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整体師になるために必要な資格と資格取得のメリット

身体のトラブルを抱えていることの多い現代人。整体に対するニーズも増々高くなっています。そのため、整体師として、困っている人の助けになりたいと考えている方も多いかもしれません。では、整体師になるためにはどのような資格が必要なのでしょうか。今回は整体師になるために必要な資格と、資格取得のメリットについてご紹介します。

整体師になるために必要な資格と資格取得のメリット

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目次

01整体師に資格・免許は必要か?

整体師というと、高度な技術や知識が求められる仕事。整体師になるためにはどのような資格や免許が必要なのでしょうか。

1-1整体師になるために資格は必要ない

意外に思われるかもしれませんが、実は整体師になるためには資格は必要ありません。実は「整体」という技術自体、非常にあいまいなもの。整体はもともと日本や中国の施術が混ざった療法で、現代ではアメリカやヨーロッパから輸入された技術が取り入れられたものもあり、はっきりした定義を行うことが難しくなっています。
そのため、整体師の施術内容は、現在の法規制ではグレーゾーンという扱い。そのため、整体師になるために絶対に必要な資格や免許などは必要がないというのが現状です。

1-2無資格が問題になることも

整体師には免許が不要ですが、実際には無資格が問題になることもあります。
特に施術の中で身体を圧迫などを行う場合、患者さんの身体の状態や整体師の技術レベルによっては患者さんの身体を傷めてしまうことがあります。
また、整体は身体に直接触る仕事なので、まったく無資格の人や、未経験の人が行うにはハードルが高い仕事だということができます。

1-3施術の中には国家資格が必要なものも

整体師と名乗るためには、特別な資格や免許は必要ありません。
しかし、整体の中に取り入れられることの多い指圧やマッサージ、ハリなどに関しては、国家資格を取得する必要があります。
国家資格とは、国の法律で定められたもので、技術や知識を身につけていることを証明するため、国家試験に合格する必要があります。
たとえば指圧やあんま、マッサージの場合には「あんまマッサージ指圧師」、打ち身や捻挫に対して施術を行う接骨や骨接ぎの場合「柔道整復師」、ハリや灸を使用してツボを刺激する場合には「鍼灸師」の資格が必要となります。

02整体師資格を取得するメリット

整体師になるためには必ずしも資格は必要ありません。しかし、実際には整体に関連する資格を取得することには、多くのメリットがあります。

2-1転職、待遇面に有利に働く場合がある

整体師は資格が不要の仕事。逆に言えば、素人であっても「整体師」として働くことができるということになります。
そのため、自分が整体師としてどの程度のレベルなのか正しく伝える必要があります。
もし資格を取得している場合、自分がどのような技術と知識を身につけているのかという証明になるため、就職や転職などで有利に働くと考えられます。
もちろん待遇面で条件がよくなることも。資格を取得しているかどうかは、仕事を探すときに非常に重要な条件と言えるでしょう。

2-2独立した際に顧客の獲得がしやすい

整体師として働く方法としては、すでにある整体院や治療院に就職するという以外にも、自分で独立して店を構えるという方法があります。
独立した場合に、大切なのが顧客を獲得すること。顧客を獲得することは、自分のお店を安定的に運営するために非常に重要です。
もし資格を取得している場合、自分の技術を証明することだけでなく、どのような施術が得意なのかといった点をお客さんにアピールすることが可能。また、お客さんにとっても、資格を取得していることは安心材料になるため、新しい顧客を獲得しやすくなります。

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03整体師資格の種類

整体に関連する資格は数多く存在します。それらの資格にはどのようなものがあるのでしょうか。また、資格の取得にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

3-1国家資格

国家資格は国が認定を行う資格で、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、鍼灸師、理学療法士などがこれに当たります。
これらの国家資格を取得するメリットは、非常に信頼性が高いこと。また、資格を取得していなければ、お店の施術やメニューに使える言葉が限定されてしまうことも。
たとえば、「マッサージ」という言葉を使えるのは、あんまマッサージ指圧師の資格を持っている人だけ。また、特定の電気機器などが施術に使用できない場合もあります。
資格を取得しないでこれらの言葉を使用したり、施術を行ったりすると罪に問われることもあるので十分に注意することが必要です。
このように国家資格は非常にメリットが多い存在ですが、逆にデメリットもあります。
それは国家資格の場合は取得に時間とお金がかかるということ。
国家資格を取得するためには、国家試験を突破することが必要ですが、この試験に独学で合格するのはかなり難しく、スクールや通信講座などで一定の期間、みっちり勉強することが必要です。
そのため、国家資格の取得にはお金と時間、そしてかなりの労力が必要ということになります。

3-2民間資格

一方、民間団体が主催・認定を行う民間資格の場合、国家資格に比べると難易度は高いとはいえません。資格の中には、在宅で学習・受験が可能なものもあり、ハードルは低いといえるでしょう。
また、民間資格は非常に種類も豊富なので、国家資格を取得する前に基本的な知識を身につけたり、まず自分に合っているか試しに勉強したりといった場合に最適。
ただし、国家資格とは異なるため、行える施術に限りがあります。
もし自分がやりたい施術がはっきりしているという場合には、その施術を行うことができる国家資格を選ぶことが必要になります。

04整体師になるのに役立つ資格

民間資格の中には、整体という名前はついていないものの、施術を行う上で非常に役立つものもあります。ではどのような資格が整体師として働くための役に立つのでしょうか。

4-1カイロプラクティック

カイロプラクティックも整体と同じく、身体の歪みを取り去ることで、身体の不調を改善するための施術です。カイロプラクティックは海外では非常に人気の高い施術ですが、日本の場合には国家資格はありません。
ただし、WHO(世界保健機関)が定めた基準を満たした内容を学習、試験に合格することで、「登録カイロプラクター」として認定される制度が行われています。
カイロプラクティックと整体は、施術内容にも似通ったところもあるため、資格を取得することでさらに施術の充実につながります。

4-2タイ古式マッサージ

タイ古式マッサージはタイに伝わる伝統的なマッサージ。タイ古式マッサージは、身体を押すだけではなく、手足や背中を伸ばすストレッチを組み合わせることが特徴のひとつ。そのため、施術の痛みが少ないなどの長所があり、女性を中心に人気を集めています。
タイ古式マッサージはタイでは政府が認定を行う資格ですが、日本の場合には国家資格はありません。代わりに民間団体が主催・認定を行う資格があるので、女性の顧客を獲得したい、整体以外の施術を行いたいという方におすすめです。

05まとめ

整体師になるためには資格は必要ありません。しかし癒しの技術に関する資格を取得すると、整体師として働くときに非常に役立ちます。もし興味があるという方は、まずは資格の取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
金谷和仁 先生
まどろみの時間を運営
1973年生まれ。30歳で整体業界へ。
東京と福岡のリラクゼーションサロンの店長を10年経験し、その後独立。現在は、リラクゼーションと心理カウンセリングを融合したサロン「まどろみの時間」を運営している。
金谷和仁

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