ソムリエの仕事とは?ワインソムリエの仕事内容と年収
ワインが好きな人にとってワインソムリエはあこがれの仕事です。では、実際のワインソムリエの仕事とはどのようなものなのでしょうか。また、ワインソムリエとして働く場合、収入はどの程度なのでしょうか。今回はワインソムリエの仕事内容と年収についてご紹介します。
- 目次
01ソムリエの仕事とは?
1-1ソムリエはワインのスペシャリスト
ワインソムリエはワインのスペシャリストです。ワインの味は銘柄や産地、原料となるブドウの品種、作られた年などによって異なります。普通の人ではなかなかそれらをすべて覚えることは難しいもの。それらを身につけたワインソムリエは、ワインの多彩な知識を身につけた専門家ということができます。
1-2食事やお客にあったワインを提案する
ワインソムリエの仕事の基本となるのが、ホテルやレストランなどでお客様にワインを提案するということ。
お客様の味の希望に沿ったワインを提供することはもちろん、料理との相性も考えて、最適のワインを提案します。そのため、ワインソムリエにはワインの知識だけでなく、食事についての知識も必要。その場合、イタリア料理やフランス料理だけでなく、中華料理や和食といった分野の知識も求められます。
また、ワインを提案する上で、金額も重要になります。ワインはリーズナブルなものから高級なものまで様々なものがありますが、それらの価格のことまで考えてお客様におすすめできるのが優れたワインソムリエです。
その他にも、どのようなお客様なのか、どのような好みがあるのか、誰と来てどんな目的かなど、お客様ごとに異なる条件に合わせて快適な場を提供することもワインソムリエに求められている仕事です。
1-3入荷・品質管理・保管
ワインソムリエは、お客様の前に立ってワインをすすめるだけが仕事ではありません。
ホテルやレストランにどのようなワインを仕入れるのかを考えるのもワインソムリエの役割。その場合、お客様のどんなニーズがあるのかといった視点も必要になります。
さらにワインにとっては、品質管理や保管状態が非常に重要です。ワインは非常に繊細で、少しでも温度などの状態が変わるだけで味が劣化する可能性もあります。
また提供直前にワインをどのような温度にするのかによっても味も香りも変化するもの。
これらのワインに管理に関する仕事もワインソムリエにとって重要です。
1-4グラスの管理
ワインを楽しむときには、ワインだけでなくグラスも重要な存在。もしグラスがよいコンディションでなければ、せっかくのワインの味も損なわれてしまいます。そのため、グラスもしっかりと管理する必要があります。
また、デキャンタなどワインに関する道具の管理もワインソムリエの仕事です。
02ソムリエが活躍する場
2-1レストラン
ソムリエの活躍の場としてはまずレストランが挙げられます。かつてはイタリア料理やフランス料理など高級レストランが中心でしたが、現在はそれ以外の分野のレストランでもソムリエが常駐しているお店も少なくありません。
2-2バー
ソムリエというと、ワインだけにくわしい人というイメージですが、実は一流のソムリエにはワインだけでなく、ビールやウイスキーといったそのほかのアルコール飲料についての知識も求められます。
そのため、ソムリエはバーなどアルコールを提供するお店での活躍も可能です。
2-3ホテル
ソムリエがもっとも活躍している場所がホテルです。ホテルには一流レストランやバーを併設していることも多く、ソムリエはそれぞれのお店で働くほかにも、ホテル全体のソムリエとして働くケースもあります。
03ソムリエの給料
3-1平均年収は300万円~600万円
ソムリエの平均年収は300万円~600万円と言われています。ただし、これはあくまでも平均で、職種や職場によっては年収が一千万円を超えるというケースもあるようです。
また、年次や勤めているのがホテルかレストランか、どの程度の事業規模かなどによっても収入は異なります。
3-2飲食業のなかでは比較的高め
ソムリエの収入は飲食業の中では比較的高めと言われています。理由としては、ソムリエが専門的な知識を持っている職種であることや、勤務先が大きなレストランや高級ホテルであることが挙げられます。
また、ソムリエは知識だけでなく経験も重要になる仕事。年齢が上がっても続けていける仕事なので、平均年収も高めとなっています。
3-3高収入というわけではない
このようにソムリエは飲食業の中では比較的収入が高めですが、他の仕事と比べた場合、決して高収入というわけではありません。
ただし、能力や経験に左右されることも多いため、努力によっては高収入が期待できます。
また、規模の大きなホテルや飲食店での勤務が多いことから、福利厚生などの待遇や、海外への出張などの点でほかの仕事よりも優れていることもあります。
3-4初任給は20万円程度
勤務したばかりのソムリエの初任給は20万円程度と言われています。また、ソムリエの資格を取得する前の見習い期間は収入が低く抑えられる傾向にあります。
そのため、安定した収入を確保するためには、少しでも早くソムリエの資格を取得することが必要です。
04ソムリエのステップアップ
4-1大手ホテルにつとめて昇格する
大手ホテルに勤務するソムリエには、ソムリエ、シニアソムリエ、アシスタントチーフソムリエ、チーフソムリエなどの段階があります。この中でも、ワインだけでなくドリンク全体を統括するチーフソムリエに昇格すると、給料や仕事内容などが大きく広がります。
また、大手ホテルでしっかりしたキャリアを重ねると、独立のチャンスも増加、さらに高収入を狙うことができます。
4-2上位資格をとる
ソムリエには、経験年数や実力によってさらに上位の資格も用意されています。この上位資格は取得が難しい反面、取得すると大きなステップアップが期待できます。
4-3有名ソムリエとなる(ソムリエコンクールにでる)
ソムリエとしてステップアップする方法としては知名度を上げる、メディアに露出するといった方法もあります。
そのきっかけとなるのがソムリエコンクール。ソムリエコンクールは、ソムリエとしての実力を競う大会で、日本大会だけでなく、アジア・オセアニア大会や世界大会なども開かれています。このソムリエコンクールで結果を残すことができれば、さらに大きな可能性を手に入れることが可能。
また、規模の大きな大会だけでなく、若手のためのコンクールやコンテストなども開催されているため、キャリアアップだけでなく、自分の実力を知るために参加するソムリエも多いようです。
4-4プロデュース
有名なソムリエになると、お客様にワインをすすめたり、お店のワインを管理したりといった通常の仕事に加えて、レストランのメニューやコンビニの商品をプロディースするといった仕事が加わることもあります。
また、ソムリエとして自分のお店を持つといった働き方も可能になります。
05まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
1999年 当時日本で最年少で社団法人日本ソムリエ協会ソムリエ資格を取得。
2002年 C.I.V.C日本シャンパーニュ委員会デュプロム取得 No.235
2005年 札幌大通り公園で毎年5月に開催されるさっぽろライラック祭り内で、7丁目に北海道のワインと食のイベント「ワインガーデン」を自らプロデュースし立ち上げる。
(総合プロデュースは2005年〜2009年)
2011年FBO唎酒師呼称資格認定
2012年 社団法人日本ソムリエ協会シニアソムリエ資格取得
2015年 シャンパーニュ騎士団ショバリエ叙任
(フランス、ルイ14世時代から続く歴史的、由緒正しき伝統ある騎士団)
2016年 フランスシャンパーニュ地方「ニコラフィアット社」公式アンバサダー任命 (世界初のニコラフィアットアンバサダーに任命)※15年連続フランス国内生産量No.1
2017年豆腐マイスター、おから味噌インストラクターライセンス取得
2018年 シャンパーニュ騎士団オフィシエ叙任
2019年から現在、料理屋botanの専属シニアソムリエール
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