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ドッグトレーナーになるための基礎知識について

犬が好きな方の中にはドッグトレーナーになりたいと考えている人も多いかもしれません。ではドッグトレーナーになるためにはどのような資格が必要なのでしょうか。今回はドッグトレーナーになるための基礎知識についてご紹介します。

ドッグトレーナーになるための基礎知識について

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目次

01ドッグトレーナーになるには?

ドッグトレーナーとして働きたい。そう考えた場合、気になるのが資格は必要かどうかということ。ではドッグトレーナーになる場合、どのような資格が必要になるのでしょうか。

1-1必須資格はない

実はドッグトレーナーになるためには、必須の資格はありません。資格には国家資格、民間資格の二種類があり、国家資格は医師や弁護士、看護師のように、その職業で働くためには絶対に必要な資格。しかしドッグトレーナーについての国家資格は存在しません。
そのため、ドッグトレーナーになるためには、資格を取得する必要はありません。

1-2民間資格が存在する

しかし、ドッグトレーナーについては「ドッグトレーナーライセンス」といった民間資格が存在します。
この資格は国家資格ではないため、取得をしていなくてもドッグトレーナーとして働くことは可能です。しかし、資格取得のための勉強を通じて様々な知識を身につけることができるだけでなく、ドッグトレーナーとして就職する場合や、独立する場合には有利になることがあります。

1-3生き物と関わるため、知識や技術が必須

ドッグトレーナーは犬と関わる仕事です。そのため、専門性の高い知識と技術が必須。また、犬は犬種によって個性や特徴、習性などが異なりますが、犬の犬種は非常に数が多いため、それらについての学習も必要になります。
もしドッグトレーナーとして働きたい場合には、これらの知識と技術を身につける必要があります。

02ドッグトレーナーライセンスについて

ドッグトレーナーに関する資格として代表的なものが「ドッグトレーナーライセンス」です。ではこのドッグトレーナーライセンスとはどのような資格なのでしょうか。

2-1ドッグトレーナーライセンス

ドッグトレーナーライセンスは、日本ドッグトレーナー協会が主催・認定を行っている民間資格です。
日本ドッグトレーナー協会は、高い技術を持ったドッグトレーナー養成などを目的として設立された団体で、スクールでの指導や運営、海外ドッグトレーナー団体との交流、しつけ教育の普及など様々な活動を行っています。
そんな日本ドッグトレーナー協会が主催するドッグトレーナーライセンスは難易度によってA級からC級までの三段階に分かれています。
まず初心者が取得を目指すのはC級ライセンス。
C級ライセンスは三日間のスクーリングを受講し、協会認定試験に合格することで取得できます。
試験の内容は犬の観察や接し方、基本的な指示やその手順などで、三日間で75000円の受講料が必要です。
その後、B級では犬の特徴に合わせた接し方や、飼い主からの情報収集、A級では指示の出し方やタイミング、犬のレベルに合わせたトレーニングなど、少しずつ難易度が上がっていきます。

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03その他の犬に関わる資格

ドッグトレーナーライセンス以外にも、犬に関する資格は様々なものが存在します。

3-1家庭犬トレーナー

「家庭犬トレーナー」は、国際家庭犬トレーニング協会が認定する民間資格です。家庭犬トレーナーは、一般家庭で飼育されている犬のしつけや飼育の相談に応じる知識と技術を学ぶ資格で、家庭犬トレーナー1級・2級、家庭犬トレーナーアドミニストレーター、家庭犬トレーナースーパーバイザー、ドッグマインダーなどの資格があります。

3-2愛犬飼育管理士

「愛犬飼育管理士」は、一般社団法人ジャパンケネルクラブが設けている資格です。この資格は多くの自治体でも動物取扱業の登録要件のひとつとしても認められているもので、講習会に参加し、その後行われる筆記試験に合格すると取得が可能です。

3-3ドッグハンドラー

「ドッグハンドラー」は一般社団法人ジャパンケネルクラブによって認定されている資格です。ドッグハンドラーは、ドッグショーに出場する犬を扱う仕事で、ドッグハンドラーの資格はこのドッグショーに関わる資格となります。

04ドッグトレーナーになる基本ルート

犬に関わる代表的な仕事であるドッグトレーナー。ドッグトレーナーになるためにはどのような方法があるのでしょうか。

4-1高校→短大・専門・大学→公認スクール・試験→ドッグトレーナー

ドッグトレーナーになるためには必須の資格はありません。しかし多くの民間資格や専門学校が存在しています。
もしドッグトレーナーを目指すなら、高校卒業後専門学校や、短大・大学などで動物に関する学部・学科に入学するという方法が一般的です。
また、専門外の学部・学科に入学した場合でも、通信教育などで知識や技術を身につけるという方法があります。
その後、民間資格を受験、ドッグトレーナーとして就職するのが一般的な方法です。

4-2高校からそのまま就職する

ドッグトレーナーになる場合、高校を卒業後、そのまま就職するという方法もあります。この場合、ドッグトレーナーが活躍している企業に就職する以外に、「弟子入り」という形ですでに活躍しているドッグトレーナーの下で働く方法もあります。

4-3犬の知識が必要のためまずは資格を取得するひとが多い

ドッグトレーナーになるためには様々なルートがありますが、どちらにしても犬についての豊富な知識が必要になります。
また、企業に就職する場合にも様々な条件が必要になることも。そのため、まずは資格取得のための勉強をしながら、知識などを身につけるという人が多いようです。

05ドッグトレーナーに向いているひと

ドッグトレーナーになりたいと考えたとき、気になるのが自分は向いているのかどうかということです。どのような人ならドッグトレーナーに向いているのでしょうか。
まず基本的に必要なのが、「犬が好き」ということ。ドッグトレーナーは犬と関わる仕事であり、犬が好きというのは必須条件。
といっても、ドッグトレーナーは犬にしつけを行うのが仕事です。そのため、単に犬を甘やかしたり、可愛がったりするだけでなく、毅然とした態度で対応できることも必要になります。また、犬によってはなかなかいうことを聞いてくれないこともあります。特に成犬の場合、しつけには時間がかかるもの。そのため、根気強く犬と付き合える忍耐力も重要です。
その他にも、犬の状態や飼い主の態度などを読み取り、どこに犬の問題の原因があるのかを探るための観察力も求められます。

06ドッグトレーナーに向いていないひと

ドッグトレーナーになりたい人は犬が好きという人がほとんど。しかし犬好きであってもドッグトレーナーに向いていない人もいます。
なかでもドッグトレーナーに向いていないのが、感情の起伏が激しく、リアクションが大きい人。犬が好きすぎるあまり、犬と一緒にいるとテンションが上がってしまう人や、逆に威嚇する犬を怖がる人も、上手に犬をしつけることができません。
また、しつけは非常に難しいもの。落ち込むことや動揺することも少なくありません。しかし、犬は相手の様子を見抜くもの。落ち込んだり動揺したりといった人を前にすると、いうことを聞かなくなってしまうこともあります。
犬にいうことを聞かせるためには、落ち込んでいてもポジティブな態度を崩さない人のほうがドッグトレーナーには向いているでしょう。

07まとめ

ドッグトレーナーになるためには資格は不要ですが、非常に豊富な知識や技術、経験が求められます。もし本気でドッグトレーナーを目指すなら、まずは資格の取得から始めてみてはいかがでしょうか。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
藤綱麻沙美 先生
ドッグセラピスト
1980年生まれ。部品メーカーを経てドッグセラピー業界へ。
日本療育犬研究会でのセラピー活動後、現在は精神科病院での専属ドッグセラピストとして活動中。
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