楽しく遊べるかは飼い主さん次第!上手な猫との遊び方って?
猫は遊ぶことが大好きな生き物。もともと単独で暮らす性質を持っているため一人遊びも上手ですが、飼い主さんと遊ぶことは猫にとっても大きな喜びです。今回は猫と上手に遊ぶ方法についてご紹介します。
- 目次
01猫と遊ぶ必要性
1-1室内飼いの猫に飼い主との遊びは必要
現代では猫を飼うときには室内飼いがおすすめです。自由に外に遊びに行くことは猫にとっては楽しみですが、事故や伝染病などの危険も多く、飼い主さんは安心できないもの。
しかし、室内だけで暮らしていると、猫にはどうしても刺激が不足気味。
家が広いという場合は別として、マンションやアパートなどの住空間の場合にはどうしても限られたスペースで遊ぶしかなくなります。
そんな猫にこそ工夫した遊びが重要。
猫にとって、飼い主と遊ぶことは楽しむだけでなく、刺激を得てストレスを解消することにつながります。
1-2ストレス解消だけでなくコミュニケーション効果も
猫にとって十分な運動ができないことは大きなストレス。もしそのストレスに我慢ができなくなると、トイレ以外の場所で用を足したり、好きな場所で爪を研いだりといった、過剰ないたずらにもつながってしまいます。もちろん、遊びを通じて運動をすることは肥満防止や健康維持にも効果的です。
また、猫にとっては遊びも重要なコミュニケーション。もし飼い主さんが猫をあまり構わず、刺激の少ない生活を続けていると、年齢にかかわらず刺激に無反応・無気力になることも。
特に猫の場合、コミュニケーション不足は問題行動の原因になるため、しっかり猫と遊んであげることは飼い主さんにとっても重要です。
02猫と上手に遊ぶには?
2-1猫の遊びのサインをキャッチする
猫と遊ぼうと思ったとき、まず必要になるのは猫の遊びのサインをキャッチするということです。
たとえば好きなおもちゃを持って来るというのは、かなり遊びたいというサイン。猫が自分でおもちゃを持って来るときは、遊びたい欲求がピークに達している状態です。そのときはすぐにそのおもちゃで一緒に遊んであげましょう。
猫によってはそれほど強いアピールをしない子もいますが、それでもおもちゃの前をうろうろしたり、近くで鳴いたりという行動が見られることもあります。
さらに猫が遊びたいというときには、飼い主さんの前でお腹を見せて横になったり、何かと飼い主さんの行動を邪魔することがあります。
こちらも単に横になりたい、邪魔をしたいというわけではなく、一緒に遊びたいというサインです。
そのほかにも、遊びたいサインには、じっと見つめて来る、身体をすりつけてくるといったものが挙げられます。
2-2こんなサインには注意が必要
猫には様々な「遊びたいサイン」がありますが、中には注意が必要なものも少なくありません。
たとえば猫パンチ。特に子猫の頃は遊びに誘う方法が分からず、飼い主さんに猫パンチをすることがありますが、もしそこで遊びに応じてしまうと、猫は「パンチをすれば遊んでもらえる」と思い込んでしまいます。
しかし、飼い主さんには飼い主さんの都合があるもの。もし別に用事がある場合、パンチをしても遊んでもらえないようになると、どんどんパンチが強くなる、爪を立てるなど攻撃的な行動につながってしまいます。
それを防ぐためにも、「遊んで」というつもりでパンチをしてきたら、それに答えるのはやめておいた方がよいでしょう。
2-3猫と上手に遊ぶポイント
猫と遊ぶときには、猫に思い切り楽しんでもらいたいもの。では猫を喜ばせる、上手な遊び方にはどのようなポイントがあるのでしょうか。
猫と遊ぶとき、まず大切なのは根気です。猫はとても気分の変わりやすい動物なので、おもちゃで遊ぼうとしてもそっぽを向いてしまうことがあります。ただし、すぐに遊びたいという気分になることもあるため、猫が興味がなさそうだからとすぐに遊びを辞めてしまわないようにしましょう。
また、猫の性格によっては、最初は興味がないふりをする子もいます。猫と遊ぶときには根気よく付き合ってあげましょう。
ただし、猫は非常に飽きっぽい面もあります。同じおもちゃや同じ動きだけではすぐに飽きてしまうもの。
猫が飽きないように、複数の種類のおもちゃを使ったり、新しい動きを加えるなどして、目先を変えてあげるとよいでしょう。
03猫を夢中にさせる遊び方
3-1狩猟本能を刺激する遊び方
猫と遊ぶとき、基本となるのは猫の狩猟本能です。猫のおもちゃといえばねこじゃらしが思い浮かびますが、このねこじゃらしも虫やねずみなど、猫の狩猟本能を刺激するもの。
おもちゃを使って遊ぶときには、上手く猫から逃げたり、つかまりそうになってみたりと猫の本能を利用するのも良い方法です。
たとえばねこじゃらしの場合、まずは虫やねずみをイメージして、床の上で左右に素早く動かします。できるだけ捕まらないようにしながらも、ときどき捕まってあげると猫の気分もアップします。
もし平面的な動きに飽きてきたら、次は上下の動きを加えてみましょう。最初は低い位置で動かしながら、ときどき大きく上に動かします。つられて猫がジャンプするようであれば成功。しばらくこの遊びを続けたら、最後には捕まえさせてあげましょう。
さらに遊び方には猫の好奇心をくすぐるという方法も効果があります。
もともと猫は好奇心が強い生き物。そのため、見えそうで見えないという状況が大好きです。たとえばねこじゃらしの場合なら、物陰からちらりと見えるようにねこじゃらしを揺らしてみましょう。このとき、ちょっとずつねこじゃらしを見せると効果がアップ。
家具やドアの陰はもちろん、クッションや布などを使ってもよいでしょう。
もし猫がおもちゃに飽きたという場合には、音で猫の注意を引くというのも効果的。
虫や鳥の羽音のようなカサカサという音は猫の大好物。音の鳴るものを猫の目の前で動かしたり、猫からは見えないところで音を出したりすると猫もきっと喜んでくれるでしょう。
3-2ものを使った遊び方
猫はとても飽きっぽい生き物で、同じおもちゃで遊び続けているとすぐに飽きて退屈してしまいます。そのためペットショップには様々なおもちゃが売られています。
同じねこじゃらしでも細長いものから小さく丸いもの、ぬいぐるみがついたものなど非常にバリエーション豊か。
といっても、猫はおもちゃにもこだわりが強いため、気に入らないおもちゃではまったく遊ぼうとしません。
猫の好みは実際に遊んでみるまで分からないので、まずはいくつかの種類を購入して、自分の猫がどんな好みなのかを探ってみるのも良い方法です。
ただし、猫のおもちゃもそれなりに高価なものが多く、たくさんの種類を購入すると痛い出費になってしまうことも。もちろん、猫が気に入らなかったからと返品することもできません。
そんなときには、猫のおもちゃを手作りするという方法もあります。
もし手作りのおもちゃを作るとき、役立つのがビニールひも。ビニールひもはこすれ合って音を立てますが、この音が虫や鳥などが立てる音と似ているため、猫が気に入ることが多いようです。
もしビニールひもを使ってねこじゃらしを作るときは、適当な長さにひもを切り、後はいくつか結び目を作るだけ。あとはひもの途中の部分をほぐせばあっという間に猫が喜ぶおもちゃが作れます。
また、ビニール袋や紙袋なども猫が好むおもちゃになります。
こちらは単にビニール袋や紙袋を折り畳んで投げたり、投げるフリをするだけで、ビニールや紙のかさかさという音が猫を刺激して、夢中になって袋を追いかけてくれます。
04猫と遊ぶときのポイントと注意点
4-1猫に適した遊びの時間は15分程度
猫と遊ぶのに最適なのは1日15分程度と言われています。もし遊ぶ時間が長すぎると、猫が疲れてしまいます。
猫は瞬発力はあるものの、実際には体力はない動物。猫は体力を消耗しやすく、一日のほとんどの時間を眠って過ごしているのは消耗した体力を回復させるためです。
特に子猫の頃は体力がないもの。しかし遊びに夢中になっていると、ついつい長時間遊んでしまうことが多いため、飼い主さんが時間を計って適当なところでやめてあげましょう。
逆に年を取って来ると、遊ぶ時間が少しずつ減っていきます。あまりじっとしていると運動不足にならないかと考えて、ついつい遊びに誘ってしまうことがありますが、無理をさせると健康を損ねてしまいます。
猫が遊びたいと思ったタイミングを上手に見計らってあげましょう。
4-2わがままを聞かない
猫と遊ぶときには、猫がわがままにならないようにすることも重要です。
猫の中には、遊びたいときには鳴き声でアピールする子も多いものですが、猫が鳴くたびに遊びに付き合っていると、猫は鳴けばいうことを聞いてくれると思い込み、そのうち鳴き癖がついてしまいます。
また、猫と遊ぶときには手を使って遊ぶこともありますが、そのときも飼い主さんは注意が必要。
もし手をおもちゃの代わりにして遊んでいると、猫は飼い主さんの手は遊び道具にしてもいいものだと考えてしまいます。すると、遊ぶ時間ではないときにも手にかみついたり爪を立てることにもなりかねません。
痛い思いをするだけでなく、感染症の原因になることもあるので、十分に注意しましょう。
05まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
ホテルエステサロン勤務後、三宮・北野でプライベートサロンを開業して16年。
幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
猫さんがストレスなく過ごせる猫専門ホテルを2023年神戸にOPEN。猫専門のペットシッター「ねこもり」としても活動中。
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