吠え始めたら散歩の準備をやめるといった対策を行うことで、犬が「吠えても要求が通らない」と学ぶことにつながります。
3-2音をだす
恐怖心や警戒心からが原因となる無駄吠えの場合、抱き上げたりかまったりして犬を落ち着かせようとすることもありますが、実はこれは逆効果。
もし抱き上げたり、構ったりしてしまうと、犬は自分が吠えたことが認められたと考えて無駄吠えがひどくなってしまいます。
また、来客に吠える犬を叱った場合にも、犬は自分が叱られたのではなく、飼い主も一緒になって来客を威嚇しているのだと思い込んでしまうことがあります。
そんなときには、犬の気をそらす方法が効果的。
たとえば空き缶など大きな音がするものを床に落とすと、犬は驚いて恐怖心や警戒心を忘れてしまいます。そのタイミングでほめることで、「鳴きやんだらほめてもらえた」と学習を促すことになります。
3-3放置する
何かのタイミングで遠吠えをする犬の場合、犬が寂しがっていることが考えられます。
もともと、犬が遠吠えをするときには仲間を呼んだり、コミュニケーションを取りたいといった欲求が隠されているもの。
そんなときに犬を構ったり甘やかしたりしてしまうと、遠吠えには逆効果。
その場合、犬が遠吠えしても放置することが必要です。そうすると、「遠吠えしても何もいいことがない」と学ぶことができます。
ただし、放置する前にはあらかじめ犬と一緒の時間を増やしたり、できるだけ散歩させたりと犬のストレスを減らしておくことが必要です。
3-4主従関係を教える
犬の中には、自分が飼い主よりも優位に立っていると勘違いしてしまうケースもあります。その場合には、犬が自分の優位を誇示するために飼い主に吠える、威嚇するといった行動が見られることがあります。
そのような場合には、飼い主が主従関係をきちんと教えることが必要です。
犬に対しては甘やかさず、毅然とした態度で接することで犬は飼い主をリーダーだと認め、正しい主従関係を取り戻すことができます。
04改善されない場合は?
このように無駄吠え対策には様々な方法がありますが、これらを試してみても無駄吠えが改善されないといった場合、どうすればよいのでしょうか。
4-1無駄吠え防止のグッズを活用
もししつけだけでは無駄吠えが止められないという場合には、無駄吠え防止用のグッズを活用するとよいでしょう。
たとえば口輪タイプのものや、無駄吠えをした場合には犬が嫌がる超音波を発生するものなど無駄吠え防止グッズには様々な種類があります。
これらのもの以外にも、犬の鋭い嗅覚を利用したスプレーなどがありますが、あまりに刺激が強すぎると犬にとってのストレスになることもあるため、使い過ぎには注意するとよいでしょう。
4-2しつけ教室に通う
無駄吠え対策としては、プロのドッグトレーナーが行うしつけ教室に通うという方法があります。しつけ教室によっては、専用の訓練場で行うものや家庭に訪問していつもの環境でしつけを行うなど様々なタイプがあるため、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。
また、しつけが一時的なものにならないように、飼い主の態度や心構えなどに対する指導を行ってくれる教室を選ぶのも良い方法です。
4-3獣医、ドッグトレーナーに相談
様々な方法を試してもどうしても無駄吠えが止まらない場合、獣医さんやドッグトレーナーに相談してみましょう。
心理的なものや本能的なものではなく、病気や寄生虫、見えないケガなどが無駄吠えの原因になっていることも考えられるため、一度しっかりと検査などを行ったほうがよいかもしれません。
05まとめ
犬にとって吠えることは本能的な行動です。しかし、犬の個性や特徴、気持ちにあったしつけや対策を行うことで、無駄吠えは必ず止めることが可能です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
藤綱麻沙美 先生
ドッグセラピスト
1980年生まれ。部品メーカーを経てドッグセラピー業界へ。
日本療育犬研究会でのセラピー活動後、現在は精神科病院での専属ドッグセラピストとして活動中。
20,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
ドッグトレーニングアドバイザーの資格が取れる講座はこちら
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Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
犬はもともと吠える動物で、犬が人間とともに暮らすようになる過程ではその特徴が役立ってきました。
たとえば怪しい人間の存在を知らせたり、吠えることで家畜を守ったりというのが犬が吠える理由。
この性質は人間の役に立ってきましたが、現代では吠える必要はほとんどないのが実状。
そんな状況でも吠える行動が無駄吠えと呼ばれ、これはしつけの対象となる問題行動のひとつだととらえられています。
02犬が無駄吠えをする理由
「無駄吠え」という名前であっても、犬はただ吠えているわけではありません。犬が吠えているのには、それぞれの理由があります。
2-1恐怖心
犬が無駄吠えをするとき、何かに対して恐怖を感じているということが考えられます。たとえば知らない人が家に来たときや、見慣れないものがある場合、不安や恐怖を感じた犬は警戒のために吠えることがあります。
このタイプの無駄吠えは犬の犬種などによっても対象が変わり、救急車などのサイレンの音やチャイム、家電のアラームに反応することも少なくありません。
また、怖がりの犬の場合、人が自分の近くによって来るだけでも恐怖を感じて無駄吠えをすることがあります。
2-2おねだり
犬は吠えることで自分の要求を人に伝えようとすることがあります。飼い主に構ってほしいときや食べ物が欲しいという欲求を伝えるときに吠える無駄吠えは「おねだり吠え」「要求吠え」と呼ばれています。
2-3興奮
犬種や性格にもよりますが、興奮しやすい犬の場合では遊んでいるだけでも感情が高ぶり、興奮状態になってしまうことがあります。その場合にも犬は無駄吠えをすることも珍しくありません。
また、エネルギーが余っているときや、運動不足でストレスが溜まっているときにも、そのイライラを解消するために無駄吠えを行うこともあります。
2-4分離不安
分離不安とは、飼い主と離れた場合に犬が感じる不安を指しています。通常の場合、犬と飼い主が常に一緒にいることは不可能。そのため、ひとりになる状態に犬が少しずつ慣れていくものですが、急に飼い主と引き離されたり、子どものころから犬の世話をし過ぎていたりと言った場合、この分離不安が強くなり、それが原因で無駄吠えが起きるというケースもあります。
2-5病気や怪我
無駄吠えというと、しつけの対象と考えがちですが、実は人間が気づかないだけで、犬は吠えることで病気やケガの痛みを訴えていることがあります。
犬にとって吠えることはコミュニケーションの手段。そのため、吠えることで自分の身体の異常を伝えようとしているのです。
なお、高齢になって衰えた犬が、認知症が原因で無駄吠えを行うこともあります。
03無駄吠えをなおすしつけ方
できれば直したい無駄吠え。無駄吠えを直すためのしつけには、無駄吠えの理由によって異なります。
3-1要求に応えない
もし無駄吠えの原因が「おねだり」や「要求」の場合、「要求に答えない」ということが最大の対処法になります。
たとえば犬が食べ物やおやつが欲しい場合に無駄吠えしても、すぐにご飯やおやつを与えないこと。ご飯やおやつを与えるときも、泣き止むまで与えないといった忍耐力が必要です。
その他にも散歩に行きたくて無駄吠えする場合は、吠えている間は散歩に行かない、吠え始めたら散歩の準備をやめるといった対策を行うことで、犬が「吠えても要求が通らない」と学ぶことにつながります。
3-2音をだす
恐怖心や警戒心からが原因となる無駄吠えの場合、抱き上げたりかまったりして犬を落ち着かせようとすることもありますが、実はこれは逆効果。
もし抱き上げたり、構ったりしてしまうと、犬は自分が吠えたことが認められたと考えて無駄吠えがひどくなってしまいます。
また、来客に吠える犬を叱った場合にも、犬は自分が叱られたのではなく、飼い主も一緒になって来客を威嚇しているのだと思い込んでしまうことがあります。
そんなときには、犬の気をそらす方法が効果的。
たとえば空き缶など大きな音がするものを床に落とすと、犬は驚いて恐怖心や警戒心を忘れてしまいます。そのタイミングでほめることで、「鳴きやんだらほめてもらえた」と学習を促すことになります。
3-3放置する
何かのタイミングで遠吠えをする犬の場合、犬が寂しがっていることが考えられます。
もともと、犬が遠吠えをするときには仲間を呼んだり、コミュニケーションを取りたいといった欲求が隠されているもの。
そんなときに犬を構ったり甘やかしたりしてしまうと、遠吠えには逆効果。
その場合、犬が遠吠えしても放置することが必要です。そうすると、「遠吠えしても何もいいことがない」と学ぶことができます。
ただし、放置する前にはあらかじめ犬と一緒の時間を増やしたり、できるだけ散歩させたりと犬のストレスを減らしておくことが必要です。
3-4主従関係を教える
犬の中には、自分が飼い主よりも優位に立っていると勘違いしてしまうケースもあります。その場合には、犬が自分の優位を誇示するために飼い主に吠える、威嚇するといった行動が見られることがあります。
そのような場合には、飼い主が主従関係をきちんと教えることが必要です。
犬に対しては甘やかさず、毅然とした態度で接することで犬は飼い主をリーダーだと認め、正しい主従関係を取り戻すことができます。
04改善されない場合は?
このように無駄吠え対策には様々な方法がありますが、これらを試してみても無駄吠えが改善されないといった場合、どうすればよいのでしょうか。
4-1無駄吠え防止のグッズを活用
もししつけだけでは無駄吠えが止められないという場合には、無駄吠え防止用のグッズを活用するとよいでしょう。
たとえば口輪タイプのものや、無駄吠えをした場合には犬が嫌がる超音波を発生するものなど無駄吠え防止グッズには様々な種類があります。
これらのもの以外にも、犬の鋭い嗅覚を利用したスプレーなどがありますが、あまりに刺激が強すぎると犬にとってのストレスになることもあるため、使い過ぎには注意するとよいでしょう。
4-2しつけ教室に通う
無駄吠え対策としては、プロのドッグトレーナーが行うしつけ教室に通うという方法があります。しつけ教室によっては、専用の訓練場で行うものや家庭に訪問していつもの環境でしつけを行うなど様々なタイプがあるため、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。
また、しつけが一時的なものにならないように、飼い主の態度や心構えなどに対する指導を行ってくれる教室を選ぶのも良い方法です。
4-3獣医、ドッグトレーナーに相談
様々な方法を試してもどうしても無駄吠えが止まらない場合、獣医さんやドッグトレーナーに相談してみましょう。
心理的なものや本能的なものではなく、病気や寄生虫、見えないケガなどが無駄吠えの原因になっていることも考えられるため、一度しっかりと検査などを行ったほうがよいかもしれません。
05まとめ
犬にとって吠えることは本能的な行動です。しかし、犬の個性や特徴、気持ちにあったしつけや対策を行うことで、無駄吠えは必ず止めることが可能です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
藤綱麻沙美 先生
ドッグセラピスト
1980年生まれ。部品メーカーを経てドッグセラピー業界へ。
日本療育犬研究会でのセラピー活動後、現在は精神科病院での専属ドッグセラピストとして活動中。
20,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
ドッグトレーニングアドバイザーの資格が取れる講座はこちら
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2-1恐怖心
犬が無駄吠えをするとき、何かに対して恐怖を感じているということが考えられます。たとえば知らない人が家に来たときや、見慣れないものがある場合、不安や恐怖を感じた犬は警戒のために吠えることがあります。
このタイプの無駄吠えは犬の犬種などによっても対象が変わり、救急車などのサイレンの音やチャイム、家電のアラームに反応することも少なくありません。
また、怖がりの犬の場合、人が自分の近くによって来るだけでも恐怖を感じて無駄吠えをすることがあります。
2-2おねだり
犬は吠えることで自分の要求を人に伝えようとすることがあります。飼い主に構ってほしいときや食べ物が欲しいという欲求を伝えるときに吠える無駄吠えは「おねだり吠え」「要求吠え」と呼ばれています。
2-3興奮
犬種や性格にもよりますが、興奮しやすい犬の場合では遊んでいるだけでも感情が高ぶり、興奮状態になってしまうことがあります。その場合にも犬は無駄吠えをすることも珍しくありません。
また、エネルギーが余っているときや、運動不足でストレスが溜まっているときにも、そのイライラを解消するために無駄吠えを行うこともあります。
2-4分離不安
分離不安とは、飼い主と離れた場合に犬が感じる不安を指しています。通常の場合、犬と飼い主が常に一緒にいることは不可能。そのため、ひとりになる状態に犬が少しずつ慣れていくものですが、急に飼い主と引き離されたり、子どものころから犬の世話をし過ぎていたりと言った場合、この分離不安が強くなり、それが原因で無駄吠えが起きるというケースもあります。
2-5病気や怪我
無駄吠えというと、しつけの対象と考えがちですが、実は人間が気づかないだけで、犬は吠えることで病気やケガの痛みを訴えていることがあります。
犬にとって吠えることはコミュニケーションの手段。そのため、吠えることで自分の身体の異常を伝えようとしているのです。
なお、高齢になって衰えた犬が、認知症が原因で無駄吠えを行うこともあります。
03無駄吠えをなおすしつけ方
できれば直したい無駄吠え。無駄吠えを直すためのしつけには、無駄吠えの理由によって異なります。
3-1要求に応えない
もし無駄吠えの原因が「おねだり」や「要求」の場合、「要求に答えない」ということが最大の対処法になります。
たとえば犬が食べ物やおやつが欲しい場合に無駄吠えしても、すぐにご飯やおやつを与えないこと。ご飯やおやつを与えるときも、泣き止むまで与えないといった忍耐力が必要です。
その他にも散歩に行きたくて無駄吠えする場合は、吠えている間は散歩に行かない、吠え始めたら散歩の準備をやめるといった対策を行うことで、犬が「吠えても要求が通らない」と学ぶことにつながります。
3-2音をだす
恐怖心や警戒心からが原因となる無駄吠えの場合、抱き上げたりかまったりして犬を落ち着かせようとすることもありますが、実はこれは逆効果。
もし抱き上げたり、構ったりしてしまうと、犬は自分が吠えたことが認められたと考えて無駄吠えがひどくなってしまいます。
また、来客に吠える犬を叱った場合にも、犬は自分が叱られたのではなく、飼い主も一緒になって来客を威嚇しているのだと思い込んでしまうことがあります。
そんなときには、犬の気をそらす方法が効果的。
たとえば空き缶など大きな音がするものを床に落とすと、犬は驚いて恐怖心や警戒心を忘れてしまいます。そのタイミングでほめることで、「鳴きやんだらほめてもらえた」と学習を促すことになります。
3-3放置する
何かのタイミングで遠吠えをする犬の場合、犬が寂しがっていることが考えられます。
もともと、犬が遠吠えをするときには仲間を呼んだり、コミュニケーションを取りたいといった欲求が隠されているもの。
そんなときに犬を構ったり甘やかしたりしてしまうと、遠吠えには逆効果。
その場合、犬が遠吠えしても放置することが必要です。そうすると、「遠吠えしても何もいいことがない」と学ぶことができます。
ただし、放置する前にはあらかじめ犬と一緒の時間を増やしたり、できるだけ散歩させたりと犬のストレスを減らしておくことが必要です。
3-4主従関係を教える
犬の中には、自分が飼い主よりも優位に立っていると勘違いしてしまうケースもあります。その場合には、犬が自分の優位を誇示するために飼い主に吠える、威嚇するといった行動が見られることがあります。
そのような場合には、飼い主が主従関係をきちんと教えることが必要です。
犬に対しては甘やかさず、毅然とした態度で接することで犬は飼い主をリーダーだと認め、正しい主従関係を取り戻すことができます。
04改善されない場合は?
このように無駄吠え対策には様々な方法がありますが、これらを試してみても無駄吠えが改善されないといった場合、どうすればよいのでしょうか。
4-1無駄吠え防止のグッズを活用
もししつけだけでは無駄吠えが止められないという場合には、無駄吠え防止用のグッズを活用するとよいでしょう。
たとえば口輪タイプのものや、無駄吠えをした場合には犬が嫌がる超音波を発生するものなど無駄吠え防止グッズには様々な種類があります。
これらのもの以外にも、犬の鋭い嗅覚を利用したスプレーなどがありますが、あまりに刺激が強すぎると犬にとってのストレスになることもあるため、使い過ぎには注意するとよいでしょう。
4-2しつけ教室に通う
無駄吠え対策としては、プロのドッグトレーナーが行うしつけ教室に通うという方法があります。しつけ教室によっては、専用の訓練場で行うものや家庭に訪問していつもの環境でしつけを行うなど様々なタイプがあるため、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。
また、しつけが一時的なものにならないように、飼い主の態度や心構えなどに対する指導を行ってくれる教室を選ぶのも良い方法です。
4-3獣医、ドッグトレーナーに相談
様々な方法を試してもどうしても無駄吠えが止まらない場合、獣医さんやドッグトレーナーに相談してみましょう。
心理的なものや本能的なものではなく、病気や寄生虫、見えないケガなどが無駄吠えの原因になっていることも考えられるため、一度しっかりと検査などを行ったほうがよいかもしれません。
05まとめ
犬にとって吠えることは本能的な行動です。しかし、犬の個性や特徴、気持ちにあったしつけや対策を行うことで、無駄吠えは必ず止めることが可能です。
この講座は!プロの監修を受けています!
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藤綱麻沙美 先生
ドッグセラピスト
1980年生まれ。部品メーカーを経てドッグセラピー業界へ。
日本療育犬研究会でのセラピー活動後、現在は精神科病院での専属ドッグセラピストとして活動中。
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ドッグトレーナーになるための基礎知識について
3-1要求に応えない
もし無駄吠えの原因が「おねだり」や「要求」の場合、「要求に答えない」ということが最大の対処法になります。
たとえば犬が食べ物やおやつが欲しい場合に無駄吠えしても、すぐにご飯やおやつを与えないこと。ご飯やおやつを与えるときも、泣き止むまで与えないといった忍耐力が必要です。
その他にも散歩に行きたくて無駄吠えする場合は、吠えている間は散歩に行かない、吠え始めたら散歩の準備をやめるといった対策を行うことで、犬が「吠えても要求が通らない」と学ぶことにつながります。
3-2音をだす
恐怖心や警戒心からが原因となる無駄吠えの場合、抱き上げたりかまったりして犬を落ち着かせようとすることもありますが、実はこれは逆効果。
もし抱き上げたり、構ったりしてしまうと、犬は自分が吠えたことが認められたと考えて無駄吠えがひどくなってしまいます。
また、来客に吠える犬を叱った場合にも、犬は自分が叱られたのではなく、飼い主も一緒になって来客を威嚇しているのだと思い込んでしまうことがあります。
そんなときには、犬の気をそらす方法が効果的。
たとえば空き缶など大きな音がするものを床に落とすと、犬は驚いて恐怖心や警戒心を忘れてしまいます。そのタイミングでほめることで、「鳴きやんだらほめてもらえた」と学習を促すことになります。
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何かのタイミングで遠吠えをする犬の場合、犬が寂しがっていることが考えられます。
もともと、犬が遠吠えをするときには仲間を呼んだり、コミュニケーションを取りたいといった欲求が隠されているもの。
そんなときに犬を構ったり甘やかしたりしてしまうと、遠吠えには逆効果。
その場合、犬が遠吠えしても放置することが必要です。そうすると、「遠吠えしても何もいいことがない」と学ぶことができます。
ただし、放置する前にはあらかじめ犬と一緒の時間を増やしたり、できるだけ散歩させたりと犬のストレスを減らしておくことが必要です。
3-4主従関係を教える
犬の中には、自分が飼い主よりも優位に立っていると勘違いしてしまうケースもあります。その場合には、犬が自分の優位を誇示するために飼い主に吠える、威嚇するといった行動が見られることがあります。
そのような場合には、飼い主が主従関係をきちんと教えることが必要です。
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04改善されない場合は?
このように無駄吠え対策には様々な方法がありますが、これらを試してみても無駄吠えが改善されないといった場合、どうすればよいのでしょうか。
4-1無駄吠え防止のグッズを活用
もししつけだけでは無駄吠えが止められないという場合には、無駄吠え防止用のグッズを活用するとよいでしょう。
たとえば口輪タイプのものや、無駄吠えをした場合には犬が嫌がる超音波を発生するものなど無駄吠え防止グッズには様々な種類があります。
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4-2しつけ教室に通う
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4-3獣医、ドッグトレーナーに相談
様々な方法を試してもどうしても無駄吠えが止まらない場合、獣医さんやドッグトレーナーに相談してみましょう。
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05まとめ
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藤綱麻沙美 先生
ドッグセラピスト
1980年生まれ。部品メーカーを経てドッグセラピー業界へ。
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4-1無駄吠え防止のグッズを活用
もししつけだけでは無駄吠えが止められないという場合には、無駄吠え防止用のグッズを活用するとよいでしょう。
たとえば口輪タイプのものや、無駄吠えをした場合には犬が嫌がる超音波を発生するものなど無駄吠え防止グッズには様々な種類があります。
これらのもの以外にも、犬の鋭い嗅覚を利用したスプレーなどがありますが、あまりに刺激が強すぎると犬にとってのストレスになることもあるため、使い過ぎには注意するとよいでしょう。
4-2しつけ教室に通う
無駄吠え対策としては、プロのドッグトレーナーが行うしつけ教室に通うという方法があります。しつけ教室によっては、専用の訓練場で行うものや家庭に訪問していつもの環境でしつけを行うなど様々なタイプがあるため、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。
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4-3獣医、ドッグトレーナーに相談
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心理的なものや本能的なものではなく、病気や寄生虫、見えないケガなどが無駄吠えの原因になっていることも考えられるため、一度しっかりと検査などを行ったほうがよいかもしれません。
05まとめ
犬にとって吠えることは本能的な行動です。しかし、犬の個性や特徴、気持ちにあったしつけや対策を行うことで、無駄吠えは必ず止めることが可能です。
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藤綱麻沙美 先生
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1980年生まれ。部品メーカーを経てドッグセラピー業界へ。
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この講座は!プロの監修を受けています!
日本療育犬研究会でのセラピー活動後、現在は精神科病院での専属ドッグセラピストとして活動中。
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