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ワインソムリエの資格の種類について

ワインが好き、ワインにもっとくわしくなりたいという方のなかにはソムリエの資格に興味を持っている方もいるかもしれません。実は日本の場合、ソムリエの資格はひとつではありません。今回はワインソムリエの資格の種類についてご紹介します。

どんなものがある?ワインソムリエの資格の種類について

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目次

01ソムリエの資格

ソムリエといえば、ワインのエキスパート。しかし、海外と日本ではソムリエの資格に関する事情は異なっています。

1-1日本にはソムリエの国家資格がない

ワイン大国といえば、フランスやイタリア。これらの国でソムリエといえば、弁護士や医師と同じように国家が認める資格です。
しかし、日本の場合、国家資格としてのソムリエ資格は存在しません。日本でソムリエといえば、民間の認定協会が定めているもの。つまり日本のソムリエは、民間団体が主催・認定を行う民間の資格ということになります。

1-2ソムリエの資格試験を行なっている団体は2つ

民間資格だからといって、資格の取得が簡単だというわけではありません。民間資格であるものの、日本のソムリエも高いワインの知識や実践経験が求められます。
日本でソムリエの資格試験を行っている団体はふたつあり、それが「日本ソムリエ協会(JSA)」と「全日本ソムリエ連盟 (ANSA) 」です。
日本ソムリエ協会は、日本でのワイン文化の普及や知識・サービスの向上などを目的に設立された団体で、ソムリエの育成や技術の向上を目指しています。さらに日本ソムリエ協会は国際ソムリエ協会とも連携、盛んに海外交流に関する事業を展開しています。
日本でソムリエして有名なのは、1995年に世界最優秀ソムリエコンクールで優勝した田崎信也氏ですが、この田崎信也氏も、日本ソムリエ協会で副会長を務めたり、国際ソムリエ協会の会長も兼任していたことがあります。
日本ソムリエ協会の場合、基本的には飲食店やワインバー、レストランなど、ワインを含むアルコール飲料を取り扱う仕事に従事する人を対象とする資格試験を行っているのが特徴で、実践経験や実務経験が重要となります。
一方、全日本ソムリエ連盟は、ワインのプロフェッショナルであるワインコーディネーターやソムリエの育成を目的に1997年に設立された民間団体です。
全日本ソムリエ連盟の場合、独自のカリキュラムを導入していることが特徴で、実務経験や実践経験というよりも、独自講習などを通じてソムリエとしての知識や技術を伝えています。

02日本ソムリエ協会のソムリエ資格

日本ソムリエ協会が主催・認定を行っている資格の中には様々なものがあります。

2-1マスターソムリエ

日本ソムリエ協会のソムリエ資格の中で最高峰となるのがマスターソムリエです。マスターソムリエは、資格というよりも名誉称号に分類されるもので、シニアソムリエの資格を持っている人で、ソムリエ歴20年以上の経験を持ち、さらに日本ソムリエ協会の役員として、功績が顕著である人だけが推薦を受けて、選考委員会で認定が行われます。

2-2シニアソムリエ

シニアソムリエは、すでに日本ソムリエ協会のソムリエ資格を持ち、さらに認定から三年以上の経験を積んでいる人や、ワイン及びアルコール飲料を提供する飲食店での10年以上のサービス経験があるといった人を対象に行われる資格です。
シニアソムリエの試験はワインの知識をはじめ衛生観念などを問われる筆記試験、テイスティング、ソムリエ業務や接客、プレゼンテーション、口頭試験などが行われる非常に高度なもので、合格率は20%程度だとされています。

2-3ソムリエ

実際に飲食店などで働いている人がまず取得を目指すのが、ソムリエの資格試験です。
ソムリエの資格試験は、ワインおよびアルコール飲料を提供する飲食店での三年以上のサービス経験がある人または、日本ソムリエ協会に会員登録をしてから二年以上の人、飲食店での二年以上のサービス経験がある人が対象に行われます。
試験内容はワインに対する知識が求められる筆記試験、香りや味わい、品種、銘柄などを当てるテイスティング、実技試験などが行われます。
このソムリエ資格の試験は、合格率が40%程度と言われ、飲食に関する資格の中でもかなりの高難度だと言われています

2-4シニアワインエキスパート

シニアワインエキスパートは、すでに日本ソムリエ協会が認定するワインエキスパートの資格を取得している人を対象にした試験です。
このワインエキスパートの資格の場合、ソムリエとの大きな違いは、実務経験を必要としないこと。つまり、ワインエキスパートの試験では、ワインを含む専門知識やテイスティング能力がある人ならすぐに挑戦することができます。

2-5受験資格

これら日本ソムリエ協会の資格については、資格によって受験できる資格が異なります。
そのため、資格取得については事前に受験資格についてホームページなどで確認するとよいでしょう。
ただし、どの資格も20歳以上でなければ受験できないという点は共通しています。

03全日本ソムリエ連盟のソムリエ資格

全日本ソムリエ連盟が認定を行う資格にも様々なものがあります。

3-1プロフェッショナルソムリエ

プロフェッショナルソムリエは、すでに全日本ソムリエ連盟が認定するソムリエやワインコーディネーターの資格を取得している人を対象にした資格です。
この資格を取得するためには、全日本ソムリエ連盟の上部団体である、料飲専門家団体連合会が所定する講習を受講、認定試験に合格する必要があります。

3-2ソムリエ/ワインコーディネーター

ソムリエ/ワインコーディネーターは、ワインに対する専門的な知識やテイスティング力、接客、セールスなどの技術を身につけることができる資格です。
取得には通信コースや在宅受講・受験コース、二日間集中受講・受験コースなど様々なものが設けられ、自分の時間の都合やライフスタイルによって、コースを選択することができます。
試験は筆記試験やテイスティング、実技試験などがあり、この試験に合格することで資格を取得することができます。

3-3受験資格

全日本ソムリエ連盟の資格も、日本ソムリエ協会の資格と同様、二十歳以上であることが受験資格となります。
ただし、全日本ソムリエ連盟の場合、日本ソムリエ協会の資格とは異なり、職業従事経験は不要。そのため、飲食店での勤務経験がないという人でも受験することができます。

04ソムリエの資格をとるメリット

それでは、これらのソムリエ資格を取得することはどのようなメリットがあるのでしょうか。

4-1信頼感がえられる

ソムリエ資格を取得する大きなメリットは、お客様からの信頼が得られるということ。ワインの知識は非常に奥が深いもので、なかなか一般の人にとっては難しいもの。
しかし、ソムリエの資格を持っている人が店にいるだけで、お客様は安心してワインを選んだり、ソムリエに意見を求めたりすることができます。

4-2知識を学べる

ソムリエの資格は非常に難しいものですが、その学習を通してワインに関する知識を身につけることができます。
また、ワインだけでなくその他のお酒に対する知識を深めることもできるため、より質の高いサービスを提供することが可能となります。

4-3スキルの向上

ソムリエ資格の取得に必要なのはワインの知識だけではありません。サービスや抜栓、セールスのスキルなども重要になります。
そのため、より高いレベルでの接客が可能になります。

05まとめ

ソムリエの資格には様々なレベルがあり、資格によって受験のための条件が異なります。もしソムリエの資格取得を考えた場合、その資格をどう使いたいのか、自分ならどの資格が受験できるのかをチェックするとよいでしょう。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
勝山美幸 先生
社団法人日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ(No.1676)
北海道 美瑛町生まれ札幌市在中
1999年 当時日本で最年少で社団法人日本ソムリエ協会ソムリエ資格を取得。
2002年 C.I.V.C日本シャンパーニュ委員会デュプロム取得 No.235
2005年 札幌大通り公園で毎年5月に開催されるさっぽろライラック祭り内で、7丁目に北海道のワインと食のイベント「ワインガーデン」を自らプロデュースし立ち上げる。
(総合プロデュースは2005年〜2009年)
2011年FBO唎酒師呼称資格認定
2012年 社団法人日本ソムリエ協会シニアソムリエ資格取得
2015年 シャンパーニュ騎士団ショバリエ叙任
(フランス、ルイ14世時代から続く歴史的、由緒正しき伝統ある騎士団)
2016年 フランスシャンパーニュ地方「ニコラフィアット社」公式アンバサダー任命 (世界初のニコラフィアットアンバサダーに任命)※15年連続フランス国内生産量No.1
2017年豆腐マイスター、おから味噌インストラクターライセンス取得
2018年 シャンパーニュ騎士団オフィシエ叙任
2019年から現在、料理屋botanの専属シニアソムリエール
勝山美幸

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