スタイリストにはどんな種類があるの?
ファッションに興味がある人にとって、スタイリストはあこがれの仕事です。しかし、ひとくちにスタイリストといっても、その中には様々な種類があります。今回はスタイリストの種類やその仕事内容について紹介します。
- 目次
01スタイリストの種類
1-1企業向けスタイリスト
スタイリストといえば、芸能人やモデルといった、いわゆる有名な人のスタイリングを行うというイメージですが、実はスタイリストのクライアントは個人だけではありません。企業や法人といったクライアントを専門に扱うスタイリストは企業向けスタイリスト、法人向けスタイリストなどと言われます。
企業の中には、対外的なイメージをアップさせたい、企業のブランドイメージを徹底したいといったニーズがあり、その場合、その企業や仕事の内容にふさわしいファッションをコーディネートするのが企業向けスタイリストの仕事です。
企業全体を扱う場合もありますが、新入社員に対して社会人としてふさわしい服装を指導する、または社外の人と仕事をすることの多い営業マンに向けて、好感度をアップさせる服装やネクタイ選びなどを手伝いこともあります。そのほか、クールビズやウォームビズといった現代ならではのビジネスカジュアルのアドバイスを行うといったことも企業向けスタイリストの仕事となります。企業向けスタイリストは、企業イメージを重要視する現代ならではの仕事と言えるでしょう。
さらに企業向けスタイリストには、マスメディアを中心とした媒体を専門に扱うスタイリストも存在します。
1-2パーソナルスタイリスト(個人向け)
企業や法人向けに対して、個人をクライアントとするスタイリストはパーソナルスタイリストと呼ばれます。スタイリストと聞いて最初にイメージするような、芸能人やモデルをクライアントとするスタイリストもこれに含まれます。さらに最近では、有名人だけでなく一般人からの依頼を受けてファッションのコーディネートを行うこともあります。
02企業向けスタイリスト
2-1雑誌系
もっともスタイリストが活躍する機会が多いのが、雑誌などを中心とした媒体です。ネットの拡大によって出版不況が叫ばれ、雑誌の中でも休刊・廃刊になるものも少なくありませんが、それでも出版社による雑誌の仕事はまだまだスタイリストの仕事の中心です。
雑誌系のスタイリストの場合、スタイリストがモデルなど出演する人の専属であることもありますが、多くは雑誌のスタイリングをまとめて手掛けるというケースです。スタイリストは雑誌のカラーや読者層、出版社側が求める雰囲気に合わせたコーディネートを提案しますが、場合によってはスタイリストに意見が求められるという場合もあります。また、週刊誌や月刊誌などの定期刊行物ではなく、いわゆる「ムック」と呼ばれる不定期の企画や雑誌、出版物ではモデルを選ぶ段階からスタイリストが関わるという場合もあります。雑誌系のスタイリングでは、スタイリストはアパレルなどからイメージに合った服をリースし、それらを組み合わせて撮影に臨みます。その際はヘアメイクやカメラマンなどとも力を合わせて、雑誌や出版社がイメージするファッションを目指していきます。現場によって、急に別のファッションを用意することもあり、気が抜けない反面、非常にやりがいのある仕事です。
2-2テレビ、CM系
雑誌と並んでスタイリストが活躍する場所として、映像系の仕事が挙げられます。映像系の仕事は、テレビ番組やCMなどの出演者へのスタイリングです。
テレビの場合、出演者や司会者の衣装をコーディネートしますが、それぞれが専属スタイリストを用意する場合や、ひとつの番組に関わる出演者をまとめてコーディネートする場合などがあります。テレビ系のスタイリストの仕事の中では、ひとつの番組で周囲と衣装がかぶらないように注意する必要があるほか、それぞれの出演者やタレントによってイメージや売り出し方も異なっているため、それぞれのキャラクターを大切にしながら、コミュニケーションをとりつつ仕事を進めることが必要になります。
CMの場合、多くは広告代理店がクライアントとなります。CMにおけるスタイリングも雑誌の場合と同様に、打ち合わせを重ねて制作側のイメージ合った服を選ぶことが必要になります。雑誌との違いは、CMの現場では特殊な衣装が使用される場合も多く、制作側からの指示で撮影の途中でも服の修正などを行うことがあるという点です。その場合、専門の衣装スタッフが担当することもありますが、スタイリストが針と糸を使って衣装の直しを行うことも珍しくありません。
2-3広告系
スタイリストの中には、企業や自治体のポスター、商品の広告に使用するチラシなどに出演する人のスタイリングを行う人も存在します。広告系のスタイリストも、CMなどと同じように広告代理店の担当者と打ち合わせを行い、衣装を用意しますが、クライアントによっては自社製品だけを使用する、PRしたい製品を目立たせるといった指定があることもあります。その場合、スタイリストはその製品を使用して企業のイメージをアップさせるスタイリングが求められます。
03パーソナルスタイリスト
どんな人でも、もっとお洒落になりたい、人から好感を持たれるようになりたいと思っているものですが、実際に自分で服や髪型を選び、着こなしを行うのは非常に難しいもの。さらに、その服装がTPOに合っているかどうかを判断しなければいけません。
そんなとき、一般の人向けのスタイリングサービスを利用すると、誰でも簡単に自分のイメージをアップさせることができます。
一般的にスタイリストになる場合には、スタイリスト事務所に所属する、有名なスタイリストの元で数年間修業するなどの過程が必要になりますが、一般の個人向けのパーソナルスタイリストの多くは、アパレルの販売員といったファッション業界の経験者が多いのも特徴です。さらにパーソナルスタイルストの場合、衣装や小物、アクセサリーといったいわゆるファッションアイテムだけでなく、それ以外の姿勢や話し方、礼儀なども含めてコーディネートが行われることも多いため、マナー講師や英会話講師といった経験を持っている人も少なくありません。
パーソナルスタイリストの場合、クライアントとともにショッピングを行い、自分に合った服の選び方を教えてもらえるというタイプや、パーソナルスタイリストのお店で採寸を行い、後日パーソナルスタイリストがクライアントに最適な衣装を用意するというものなど、様々なタイプがあります。
04まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
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