色の印象と色が与える心理効果 | 通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

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色の印象と色が与える心理効果

ファッションや食卓、インテリアなどに共通する不可欠なものとはなんでしょう?答えは「色」。色は私たちの生活に彩りを加えるだけでなく、色によって異なる印象や心理的な効果を与えることもあります。今回は色の印象や色が与える心理効果についてご紹介します。

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目次

01色が与える心理効果とは?

色には、人のイメージや気分を変える力があります。また、人の感情だけでなく、感覚にも大きな影響を与えます。

1-1色には特有のイメージや心理的効果がある

色にはそれぞれ、特有のイメージがあります。たとえば、赤やオレンジといった色から感じるのは温かさ。反対に青や水色と言った色には、冷たさや涼しさを感じるもの。色の好みというのは誰にでもあるものですが、色に関するイメージは好みとは無関係に、国や地域、文化などが異なってもほぼ共通しています。

02色が与える印象と効果

それでは、色が与える印象と効果にはどのようなものがあるのでしょうか。また、色によってそれらにはどのような違いがあるのでしょうか。

2-1心理的・生理的・物理的な影響を与える

すでに述べたように色の好みは人それぞれですが、色から感じる印象は多くの人にとって共通しています。それらの影響は心理的なものだけでなく、生理的・物理的な面にも及んでいます。

2-2色によって感じる寒暖の差

色が与える影響としてもっともわかりやすいのが寒暖です。赤やオレンジ、黄色などの暖色は温かさを感じさせ、紫や青、水色といった寒色は冷たさを感じされる色です。
この特徴は、様々な分野で応用されますが、特に用いられることが多いのがファッション。暑い季節には涼しく感じるようにブルーや水色といった色を用いた服装が多くなり、秋冬には暖色が人気となるのも、色の印象によるものです。

2-3膨張色と収縮色

色の与える影響は心理的なものだけではありません。その代表的な例が膨張色と収縮色です。膨張色は実際よりも大きく見える色、収縮色は実際よりも小さく見えるもの。膨張色の代表的なものが白で、白い服を着ると実際よりも太って見えると言われています。
実はこれは色の明るさである「明度」によるもの。明度が高い色は物の大きさを大きく見せ、逆に明度の低い色は物を小さく見せるという効果があります。

2-4食欲増進や抑制

色は人の欲求にも大きな影響を与えることがあります。たとえば、食欲。メニューの写真などに用いられる場合、全体的に明るく、赤を際立たせる配色が用いられますが、これは赤に食欲を高める効果があるからです。実際に、赤を中心としたメニューを見ると食欲を感じるはず。
また、青には赤とは反対に食欲を抑制する効果があるといわれています。これはダイエットのときにも効果があるとされ、もし食欲を抑制したいときには、青い食器を使う、部屋のインテリアを青くするなどの方法が用いられることもあります。

03色別に見る印象効果

それでは、それぞれの色にはどのように人の心理に影響を与える効果があるのでしょうか。

3-1赤 情熱・活発。エネルギッシュ/警戒

赤には、情熱や活発さ、エネルギーを感じさせる効果があります。実際に赤は神経を興奮させて、人の精神を活発な状態に導きます。たとえば、スポーツのユニフォームなどにも人気が高いのも赤。海外などでは、勝負のプレゼンや演説のときに、赤い服やネクタイなどが使われることも珍しくありません。
ただし、赤は「血」をイメージさせる色でもあり、危険や警戒といったイメージを抱かせることもあります。

3-2オレンジ 楽しい・温かみ・家庭的

温かさを感じるオレンジ色は、楽しさや温かみといったイメージのある色です。たき火の炎や食卓のライトといった印象もあるため、家庭的な印象も抱かせます。そのため、食品のパッケージや飲食店のインテリアなどに使われることも少なくありません。
オレンジも暖色の一種ですが、赤に比べると柔らかさがあり、親しみやすさや穏やかさといった印象を与えたいときにも用いられます。

3-3黄色 幸福・楽しい/注目

黄色は暖色の中でも非常に鮮やかで、幸せや楽しさ、軽快さといったイメージを持っている色です。
また、金色に似ていることから、経済的な充足といったプラスのイメージも持っています。
非常に目につきやすい色であるため、注目を集めやすいことから、工事現場の危険喚起にも用いられます。

3-4緑 自然体・穏やか・平和/注目

緑は自然の植物の色であることから、穏やかさや平和、自然といったイメージがあります。
緑は目に優しいと言われるように、癒しや興奮を鎮めるといった効果を与える色でもあります。また、緑はナチュラルで自然体という印象を与えることもできます。

3-5青 知性・冷静・誠実/悲しい

寒色の代表的な色である青は、赤の正反対に位置する色として、冷たさや涼しさ、冷静さ、知性などといったイメージがあります。
誠実さや信頼といった印象を与えることから、ブランドや企業などでも青をイメージカラーに使用することが多く、さわやかさを表現するために清涼飲料などにも多く利用されます。
その他にも、空や海、川といった自然をイメージさせる色であることから、ファッションなどにも用いられます。

3-6紫 優雅・高貴・神秘/不安・不吉

かつては高貴な身分の人しか身につけることができなかった紫には、優雅さやゴージャスさといったイメージを持った色です。
また、スピリチュアルやアートの世界でも用いられることから、神秘的で創造的な印象を与えることもあります。
紫は印象的な色ですが、赤と青の中間ということもあり、不明瞭で理解できない不安や不吉、内向性といったイメージを持たれることもあります。

3-7白 清潔・純粋・善

純白や潔白といった言葉からも分かるように、白には清潔さや純粋さ、善といったイメージがある色です。ウェディングドレスなどでも用いられることもあり、世界中で人気の高い色です。
さらに他の色の邪魔をしないことから、病院や飲食店、学校などといったように幅広い分野で好まれる白は明度が高いため明るいイメージを持たれることも多い色ですが、反面「無機質」「冷たい」「無感情」といったイメージがあるため、好まれる色だからと多用するとマイナスの印象を与える可能性もあります。

3-8黒 高級・重厚・ラグジュアリー/負・悪・恐怖

黒はすべての色がミックスした色といわれています。そのため、色の印象も非常に様々。男性的で威厳があり、高級感があって重厚、ラグジュアリーといったイメージから、高級車や家具などにも多く用いられています。
同時に黒は死を連想させる面もあります。これは暗闇や死後の世界といった連想から生まれたもので、そこから悪や恐怖といったイメージも持っています。

04まとめ

ここで紹介した以外の色にも、それぞれ独自のイメージがあり、さらに色を組み合わせることでより深い印象を与えることにつながります。もし色に興味があるという方は、より詳しい知識について学んでみてはいかがでしょうか。

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カラーコンシェルジュAko 先生
集客カラーコンサルタント
大学在学中に色彩学に出会い、色彩検定1級を取得。
有名カラースクールで講師養成プロを卒業し、24歳の時カラー事業で起業。
カラーに関する資格を計10個取得し、色彩講師・インテリア事業・ウェディング事業など幅広く活躍。
現在はSNS起業者向けに、「マイカラーブランディング」というカラー戦略を使った集客カラーコンサルタントとして活躍中。
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