知っておきたい!スポーツ前後の補食の役割やおすすめの食事など
アスリートにとって朝昼晩と三度の食事は重要なものですが、それと同様に重要な役割を果たすのが「補食」です。補食についてきちんと理解を深めることは、練習効果をアップさせ、疲労回復を早めることにつながります。今回はスポーツ前後の捕食の役割や、捕食としておすすめの食事について解説します。
- 目次
01スポーツ前後の補食の役割
1-1エネルギーの補給
捕食の大きな役割のひとつが、不足しがちなエネルギーの補給です。アスリートは通常の人よりも多くカロリーを摂取しなければいけませんが、食の細い人にとってはなかなか難しいもの。さらにどうしても朝食は軽く済ませてしまいがちなため、カロリーや栄養素が不足してしまいます。捕食はそれらのカロリーや栄養素を補給するという役割があります。
1-2集中力を高める
アスリートが摂取する栄養素の中でも、特に重要なのが糖質です。糖質は筋肉を動かすための重要なエネルギー源となるため、糖質はスポーツには欠かすことができません。さらに、糖質をもっとも消費するのは脳。脳は摂取する糖質を多く消費しますが、糖質以外をエネルギー源として使用することができないため、糖質が不足するとどうしても働きが低下、その結果、集中力が失われ、プレーや練習に集中することができなくなってしまいます。捕食によって脳に必要な糖質を補給することで、最後まで集中力が途切れることなく、試合や練習に集中することができます。
1-3疲労回復の促進
アスリートにとっては、試合や練習はもちろん、疲労回復が重要です。もし疲労が回復しない状態だと、本来持っているパフォーマンスを発揮することができないだけでなく、ケガや故障の原因となってしまいます。そのため、筋肉や骨を補修するたんぱく質やカルシウムの補給は特に重要。たんぱく質やカルシウムはどうしても不足しがちになってしまうため、捕食によってしっかり補給しておくと、疲労回復の促進やケガの防止に役立ちます。
02補食で摂るべき栄養素とおすすめの補食
2-1糖質、たんぱく質、カルシウム、ビタミン類
捕食を摂取するときに特に注意したいのが「糖質」「たんぱく質」「カルシウム」「ビタミン」を補給すること。糖質は身体を動かし、疲労を回復するためのエネルギー源になる栄養素。脂質やたんぱく質も同様にエネルギー源になりますが、中でも糖質はもっとも効率よく、身体を動かす力になってくれます。特に消化によいバナナやゼリー飲料などで糖質を補給すると、食べてすぐに身体を動かすことができます。
また、筋肉を使ったり身体が疲労したりといった場合に、筋肉が成長するための材料となるたんぱく質や身体を疲労から回復させてくれるクエン酸といった栄養素も積極的な摂取をおすすめします。その他にも、成長期の子どもの場合、カルシウムなども気を付けて取り入れたい栄養素です。
2-2おにぎり
糖質を補給するための捕食におすすめなのが、なんといっても「おにぎり」。おにぎりはでんぷんなどの糖質を多く含んだ食品ですが、でんぷんはゆっくりと分解されるため、長期間のエネルギーとして使用することができます。また、おにぎりは具材を組み合わせることで飽きずに食べることができるという点も重要。シャケやツナ、卵などを使うとたんぱく質、海苔を使えばミネラルといったように、使用する具材によって必要な栄養素を取り入れることができるのも大きなメリットです。
2-3バナナ
バナナは捕食として非常に優秀な存在です。普通の食事の場合、食べてすぐに動くと腹痛が起きることもありますが、バナナは消化に良いため、パフォーマンスへの影響も最小限に抑えられます。さらにバナナには腸内環境を整える効果もあることから、免疫力アップにも効果的。
また、バナナ以外の果物もエネルギーに代わりやすい果糖や、ビタミン類も豊富に含まれているため、ぜひ補色に取り入れましょう。
2-4ゼリー飲料やドリンク類
食べてすぐに動ける補食としては、ゼリー飲料や果汁100パーセントのドリンク類もおすすめです。これらの捕食は固形物とは違い、液体状になっているため消化・吸収期間に負担がかかることがありません。
また、アスリートにとって有効な栄養成分が含まれていることもあり、手軽に購入できるという点も大きなメリットと言えるでしょう。
03補食はいつ摂取するべき?
3-1スポーツ前
スポーツ前に摂取する補食は、試合中のエネルギーになるためぜひ摂取しておきたいところです。試合の開始時間や、間隔によってスケジュールに合わせた補食を摂取するとよいでしょう。
試合の約3時間前には、主食中心の軽食がおすすめ。少なくとも、運動まで2時間の余裕があれば、摂取したものを消化器に負担をかけずにエネルギーに変えることができます。また、腹持ちがいいため試合中にエネルギー不足に陥ることもありません。なお、緊張して食べられないと言う場合には、アンパンやカステラといった、糖質を豊富に含み、脂肪分が少ないお菓子類を口にするのもよいでしょう。
試合の1~2時間前には、できるだけ競技に影響を与えないように、すぐに消化できるものを利用しましょう。ご飯やパンといったでんぷんは消化に時間がかかるため、果物や果汁100%のフルーツジュースなどがいいでしょう。果物に含まれる果糖は血糖値を上げにくいため、試合中に低血糖が起きるリスクを防いでくれます。なお、水分もこのタイミングで摂取しましょう。水分は吸収するまで時間がかかるため、早めに摂取しておくと、試合中の脱水を防ぐことができます。
試合開始の30分前からは糖質の取りすぎに注意しましょう。糖質は身体と脳を働かせるために必要な栄養素ですが、試合の直前に大量に摂取すると血糖値が急上昇。血糖値を下げるためのインスリンが分泌され、運動中に低血糖を引き起こしたり、パフォーマンスが低下したりといった可能性が生まれてしまいます。そのため、試合直前にはスポーツドリンクやゼリー飲料、飴などで糖質の取りすぎを防ぎましょう。
3-2スポーツ中
競技時間の長いスポーツでは、補給食が重要な存在になってきます。といっても、食べ過ぎは筋肉のパフォーマンスを低下させてしまうため、1時間に1回、バナナ一本程度のエネルギー補給を行いましょう。
3-3スポーツ後
試合後は身体の中のエネルギーが枯渇している状態です。この状態を放置すると疲労が抜けにくいだけでなく、身体は筋肉を分解、エネルギーに変えようとします。そのため、試合後はできるだけ早く栄養を補給する必要があります。このとき、卵サンドイッチとオレンジジュース、バナナと牛乳といった、糖質とたんぱく質が同時に食べられるものがおすすめです。さらにビタミンB1も補給しておくと、疲労回復を促進することができます。
3-4試合の合間がある場合
一日に複数の試合がある場合など、試合間隔があいている場合、できるだけ消化・吸収が早く、糖質をしっかりとれる捕食を選びましょう。また、重要なのが水分補給。適切に水分と糖質を補給することで、試合の疲労を回復、エネルギーを確保することができます。
04まとめ
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