ファッションの基本!セレクトショップとは?
おしゃれが好きな人にとってはお世話になる機会が多いのがセレクトショップです。しかし、改めて考えてみると「ブランドショップとの違い」や「どんな仕事をしているのか」など、セレクトショップに関してちょっとわかりづらいことも多いもの。今回はセレクトショップの定義や、ブランドとの違い、具体的なお仕事などについて紹介します。
- 目次
- 1. セレクトショップとは?
- 1-1. 小売店の一種
- 1-2. 複数ブランドの商品を売る店
- 1-3. 店のコンセプトに合わせ、経営者やバイヤーのセンスで陳列されている
- 2. セレクトショップとブランドの違い
- 2-1. ブランドは銘柄、商標を意味する
- 2-2. ブランドはデザイナーがデザインしオリジナル商品を販売している
- 2-3. セレクトショップは複数のブランドの商品を買い付けて販売している
- 3. セレクトショップの特徴
- 3-1. セレクトショップには流行品が集まる
- 3-2. ブランドにとらわれず高度なセンスで展開される
- 3-3. 利益率はオリジナルブランド品の方が高い
- 4. セレクトショップに商品が並ぶまでの流れ
- 4-1. 展示会や買い付け先にバイヤーが足を運ぶ
- 4-2. 売れる商品を見極め買い付けをおこなう
- 4-3. ブランド側にオーダーし、商品が陳列される
- 5. まとめ
01セレクトショップとは?
1-1小売店の一種
セレクトショップとは、ファッションの小売店の一種です。他のお店とセレクトショップとの大きな違いは、セレクトショップはあちこちのブランドから「セレクト」した商品を販売しているということです。
1-2複数ブランドの商品を売る店
セレクトショップは、様々な場所から商品をチョイスして販売するお店。そのため、お店では複数のブランドのファッションアイテムが商品として販売されています。
なお、最近ではセレクトショップの名前がタグに入っているファッションアイテムが販売されていることもありますが、これはセレクトショップが企画やデザイン、製造を行うショップのオリジナルブランド。
数々の商品を知っているセレクトショップだからこそのセンスを生かして開発された商品は、使いやすくおしゃれなだけでなく、リーズナブルな価格で販売されていることもあり、大きな人気を集めています。
1-3店のコンセプトに合わせ、経営者やバイヤーのセンスで陳列されている
セクトショップは基本的にはファッションのお店ですが、インテリアや雑貨など、ライフスタイル全般に関わる商品を販売していることも少なくありません。
これらはすべてお店のコンセプトに基づいたもの。セレクトショップのお店に並ぶ商品は、すべてオーナーやバイヤーのセンスによってセレクトされ、ディスプレイや販売が行われています。
02セレクトショップとブランドの違い
では、セレクトショップとブランドはどのように違うのでしょうか。
2-1ブランドは銘柄、商標を意味する
そもそも「ブランド」とは「銘柄」や「商標」を意味している言葉です。そのため、ファッションにおけるブランドは、その企業のことを指していたり、その企業のデザイナーやデザインチームがデザインした服やバッグ、ファッションアイテムを指していると考えてよいでしょう。
2-2ブランドはデザイナーがデザインしオリジナル商品を販売している
多くのブランドでは、メインとなるデザイナーがシーズンの商品デザインを行います。その商品は完全オリジナルで、ブランド企業の許可がなければ販売することはできません。
特に大手のハイクラスブランドの場合、最新の商品がブランドのショップ以外に出回ることはほとんどありません。
2-3セレクトショップは複数のブランドの商品を買い付けて販売している
一方、セレクトショップは複数のブランドの商品を買い付けて販売しています。
というのも、すべてのブランドが自社のショップを持っているとは限らないから。多くのブランドはファッションアイテムをデザイン・製造して、それを別の人に売ってもらう必要があります。言い換えれば、セレクトショップは様々なブランドを販売する役割だということもできます。
03セレクトショップの特徴
3-1セレクトショップには流行品が集まる
セレクトショップは、「バイヤー」と呼ばれる買い付けの専門家が商品を仕入れ、ショップにディスプレイしてお客様に販売します。
仕入れを担当するバイヤーは、数多くのブランドの商品をチェックして、その中からシーズンのトレンドやお客様のニーズに合ったものを厳選、仕入れを行います。また、話題の商品をチェックするのもバイヤーの仕事。そうすると、どうしてもファッションアイテムに関する目が磨かれ、さらにそこから選び抜かれた商品だけがセレクトショップに並ぶため、必然的にセレクトショップには流行の最先端の商品が集まるということになります。
3-2ブランドにとらわれず高度なセンスで展開される
セレクトショップの強みのひとつに「ブランドにとらわれない」ことがあります。ブランドショップの場合、長い歴史と伝統を誇っている反面、どうしてもブランドのカラーを守らなければならないため、デザインが保守的になりがち。また、デザインやブランドのカラーを大きく変更した場合、もともとのブランドのファンが離れてしまうこともあります。
しかし、セレクトショップはひとつのブランドにとらわれる必要がなく、良いものを揃えることができるため、さらにハイセンスな商品が展開されることにつながります。
3-3利益率はオリジナルブランド品の方が高い
最近注目されるのが、セレクトショップのオリジナルブランド。セレクトショップのオリジナルブランドは、社内デザイナーが企画・デザインを行った商品で、買い付けなどの経費が掛からないため、利益率が高くなります。
そのため、セレクトショップの中にも、オリジナルブランドの販売に力を入れているところも少なくありません。
セレクトショップのオリジナルブランドは、セレクトショップならではのセンスが活かされた商品が多く、これらのアイテムを見つけることができるのもセレクトショップの魅力のひとつとなっています。
04セレクトショップに商品が並ぶまでの流れ
4-1展示会や買い付け先にバイヤーが足を運ぶ
多くの場合、各ブランドはセレクトショップのバイヤーやプレス向けに「展示会」と呼ばれるイベントを行います。
セレクトショップのバイヤーはこの展示会に参加、次のシーズンに仕入れたいと思う商品を買い付けます。
また、セレクトショップのバイヤーは直接買い付けたいブランドまで足を運ぶこともあります。
特に小規模のメーカーや手作りにこだわる職人が作るファッションアイテムの場合、数を揃えるのが難しいものですが、セレクトショップのバイヤーはこのように世間にあまり知られていない商品も買い付けます。
4-2売れる商品を見極め買い付けをおこなう
セレクトショップにとって、この商品の買い付けは非常に重要です。次のシーズンのトレンド予測や、ショップのお客様が何を求めているのかはもちろん、過去のデータなども参考に、売れると思われる商品を買い付けます。
一般的に、次シーズンの買い付けは半年程度前に行われるため、バイヤーは次のシーズンにはどんなものが流行るのかといった予想を行うことが必要です。
4-3ブランド側にオーダーし、商品が陳列される
買い付ける商品が決まったら、それをブランド側にオーダーします。その後、ブランドは本格的に商品を生産、出来上がったらそれらの商品はショップに納入されます。この生産にも時間がかかり、追加生産にも時間が必要となるため、需要を正しく予測することが求められます。
その後、ショップは商品を陳列、それがお客様の手元に届くというのがセレクトショップに商品が並ぶ一連の流れです。
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