スムージーで下痢する原因と対策
ダイエットや美容に効果的だと人気のスムージー。女性の中にはすでに日常生活に取り入れているという方も多いのではないでしょうか。でもスムージーを飲み続けていると、お腹を壊したり下痢をしたりしまうことがあります。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。今回はスムージーで下痢をする原因や対策についてご紹介します。
- 目次
01スムージーで下痢する主な原因
02好転反応
2-1体質が変わろうとする変化
好転反応とは、簡単に言うと身体が良い方向に変わろうとしているときに起きる反応のことです。好転反応には、頭痛や腹痛、肌荒れなどが起こることがありますが、下痢や便秘といった腸のトラブルも代表的な症状です。では、なぜ身体がよい方向に変わろうとしているときに、このような症状が現れるのでしょうか。普段、脂質や糖質の多い食生活を続けていたり、野菜をあまり食べないといった食事を続けたりしている場合でも、身体はその状況でもなんとか健康を維持しようと頑張っています。腸内環境も、そういった食事の中からできるだけ身体によい栄養を探し出して取り入れる態勢になっていますが、そういう人がスムージーを飲むと、急に身体によいものが大量に入って来るという状況になるため、腸内細菌が混乱してしまいます。このときに起きる症状が好転反応。もちろん、身体によい栄養素が入ってきているので心配することはなく、腸内環境もやがてそれに適応していきますが、その間に下痢などの症状を起こすこともあります。
2-2スムージーのデトックス効果
スムージーを飲み始めて下痢が起きるときに葉、スムージーがデトックス効果を発揮していると考えることもできます。スムージーは豊富な食物繊維を含んでいて、これが体内に溜まった毒素や酸化物を排出に効果を発揮します。また、緑の野菜を使ったグリーンスムージーはクロロフィルを豊富に含んでいて、こちらもデトックスには効果的。このように食物繊維やクロロフィルによって、スムージーは強力なデトックス効果を発揮しますが、もし体内に有毒な物質が溜まっていると、なかなか一度にすべてを排出することができず、それらをデトックスするのに時間がかかってしまい下痢になってしまうことがあります。こういったタイプの下痢は、体内から有毒な物質が排出されると自然と収まるので、もし長期間下痢が続いている場合には、他に原因がある可能性があります。
03スムージーの飲み方に問題がある
3-1氷をいれすぎている
下痢をする最大の原因は、内臓を冷やすこと。スムージーは身体によい飲み物ですが、野菜をたっぷり使ったものの場合、どうしても風味が気になり飲みにくいことも少なくありません。そんなとき、氷を入れて冷たくすると野菜独特の風味が抑えられるため、慣れていない人でも飲みやすくなりますが、それが続くと内臓の冷えにつながり、下痢をしてしまうことがあります。また、下痢を起こさなかったとしても、内臓が冷えると様々なトラブルを起こすことがあるため、身体によいスムージーを作るときはなるべく氷を入れないほうがよいでしょう。
3-2冷たいスムージーを大量に飲んでいる
スムージーの魅力は野菜や果物をたっぷり摂取できること。しかし、身体にいいから、野菜不足を解消したいからと大量にスムージーを飲んでいると、お腹を壊すことがあります。特にスムージーは食物繊維が豊富な飲み物。飲みすぎると、どうしても下痢を起こしてしまいます。また、氷を入れていないからといって安心してしまうのも考え物。スムージーは新鮮な野菜や果物を使うのがコツですが、野菜や果物は冷蔵保存されていることも多く、水で作った場合でも体温よりも低い温度になることが少なくありません。そういった飲み物を大量に飲むと、どうしても身体の冷えにつながってしまいます。
04レシピの問題
4-1アクの強い野菜をたくさん摂っている
野菜には様々な種類がありますが、中にはアクを多く含んでいるものもあります。アクは炭酸カリウムやシュウ酸、マグネシウム化合物などのミネラルの総称で、においやにごりの原因となるもの。体質によっては体調が悪くなるという場合もあります。野菜の中には、このアクを多く含んでいるものもあり、それらを生で摂取すると身体が受け付けず、どうしても下痢をする場合があります。
4-2不溶性と水溶性食物繊維のバランスに偏りがある
スムージーは食物繊維を多く含んでいますが、実は食物繊維とは、水に溶ける水溶性と、水に溶けにくい不溶性の二種類があります。食物繊維を摂取する場合には、この二種類のバランスが重要。もし不溶性の食物繊維を多く取っている場合、腸が過剰に刺激されて下痢になることがあります。
4-3大量摂取でお腹が緩くなりやすい食材
では、どのような食材を摂取するとお腹が緩くなりやすいのでしょうか。注意が必要なのはパセリやほうれん草、セロリなどの野菜。パセリはデトックス効果が強いクロロフィルを多く含んでいるため、人によってはお腹を壊すことがあります。ほうれん草は生で食べると結石の原因になると言われるシュウ酸が豊富で、このシュウ酸はアクの原因となります。そのため、スムージーに使うときには、下茹でをするか、生食ができるサラダほうれん草などを使用しましょう。また、セロリには不溶性の食物繊維が豊富なので注意が必要です。
05下痢を避けるスムージーの飲み方
5-1咀嚼しながらゆっくり飲む
スムージーに限らず、どのような食べ物や飲み物でも、一気に飲むと腸に負担を掛けて下痢の原因となることがあります。また、スムージーはすでに滑らかになっている飲み物ですが、一度に胃に入ると消化が難しくなり、こちらも下痢の原因となるため、噛むようにゆっくり飲むのが大切です。
5-2水の配分を多くする
もし食物繊維の量が多すぎるという場合、スムージーに入れる水の量を増やすという方法もあります。水の量を増やすことで、食物繊維の摂りすぎを防ぐことができます。
5-3全体的に飲む量を減らす
スムージーは健康によい飲み物ですが、飲みすぎは胃腸に負担を掛けてしまいます。その場合、一度に飲む量を減らすか、飲む頻度を2,3日置きにするとよいでしょう。どのようなものでも、飲みすぎると下痢の原因になってしまいます。